マダオ
「どうして?」
「銀さんの身が持ちそうにないからです」
「よくわかんないけど、わかった」
そうして皆は眠りについた。
そして日にちが過ぎ、私は今暇をしている。
新八君は、寺門通親衛隊の会議があるとかで、出かけてしまった。
アイドルの親衛隊の隊長をしているんだって。すごいよね。・・・・・・すごいのか?
神楽ちゃんは、定春という大きな白い犬の散歩に出かけた。私も神楽ちゃんと一緒に散歩に出かけたかったんだけど、怪我人は大人しくしてなきゃだめアル。と言われてしまった。
また、新八君にも、安静にしていたほうがいいですよ。ほら、お通ちゃんのCD貸してあげますから、これでも聞いていてください。と言われた。
なんか子ども扱いされた感じで若干むっときた。私、年上なんだけどな。あとこの頭、そんなにたいした怪我じゃないのに。ただ、包帯が大げさすぎるというか・・・・・・まあ、痛むのは事実だけれど。
というわけで今は万事屋で銀さんと2人きりなわけなんだけど、銀さんはソファーでジャンプを読んでいて、いつの間にか寝ている。
起こすのも可哀相なので、私は1人寂しく寺門通の曲を聴いている。
お通ちゃんの歌声も顔も可愛いな。なんか私、お通ちゃんの曲って聴いたことがある気がする。
新八君が帰ってきたらCDの感想でも言ってあげようかな。
寺門通の曲を繰り返し聴いていると、いつの間にか銀さんが起きていた。
どうやら、昼から長谷川さんという人と一緒にパチンコをする約束があるらしい。
長谷川さんってどんな人?と質問したら、マダオだと言われた。
マ、マダオってなんだろう?
そんなわけで私は玄関に出て、銀さんを見送ることにした。
銀さんは私の頭をぽんぽんと軽くたたき、1人にさせるのもなんだか悪い気はするが、大人しくしていろよ。と言った。
安静にしていろだとか、大人しくしていろだとか。・・・・・・皆してそればっかり。
心配してくれているってことはわかるけど、つまんないな、寂しいな。そんな顔でバイクに乗って去って行く銀さんを見送った。
銀さんが去っていった後も外に出て景色を眺めていると、銀さんがバイクに乗ってバックをしたまま戻ってきた。
忘れ物でもしたのかな。
「銀さーん?忘れ物ですかー!?」
大声で聞いてみた。
「・・・・・・ああ、そーだよ。大事なもん忘れてくとこだったわ」
「何を忘れたんですか?私持ってきますよ!!」
財布か何かかな?もう、銀さんったらおっちょこちょいなんだから。
そう思いながら銀さんの忘れ物を取りに中へ入ろうとすると、階段を上ってくる銀さんが見えた。
あれ?私の声聞こえなかったのかな?私の足は止まる。
すると、いつの間にか銀さんは私の目の前にいた。
「銀さん?どうしたんですか?」
銀さんは少しかがんで私に視線を合わせてから
「忘れ物は、あんたのことだ」
・・・・・・?
そんなわけで今私は、銀さんと一緒にバイクに乗っている。銀さんはヘルメットを私に被せてくれた。
「銀さん?どうして私を・・・・・・」
「気分だ、気分」
本当は、あんな顔で見送られたら、誰だってほっとけねーよ。という気持ちからだった。でもそんな気持ちがバレたらなんとなく恥ずかしかったから言わなかった。
アリスはくすくすと笑い出し
「ありがとっ」
と言い、銀時に抱きつく力を強めた。
あれ?これもしかして俺の考えバレてるー?と銀時は思いつつ
、これから何処に行くかを考えた。やっぱショッピングとか連れて行った方が喜ぶだろうか。
ま、とりあえず長谷川さんには一回会わんと。ということでひとまずパチンコ店に向かうことにした。
「着いたぞ」
銀さんにそう言われ、到着した所はパチンコ店の前。
「すまねぇな、こんなところで。ほんとはもっと良い場所に連れ出してやりたかったんだが・・・・・・」
「いえ、私、一度パチンコってやってみたかったんですよー見回りの時とか、時々いいなーって眺めてて」
1人じゃ入りづらいなって思ってたとこなんですよー、と言いながら笑う私に銀さんが微笑んでくれた。
「ま、とりあえず入るぞ。長谷川さん待たせてるし」
「はーい」
2人で中に入ると、サングラスをかけた男の人が声をかけてきた。
「おー来たか銀さん!見てくれよこの出玉、今日は調子がいい・・・・・・って、そちらの嬢ちゃんは誰だい?」
「あ、北条アリスです。初めましてー」
「この人が長谷川さんだ。マダオだけど良い人だから」
「マダオって言うなよ、銀さんもマダオだろー」
・・・・・・だから、マダオって何だろう?
とりあえず私は、銀さんと長谷川さんがパチンコをしている様子を見てやり方を覚えようとしていたが、銀さんが勧めるので私もやってみることにした。
「見て覚えるほどのことじゃねーよ。ほらこうしてここに玉を・・・・・・これやるからやってみ」
銀さんが出玉を恵んでくれたので私は試しにやってみることにした。
「おいおい銀さんよー、そんな少ない玉じゃ当たるもんも当たらないだろうに」
「銀さんの身が持ちそうにないからです」
「よくわかんないけど、わかった」
そうして皆は眠りについた。
そして日にちが過ぎ、私は今暇をしている。
新八君は、寺門通親衛隊の会議があるとかで、出かけてしまった。
アイドルの親衛隊の隊長をしているんだって。すごいよね。・・・・・・すごいのか?
神楽ちゃんは、定春という大きな白い犬の散歩に出かけた。私も神楽ちゃんと一緒に散歩に出かけたかったんだけど、怪我人は大人しくしてなきゃだめアル。と言われてしまった。
また、新八君にも、安静にしていたほうがいいですよ。ほら、お通ちゃんのCD貸してあげますから、これでも聞いていてください。と言われた。
なんか子ども扱いされた感じで若干むっときた。私、年上なんだけどな。あとこの頭、そんなにたいした怪我じゃないのに。ただ、包帯が大げさすぎるというか・・・・・・まあ、痛むのは事実だけれど。
というわけで今は万事屋で銀さんと2人きりなわけなんだけど、銀さんはソファーでジャンプを読んでいて、いつの間にか寝ている。
起こすのも可哀相なので、私は1人寂しく寺門通の曲を聴いている。
お通ちゃんの歌声も顔も可愛いな。なんか私、お通ちゃんの曲って聴いたことがある気がする。
新八君が帰ってきたらCDの感想でも言ってあげようかな。
寺門通の曲を繰り返し聴いていると、いつの間にか銀さんが起きていた。
どうやら、昼から長谷川さんという人と一緒にパチンコをする約束があるらしい。
長谷川さんってどんな人?と質問したら、マダオだと言われた。
マ、マダオってなんだろう?
そんなわけで私は玄関に出て、銀さんを見送ることにした。
銀さんは私の頭をぽんぽんと軽くたたき、1人にさせるのもなんだか悪い気はするが、大人しくしていろよ。と言った。
安静にしていろだとか、大人しくしていろだとか。・・・・・・皆してそればっかり。
心配してくれているってことはわかるけど、つまんないな、寂しいな。そんな顔でバイクに乗って去って行く銀さんを見送った。
銀さんが去っていった後も外に出て景色を眺めていると、銀さんがバイクに乗ってバックをしたまま戻ってきた。
忘れ物でもしたのかな。
「銀さーん?忘れ物ですかー!?」
大声で聞いてみた。
「・・・・・・ああ、そーだよ。大事なもん忘れてくとこだったわ」
「何を忘れたんですか?私持ってきますよ!!」
財布か何かかな?もう、銀さんったらおっちょこちょいなんだから。
そう思いながら銀さんの忘れ物を取りに中へ入ろうとすると、階段を上ってくる銀さんが見えた。
あれ?私の声聞こえなかったのかな?私の足は止まる。
すると、いつの間にか銀さんは私の目の前にいた。
「銀さん?どうしたんですか?」
銀さんは少しかがんで私に視線を合わせてから
「忘れ物は、あんたのことだ」
・・・・・・?
そんなわけで今私は、銀さんと一緒にバイクに乗っている。銀さんはヘルメットを私に被せてくれた。
「銀さん?どうして私を・・・・・・」
「気分だ、気分」
本当は、あんな顔で見送られたら、誰だってほっとけねーよ。という気持ちからだった。でもそんな気持ちがバレたらなんとなく恥ずかしかったから言わなかった。
アリスはくすくすと笑い出し
「ありがとっ」
と言い、銀時に抱きつく力を強めた。
あれ?これもしかして俺の考えバレてるー?と銀時は思いつつ
、これから何処に行くかを考えた。やっぱショッピングとか連れて行った方が喜ぶだろうか。
ま、とりあえず長谷川さんには一回会わんと。ということでひとまずパチンコ店に向かうことにした。
「着いたぞ」
銀さんにそう言われ、到着した所はパチンコ店の前。
「すまねぇな、こんなところで。ほんとはもっと良い場所に連れ出してやりたかったんだが・・・・・・」
「いえ、私、一度パチンコってやってみたかったんですよー見回りの時とか、時々いいなーって眺めてて」
1人じゃ入りづらいなって思ってたとこなんですよー、と言いながら笑う私に銀さんが微笑んでくれた。
「ま、とりあえず入るぞ。長谷川さん待たせてるし」
「はーい」
2人で中に入ると、サングラスをかけた男の人が声をかけてきた。
「おー来たか銀さん!見てくれよこの出玉、今日は調子がいい・・・・・・って、そちらの嬢ちゃんは誰だい?」
「あ、北条アリスです。初めましてー」
「この人が長谷川さんだ。マダオだけど良い人だから」
「マダオって言うなよ、銀さんもマダオだろー」
・・・・・・だから、マダオって何だろう?
とりあえず私は、銀さんと長谷川さんがパチンコをしている様子を見てやり方を覚えようとしていたが、銀さんが勧めるので私もやってみることにした。
「見て覚えるほどのことじゃねーよ。ほらこうしてここに玉を・・・・・・これやるからやってみ」
銀さんが出玉を恵んでくれたので私は試しにやってみることにした。
「おいおい銀さんよー、そんな少ない玉じゃ当たるもんも当たらないだろうに」
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