恋人主
集団の男の人達と話していると、突然、爆風に包まれた。
しかしこんなことで狼狽えはしない。
これはごく、いつものことで。
ただし、とても見逃すことの出来ないことはきちんと言わなければと、私はその爆風を生んだ主に振り返って声を荒げる。
「ちょっと!
一般人相手にバズーカなんて撃たないでよ!」
「何でィ、助けてやったのに。」
「ただお店の場所を聞かれただけだってば!」
「どーだか。」
爆風を生んだこの男…総くんは、中々の独占欲と嫉妬深さを持った、いわゆる私の恋人だ。
総くんの後ろからは真選組隊士さん達が走ってきているから、間違いなく仕事中だろう。
鼻で笑った総くんは手に持ったバズーカを肩に掛けながら、今しがた黒焦げにした男達の手に手錠を掛けだした。
いやいや!不当逮捕にも程があるでしょう!?!
慌てて一緒にいた隊士さんに手錠を外させて、総くんの後頭部を掴んで一緒に頭を下げた。
まるで聖人のようなその人達は、愛されてますねぇ、なんて笑って私が教えた方に向かって去っていった。
「…ったく、人の女に唾つけようとした癖に、太ェやろうでィ。」
「いい加減にしなさい。
全く、いい人だったから良かったものの…。」
何も反省していない恋人に、はぁ…とため息をついて歩き出そうとした瞬間、太ももに違和感を覚えて視線を落とした。
…スカート、破れてる。
今の爆風で破れちゃったのかな。
「おい、色仕掛けのつもりかァ?なんだこのパンクなスカートは。」
「あなたが今やったんですけど。」
「仕方ねェ。
おいお前ら、俺はこいつと服屋行ってくるからお前は見回り続けてろ。」
冷たい視線でこちらを見てくる隊士さんに、私も苦笑いしてしまった。
流石にサボりってバレてる。
私が言ったところで仕事するような人じゃないから、私も最近言うのをやめた。
後でちゃんと合流して下さいよ、とため息混じりにそう言った隊士さんはさっさと見回りに戻っていった。
破れている方に立って、先程言った通りに服屋で適当な物を見繕い、さて試着室で着替えようとしたものの、総くんに無理やり服屋から引っ張り出され、折角新しい服を着るなら爆煙で汚れた肌も綺麗にすべきとか無茶苦茶なことを言いながらホテルに連れ込まれた。
もちろん此処に連れ込まれて本当に着替えるだけで済むわけが無く、シャワーを浴び終わるなりベッドに引きずり込まれて。
そういえばお互いに忙しくて最近してなかったということもあり、私はすぐに絆されてしまって総くんを受け入れた。
「気持ち…いいっ…。」
「知ってる。
奥突いてやる度に潮吹いてっからなァ。」
「ふ、ぁっ、そんなこと言わな…ぁあっ!」
「オラ、ここも気持ちいーんだろ?
お前のことはなんでも知ってんでィ。」
ニヤァと笑った総くんは少し自身を引き抜き、お腹側に先を押し付けるようにして擦り付ける。
その刺激は指でするのとまた違い、程よい弾力と質感が私をとろけさせた。
「あっあ!!そ、こっ!」
「オイオイどんだけお漏らししちゃうワケ?
…畳んだバスタオル一枚じゃ全然足りねェよ。」
総くんの言った通り、私と総くんとの結合部あたりの下に敷いたバスタオルは私にも分かるくらいにぐしょぐしょに濡れていて。
恥ずかしさに手の甲を自分の唇にあてると、総くんはその手首を掴んで顔から離させた。
「そういう顔が見てェんだから隠すんじゃねぇよ。」
「…ば、か…っ!」
「へいへい、馬鹿で結構。」
私の膝裏に腕を通して、総くんは私のお尻を少し浮かせながら奥まで腰を打ち付け始める。
ズンズンと子宮まで響かせるような力強いそれは、普段の総くんからは見られない非常に男らしいもの。
これが堪らなく好きで、もっともっと、奥にちょーだいと言わばかりに総くんの首に腕を回して唇を奪った。
「ん…、」
「ふ、っんぅ…。」
くちゅ、と唾液が咥内で混ざる音と、ゆっくりと力強く打ち付けられる結合部から私の飛沫が飛び散る音とが私の耳を侵していく。
その音は総くんと私が交わっているのだといやでも実感させる。
実感すればするほど結合部から溢れる水分が増えていき、お尻から腰に伝ってベッドへと染みていった。
「…今日はホントすげぇ出しちゃうじゃん。」
「ご、め…。」
「何謝ってんでィ。
…めちゃくちゃ可愛いっつーの。」
そんな直接的なこと普段は言わない癖に、抱いている時にはさらりと言ってのけてしまうのか。
「ずるい…っ!」
「何が?」
「ずるいずるいずるい…っ!」
「だから何が?」
私に聞き返しながらも総くんの顔は笑っている。
何のことか知ってて聞いているんだろう。
ぷい、と横に顔を背けると、総くんは腰をぐりぐり押し付けながら喉で笑い出した。
「…くくっ、お前って奴ァ…。」
「いじわる…。」
「こういうとこも、すげー可愛いと思うけど?」
フッと微笑んだ総くんに、心臓を鷲掴みにされた気分だ。
こんな自分勝手で意地悪な年下男に私は首ったけなんだなぁと改めて思ってしまいながら、仕返しにと彼への愛の言葉を囁いた。
end
しかしこんなことで狼狽えはしない。
これはごく、いつものことで。
ただし、とても見逃すことの出来ないことはきちんと言わなければと、私はその爆風を生んだ主に振り返って声を荒げる。
「ちょっと!
一般人相手にバズーカなんて撃たないでよ!」
「何でィ、助けてやったのに。」
「ただお店の場所を聞かれただけだってば!」
「どーだか。」
爆風を生んだこの男…総くんは、中々の独占欲と嫉妬深さを持った、いわゆる私の恋人だ。
総くんの後ろからは真選組隊士さん達が走ってきているから、間違いなく仕事中だろう。
鼻で笑った総くんは手に持ったバズーカを肩に掛けながら、今しがた黒焦げにした男達の手に手錠を掛けだした。
いやいや!不当逮捕にも程があるでしょう!?!
慌てて一緒にいた隊士さんに手錠を外させて、総くんの後頭部を掴んで一緒に頭を下げた。
まるで聖人のようなその人達は、愛されてますねぇ、なんて笑って私が教えた方に向かって去っていった。
「…ったく、人の女に唾つけようとした癖に、太ェやろうでィ。」
「いい加減にしなさい。
全く、いい人だったから良かったものの…。」
何も反省していない恋人に、はぁ…とため息をついて歩き出そうとした瞬間、太ももに違和感を覚えて視線を落とした。
…スカート、破れてる。
今の爆風で破れちゃったのかな。
「おい、色仕掛けのつもりかァ?なんだこのパンクなスカートは。」
「あなたが今やったんですけど。」
「仕方ねェ。
おいお前ら、俺はこいつと服屋行ってくるからお前は見回り続けてろ。」
冷たい視線でこちらを見てくる隊士さんに、私も苦笑いしてしまった。
流石にサボりってバレてる。
私が言ったところで仕事するような人じゃないから、私も最近言うのをやめた。
後でちゃんと合流して下さいよ、とため息混じりにそう言った隊士さんはさっさと見回りに戻っていった。
破れている方に立って、先程言った通りに服屋で適当な物を見繕い、さて試着室で着替えようとしたものの、総くんに無理やり服屋から引っ張り出され、折角新しい服を着るなら爆煙で汚れた肌も綺麗にすべきとか無茶苦茶なことを言いながらホテルに連れ込まれた。
もちろん此処に連れ込まれて本当に着替えるだけで済むわけが無く、シャワーを浴び終わるなりベッドに引きずり込まれて。
そういえばお互いに忙しくて最近してなかったということもあり、私はすぐに絆されてしまって総くんを受け入れた。
「気持ち…いいっ…。」
「知ってる。
奥突いてやる度に潮吹いてっからなァ。」
「ふ、ぁっ、そんなこと言わな…ぁあっ!」
「オラ、ここも気持ちいーんだろ?
お前のことはなんでも知ってんでィ。」
ニヤァと笑った総くんは少し自身を引き抜き、お腹側に先を押し付けるようにして擦り付ける。
その刺激は指でするのとまた違い、程よい弾力と質感が私をとろけさせた。
「あっあ!!そ、こっ!」
「オイオイどんだけお漏らししちゃうワケ?
…畳んだバスタオル一枚じゃ全然足りねェよ。」
総くんの言った通り、私と総くんとの結合部あたりの下に敷いたバスタオルは私にも分かるくらいにぐしょぐしょに濡れていて。
恥ずかしさに手の甲を自分の唇にあてると、総くんはその手首を掴んで顔から離させた。
「そういう顔が見てェんだから隠すんじゃねぇよ。」
「…ば、か…っ!」
「へいへい、馬鹿で結構。」
私の膝裏に腕を通して、総くんは私のお尻を少し浮かせながら奥まで腰を打ち付け始める。
ズンズンと子宮まで響かせるような力強いそれは、普段の総くんからは見られない非常に男らしいもの。
これが堪らなく好きで、もっともっと、奥にちょーだいと言わばかりに総くんの首に腕を回して唇を奪った。
「ん…、」
「ふ、っんぅ…。」
くちゅ、と唾液が咥内で混ざる音と、ゆっくりと力強く打ち付けられる結合部から私の飛沫が飛び散る音とが私の耳を侵していく。
その音は総くんと私が交わっているのだといやでも実感させる。
実感すればするほど結合部から溢れる水分が増えていき、お尻から腰に伝ってベッドへと染みていった。
「…今日はホントすげぇ出しちゃうじゃん。」
「ご、め…。」
「何謝ってんでィ。
…めちゃくちゃ可愛いっつーの。」
そんな直接的なこと普段は言わない癖に、抱いている時にはさらりと言ってのけてしまうのか。
「ずるい…っ!」
「何が?」
「ずるいずるいずるい…っ!」
「だから何が?」
私に聞き返しながらも総くんの顔は笑っている。
何のことか知ってて聞いているんだろう。
ぷい、と横に顔を背けると、総くんは腰をぐりぐり押し付けながら喉で笑い出した。
「…くくっ、お前って奴ァ…。」
「いじわる…。」
「こういうとこも、すげー可愛いと思うけど?」
フッと微笑んだ総くんに、心臓を鷲掴みにされた気分だ。
こんな自分勝手で意地悪な年下男に私は首ったけなんだなぁと改めて思ってしまいながら、仕返しにと彼への愛の言葉を囁いた。
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