73
「風と雷のうち、あとから私たちのところにつれてこられた風が才能を見込んで貴方達両親が育て上げようとしてずっと一緒に暮らしてたんでしょ。だから彼だけ大阪の味を好んでいた。…そのことを思い出して、調べ上げたのよ。…でも、風を育てていくうちに風が自分達にとって脅威になるってわかるのに時間はかからなかった。…高校生にもなれば世間に名前が出てもおかしくないくらいの頭脳を持ち合わせた彼を貴方達は雷も一緒に殺した。…ここまでで間違っていることはある?」
母「お見事ね」
父「でも、まさか君を始末し忘れたことによって、今回の事件が大事になるなんて思ってもみなかったよ。」
「でしょうね。…でも残念ね、私を殺せば組織は黙っていない。…私は頼りにならない警察もFBIもどうでもいい。ただ自分の守りたいものが守れるなら組織に手を染めてもかまわないのよ。…だから、組織は私を使ってくれる。No.2にまで上り詰めた私を必要としてるの。」
母「ふふっ。」
父「全く…。賢いガキは苦手だ。」
「そう。…私も馬鹿な大人達は嫌い。」
母「ピスコを利用して貴方を殺そうと思ったのに、その薬がまだ開発途上だったというのを知らなくてね。」
父「命拾いしたみたいだが、その副作用は、極度のストレスやトラウマに弱い。」
「だから?」
母「貴方に真相を教えようと思ってね?」
「真相…?」
父「君の考えはあっていたよ。…だが、一つだけ間違っている。…私たちは、風も雷も息子と思っちゃいない。…ただ邪魔なガキだ。君にFBIを目指すように仕向けて2人から離れさせ、私たちの顔を知っていて嗅ぎ回っている2人を殺し、君に大きなショックを与えるのが目的だったんだ。」
「何のために…?!」
母「そう、あなたを再起不能なくらいズタズタにして楽しむためよ。…ずっと仲の良かった私たち夫婦とあなたの両親は同僚だった。…なのにあなたの両親は私たちを置いて出世したにもかかわらず、組織を抜けろと言い出したのよ。…ひどい話じゃない?」
「そんな…!!」
父「俺たちの薬の研究が恐ろしくなったんだろう。完成すれば自分達の薬よりも優秀な薬…組織が望む薬をつくってしまうからな!!」
「ちがう…!それはあなた達を思って…!!」
母「黙りなさい!…あなたの両親は私たちにぬかされたくなかったのよ。…結婚も子供を産んだのも私たちが先、出世だけが私たちより先で、それを覆したくなかったのね。」
「ちがう…!そんな人たちじゃない!!」
父「違わないんだよ。…その証拠に、私達が作った薬を使い、彼らは死んだ。自殺したんだよ!!立場を脅かされる前にな!!」
「そんな…違う!!」
母「苦しめる前に死なれたから私達は残ったあなたをじわじわと苦しむ様を見に来たってわけ。」
…ドクンッ…
「…っぅ…っハァッハァッ…」
父「それに、君は何でも出来すぎた。…おやのいいところをとって、最高の頭脳と身体能力を持ち合わせた。…殺人鬼にもってこいなんだよ!!」
「…っハァッ…ちがう!!」
母「いいえ、違わないわ?…あなたは殺人鬼になる運命。だから私たちが貴方を利用してあげるの。感謝しなさいよ??」
「…っハァッ…」『やばい…視界が…』
母「貴方は、もう誰にも必要とされない、いらない存在。…必要なのは貴方の殺人鬼としての才能だけよ!!」
「…だ、まれ…」
父「黙らないさ。ほら、悔しかったら殺してみなよ?俺たち夫婦をね…!!」
…ガチャ…
「殺してみなよとか…っ…いいながら…!ハァッ…拳銃を構える馬鹿はあなたたちくらいね!!!」
…ドン!!ドンッ!!…
平次「銃声?!こらあかん…!ボタン押して………………おい、親父!やばいことなってんで!銃声が鳴り響いとる!!はよ!!」
母「流石ね…銃弾を縦断で打ち消すなんて…」
父「その射撃の腕は父親譲りだね」
「…うるさいっ…!!…っあっ…」
母「ふふ、言った通り、トラウマに弱いわね??その薬。」
父「ああ。君の心は殺人鬼に向いていない…」
「…黙れ!!」
母「さ、遊びはおしまいよ。殺してみなさいよ?ほら?」
父「拳銃はもう君が撃ち落としただろう?」
「…殺せるわけないでしょ…!!っぅ…っ…………風と雷が、あれだけ会いたがってた両親なのに…!!」
2人「あはははは!!!会いたがってた両親!!!なんて面白い!!!」
「…やめて…もう…こんなこと…」
母「善人振らないでくれる??あなたも所詮、組織の人間。」
父「そうだぞ?ほら…どうした?私たちを殺さないと、君が死ぬことになるぞ…?」
「だまれ!!!…っハァッハァッ…っうっ…ガハッ…」
母「あらあら、血を吐いてどうしちゃったの??弱いわね、あなたは。」
父「そうだぞ。だから守れなかったんだ…」
「…よわ…い…っうぁっ…」
………バンッバンッ…………
ベルモット「ちょっと、やめてよね?…組織の人間のくせに私のお気に入りに手をかけるなんて。」
「ベル…モット…」
母「お見事ね」
父「でも、まさか君を始末し忘れたことによって、今回の事件が大事になるなんて思ってもみなかったよ。」
「でしょうね。…でも残念ね、私を殺せば組織は黙っていない。…私は頼りにならない警察もFBIもどうでもいい。ただ自分の守りたいものが守れるなら組織に手を染めてもかまわないのよ。…だから、組織は私を使ってくれる。No.2にまで上り詰めた私を必要としてるの。」
母「ふふっ。」
父「全く…。賢いガキは苦手だ。」
「そう。…私も馬鹿な大人達は嫌い。」
母「ピスコを利用して貴方を殺そうと思ったのに、その薬がまだ開発途上だったというのを知らなくてね。」
父「命拾いしたみたいだが、その副作用は、極度のストレスやトラウマに弱い。」
「だから?」
母「貴方に真相を教えようと思ってね?」
「真相…?」
父「君の考えはあっていたよ。…だが、一つだけ間違っている。…私たちは、風も雷も息子と思っちゃいない。…ただ邪魔なガキだ。君にFBIを目指すように仕向けて2人から離れさせ、私たちの顔を知っていて嗅ぎ回っている2人を殺し、君に大きなショックを与えるのが目的だったんだ。」
「何のために…?!」
母「そう、あなたを再起不能なくらいズタズタにして楽しむためよ。…ずっと仲の良かった私たち夫婦とあなたの両親は同僚だった。…なのにあなたの両親は私たちを置いて出世したにもかかわらず、組織を抜けろと言い出したのよ。…ひどい話じゃない?」
「そんな…!!」
父「俺たちの薬の研究が恐ろしくなったんだろう。完成すれば自分達の薬よりも優秀な薬…組織が望む薬をつくってしまうからな!!」
「ちがう…!それはあなた達を思って…!!」
母「黙りなさい!…あなたの両親は私たちにぬかされたくなかったのよ。…結婚も子供を産んだのも私たちが先、出世だけが私たちより先で、それを覆したくなかったのね。」
「ちがう…!そんな人たちじゃない!!」
父「違わないんだよ。…その証拠に、私達が作った薬を使い、彼らは死んだ。自殺したんだよ!!立場を脅かされる前にな!!」
「そんな…違う!!」
母「苦しめる前に死なれたから私達は残ったあなたをじわじわと苦しむ様を見に来たってわけ。」
…ドクンッ…
「…っぅ…っハァッハァッ…」
父「それに、君は何でも出来すぎた。…おやのいいところをとって、最高の頭脳と身体能力を持ち合わせた。…殺人鬼にもってこいなんだよ!!」
「…っハァッ…ちがう!!」
母「いいえ、違わないわ?…あなたは殺人鬼になる運命。だから私たちが貴方を利用してあげるの。感謝しなさいよ??」
「…っハァッ…」『やばい…視界が…』
母「貴方は、もう誰にも必要とされない、いらない存在。…必要なのは貴方の殺人鬼としての才能だけよ!!」
「…だ、まれ…」
父「黙らないさ。ほら、悔しかったら殺してみなよ?俺たち夫婦をね…!!」
…ガチャ…
「殺してみなよとか…っ…いいながら…!ハァッ…拳銃を構える馬鹿はあなたたちくらいね!!!」
…ドン!!ドンッ!!…
平次「銃声?!こらあかん…!ボタン押して………………おい、親父!やばいことなってんで!銃声が鳴り響いとる!!はよ!!」
母「流石ね…銃弾を縦断で打ち消すなんて…」
父「その射撃の腕は父親譲りだね」
「…うるさいっ…!!…っあっ…」
母「ふふ、言った通り、トラウマに弱いわね??その薬。」
父「ああ。君の心は殺人鬼に向いていない…」
「…黙れ!!」
母「さ、遊びはおしまいよ。殺してみなさいよ?ほら?」
父「拳銃はもう君が撃ち落としただろう?」
「…殺せるわけないでしょ…!!っぅ…っ…………風と雷が、あれだけ会いたがってた両親なのに…!!」
2人「あはははは!!!会いたがってた両親!!!なんて面白い!!!」
「…やめて…もう…こんなこと…」
母「善人振らないでくれる??あなたも所詮、組織の人間。」
父「そうだぞ?ほら…どうした?私たちを殺さないと、君が死ぬことになるぞ…?」
「だまれ!!!…っハァッハァッ…っうっ…ガハッ…」
母「あらあら、血を吐いてどうしちゃったの??弱いわね、あなたは。」
父「そうだぞ。だから守れなかったんだ…」
「…よわ…い…っうぁっ…」
………バンッバンッ…………
ベルモット「ちょっと、やめてよね?…組織の人間のくせに私のお気に入りに手をかけるなんて。」
「ベル…モット…」
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