第16話
第3章
【 変態、襲来 】
それは、あたしの中にある、今回の神様騒動への危機感を、増大させるものとなった。危機感急上昇中だ。
もし……もし、もう一度あの変態が襲ってきたら、今度は逃げることができるかわからない。
あたしにも、力が必要だ。あいつみたいな変態をぶっつぶすだけの、力が。力こそパワー!
そう思ってシャルにあたしの能力について尋ねたのだが、
『すまぬ……今は言えぬのじゃ』
とのこと。
言えないって、どういうことなんだ?
とにかく、今は神様と合体することによって得られるとかいう能力のことは、当てにはできないらしい。
それなら、できる限り一人きりにならず、あの変態みたいなのが襲えない状況を作るように心がけるしかない。
幸い、エロマンガ島内のセキュリティーは世界トップレベルだし。
まあ、どうにかなるでしょ。と、あたしは楽観して過ごすことにする。
だって、あんまり張りつめて生活してても、身体に悪いしね。
と、いうわけで。
あたしは、翔平太のお見舞いに行くことにした。
今日は火曜日。学校があるけど、遅刻して行くことにした。
学校よりも翔平太の方が大事に決まってるから。
病院の受付でお見舞いに来た旨を伝え、翔平太の入院している病室へと向かう。
軽く扉をノックして中に入る。個室らしく、中にはベッドで横になっている翔平太しかいなかった。
「翔平太、大丈夫か?」
「あ、お姉ちゃん……」
あたしが声をかけると、翔平太が目を覚ました。
「来て……くれたんだね……」
あたしの顔を見て、表情を緩ませる翔平太。でも、いつもみたいな元気がなかった。
いつもなら、
『あ、お姉ちゃん来てくれたんだ! ごめんねこんな汚いところにわざわざ。今片づけるからね、ああ掃除機がないよ。こうなったら、ぼくがここの床を転がって、埃を服にくっつけて掃除するしかないのかなでもそうしたら汚いぼくとお姉ちゃんを一緒の部屋に閉じ込めちゃうよどうしようどうしよう――』
みたいな反応をするはずなのに。
まあ、入院しているのだから元気がないのは当たり前か。変なウイルスにも感染しているし。
そんなことを考えながら、翔平太に近づいていく。
「……ん? っ!?」
すると、あることに気が付いた。
翔平太の身体中に、黒い斑点があったのだ。
顔にはないので、近づくまでわからなかったけど。
『これは、モザイク化計画の影響じゃろうな』
翔平太の様子を見て、そう答えるシャル。
おいおい。大丈夫なのかこれ?
明らかにヤバい感じがするんだけど……。
「お姉ちゃん……」
虚ろな目をしながら、翔平太があたしの手を取る。
「お姉……ちゃん」
「っ!? ちょっ! 何を――」
突然、翔平太があたしの手を舌で舐めてきた。
這わせるように、愛撫するように。手のひらや、指の間を丁寧に舐める。
「ひゃっ!? や、やめっ」
「お、姉……ちゃん……」
「しょ、翔平太!」
なんとか翔平太を振り払うと、あたしは数歩後退する。
おかしい。
いくら翔平太がシスコンだからと言って、ここまでするようなやつじゃなかった。
あたしがこの状況に困惑していると、翔平太は立ち上がり、こう言った。
「もう我慢できないよ……お姉ちゃんの《ピ――》を《ピ――》して、《ピ――》に《ピ――》を《ピ――》したいよ!」
「なっ……!?」
言葉が出なかった。
あの翔平太の口から、こんな言葉が出るなんて。
『これも、モザイク化計画の影響じゃろうな……』
冷静にそう答えるシャル。
このままじゃ、貞操の危機だ。
「これ、どうにかならないのかよ?」
『現状はどうにもならん。できることは、眠らせておくことくらいじゃな。そうすれば、こやつが強姦で逮捕されることもないじゃろう。どうする?』
「……頼む」
『心得た。では服を』
あたしは、翔平太に背を向ると、上着を下から捲っていく。
露わになるあたしのブラジャー。シャルのせいで大きくなったおっぱいのために、最近購入したものだ。
基本的に、学校に行くとき以外は、さらしは外している。苦しいし。
あたしは、少し羞恥心を感じながらフロントホックのブラジャーを外す。
ぽよん、と、揺れるおっぱい。
すると、おっぱいは激しい光を放ち始めた。そこから飛び出る光の玉。
その光の玉はあたしの目の前の宙を2、3度旋回すると、形を人型に変えていく。
「……うむ、やはりじゆうにうごけるというのはいいのう。『ぶらじゃー』とやらをつけてから、くるしくてかなわん」
幼女姿になった瞬間、そんなことを言うシャル。
仕方がないだろう。ブラをつけないと、垂れてきそうなんだよ。
ああ……昔はおっぱいが垂れてくるなんて、遠い世界の話だと思っていたのに。
「…………」
【 変態、襲来 】
それは、あたしの中にある、今回の神様騒動への危機感を、増大させるものとなった。危機感急上昇中だ。
もし……もし、もう一度あの変態が襲ってきたら、今度は逃げることができるかわからない。
あたしにも、力が必要だ。あいつみたいな変態をぶっつぶすだけの、力が。力こそパワー!
そう思ってシャルにあたしの能力について尋ねたのだが、
『すまぬ……今は言えぬのじゃ』
とのこと。
言えないって、どういうことなんだ?
とにかく、今は神様と合体することによって得られるとかいう能力のことは、当てにはできないらしい。
それなら、できる限り一人きりにならず、あの変態みたいなのが襲えない状況を作るように心がけるしかない。
幸い、エロマンガ島内のセキュリティーは世界トップレベルだし。
まあ、どうにかなるでしょ。と、あたしは楽観して過ごすことにする。
だって、あんまり張りつめて生活してても、身体に悪いしね。
と、いうわけで。
あたしは、翔平太のお見舞いに行くことにした。
今日は火曜日。学校があるけど、遅刻して行くことにした。
学校よりも翔平太の方が大事に決まってるから。
病院の受付でお見舞いに来た旨を伝え、翔平太の入院している病室へと向かう。
軽く扉をノックして中に入る。個室らしく、中にはベッドで横になっている翔平太しかいなかった。
「翔平太、大丈夫か?」
「あ、お姉ちゃん……」
あたしが声をかけると、翔平太が目を覚ました。
「来て……くれたんだね……」
あたしの顔を見て、表情を緩ませる翔平太。でも、いつもみたいな元気がなかった。
いつもなら、
『あ、お姉ちゃん来てくれたんだ! ごめんねこんな汚いところにわざわざ。今片づけるからね、ああ掃除機がないよ。こうなったら、ぼくがここの床を転がって、埃を服にくっつけて掃除するしかないのかなでもそうしたら汚いぼくとお姉ちゃんを一緒の部屋に閉じ込めちゃうよどうしようどうしよう――』
みたいな反応をするはずなのに。
まあ、入院しているのだから元気がないのは当たり前か。変なウイルスにも感染しているし。
そんなことを考えながら、翔平太に近づいていく。
「……ん? っ!?」
すると、あることに気が付いた。
翔平太の身体中に、黒い斑点があったのだ。
顔にはないので、近づくまでわからなかったけど。
『これは、モザイク化計画の影響じゃろうな』
翔平太の様子を見て、そう答えるシャル。
おいおい。大丈夫なのかこれ?
明らかにヤバい感じがするんだけど……。
「お姉ちゃん……」
虚ろな目をしながら、翔平太があたしの手を取る。
「お姉……ちゃん」
「っ!? ちょっ! 何を――」
突然、翔平太があたしの手を舌で舐めてきた。
這わせるように、愛撫するように。手のひらや、指の間を丁寧に舐める。
「ひゃっ!? や、やめっ」
「お、姉……ちゃん……」
「しょ、翔平太!」
なんとか翔平太を振り払うと、あたしは数歩後退する。
おかしい。
いくら翔平太がシスコンだからと言って、ここまでするようなやつじゃなかった。
あたしがこの状況に困惑していると、翔平太は立ち上がり、こう言った。
「もう我慢できないよ……お姉ちゃんの《ピ――》を《ピ――》して、《ピ――》に《ピ――》を《ピ――》したいよ!」
「なっ……!?」
言葉が出なかった。
あの翔平太の口から、こんな言葉が出るなんて。
『これも、モザイク化計画の影響じゃろうな……』
冷静にそう答えるシャル。
このままじゃ、貞操の危機だ。
「これ、どうにかならないのかよ?」
『現状はどうにもならん。できることは、眠らせておくことくらいじゃな。そうすれば、こやつが強姦で逮捕されることもないじゃろう。どうする?』
「……頼む」
『心得た。では服を』
あたしは、翔平太に背を向ると、上着を下から捲っていく。
露わになるあたしのブラジャー。シャルのせいで大きくなったおっぱいのために、最近購入したものだ。
基本的に、学校に行くとき以外は、さらしは外している。苦しいし。
あたしは、少し羞恥心を感じながらフロントホックのブラジャーを外す。
ぽよん、と、揺れるおっぱい。
すると、おっぱいは激しい光を放ち始めた。そこから飛び出る光の玉。
その光の玉はあたしの目の前の宙を2、3度旋回すると、形を人型に変えていく。
「……うむ、やはりじゆうにうごけるというのはいいのう。『ぶらじゃー』とやらをつけてから、くるしくてかなわん」
幼女姿になった瞬間、そんなことを言うシャル。
仕方がないだろう。ブラをつけないと、垂れてきそうなんだよ。
ああ……昔はおっぱいが垂れてくるなんて、遠い世界の話だと思っていたのに。
「…………」
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