下の名前で呼んで
「そっか、目ぇ覚ました時にゃヅラぁいなかったんだ・・・・・・こう、女みてぇな長髪の野郎だ。白いペンギンの体にアヒルの顔を持った得たいの知れないやつを連れてたら、そいつは間違いなくヅラだ」
「わかりました、その人を見かけたらお礼を言いますね」
アリスは微笑んだ。なんていい人なんだ、と新八は感心した。
「さて、屯所に戻るなら俺が送ろうか」
帰り道がわからないからアリスも銀時に頼もうとしたその時、沖田の声がした。
「そいつァ必要ねぇですぜ旦那ァ。俺が連れて帰りやす」
「あ、沖田さん」
アリスは嬉しいのか、声のトーンがあがった。
銀時は小さく舌打ちをした。
「どこに行ったかと思ったら、こんなとこにいやしたかィ。さ、帰りまさァ」
「おいサディスト!なんでお前がここにいるアル。アリスに変なことすんなよな」
神楽が吐き捨てるように言った。わかってらァという返事が返ってくると誰もが思ってたのだが、沖田は
「どうだかねィ」
と黒い笑みを浮かべ、土方にバレたらめんどくさいことになりまさァと続けて言い、アリスを連れて去っていった。
ぴしゃりと閉じられた方角を見て、銀時と新八、ついでに神楽もわなわなと震えていた。
「沖田さん、迎えにきてくれてありがとうございます」
「総悟」
「え?」
「総悟って呼んでくだせェ、あと敬語もいらねぇでさァ」
「そっかー、私の方が一応年上だもんね、じゃあお言葉に甘えようかなぁ」
そういう意味で言ったんじゃねぇでさァ、と沖田は左手を額に当て
「アリスが20かどうかも怪しいですけどねェ」
さりげなくアリスのことを呼び捨てにした。
「とりあえず、総悟って呼んでくだせェ」
「うん、わかったよ、総悟っ」
アリスの無邪気な笑顔+呼び捨てに、沖田は顔を赤くした。
「その攻撃はずるいでさァ//」
「総悟?顔赤くない?」
「夕焼けが当たってるだけでィ」
「いや、もう夕日沈んだんだけどなぁ・・・・・・」
そんな会話をしながら、2人は屯所へと帰った。
「アリス、これつけてくだせェ」
沖田が取り出したものを、なんだろうと思いながらアリスは受け取ると、それは鎖のついた首輪。
アリスの目は点になった。
「俺が紳士的にエスコートしてやるって言ってるんでさァ」
首輪は沖田の手によりアリスの首に強制的につけられた。
「えっ、やめてよ、やだ、外れない・・・・・・」
「拒否権はねぇですぜィ」
人目を気にして恥ずかしがるアリスをよそに、沖田はエスコートという名のSコートを楽しんでいた。その恥ずかしがるアリスの表情を見て楽しんでいた。
優しいなと思ったのに、やっぱこの人S、いやドSね、と頬を赤くしながらアリスはそう思った。
アリスは屯所、自分の部屋でごろごろとしていた。今日は非番だから暇をしているのである。
誰かとお話ししに行こうかなぁ。
でも近藤さんは良い人だけど、ストーカーしてるっていう噂があるしゴリラだし、土方さんはタバコ臭いのがたまに嫌。総悟は、Sだから嫌。
誰のところに行こうかなぁ、と悩みながら襖を開け縁側を歩いていると、1人の男に声をかけられた。
「あれ?君は、北条アリスさん?」
アリスはパァッと顔を明るくした。この人、良いかも。地味そうな顔してるけど。あれ、でも名前がわからない・・・・・・
「今失礼なこと思わなかった?ねぇ地味そうとか思わなかった?まぁいいや、俺は山崎退だよ。よろしく」
1時間後
「ザキ~♪」
「はは、なんですか、北条さん」
「さん付けしないでいいよ、下の名前で呼んで」
「え、じゃあ、アリスさんで」
「さん付けしないでいいって言ったのにぃ、もうっ」
アリスはすっかり山崎に懐き、2人とも仲良くなっていた。怖い風貌じゃないし、Sでもないし、歳も近そう。この人、いいな、なんだか好き♪
アリスはそう思った。
「ザキ?」
「なに?」
「好きだよ」
そう言いながらアリスは山崎の腕へと抱きついた。恋愛としての好きという意味ではなかったのだが、山崎はすっかり勘違いをし
「へっ、え、えぇえぇぇ!?」
とうろたえ、顔を真っ赤にした。
というかアリスさん、腕に柔らかいものがあたっているんですけど・・・・・・//
山崎はそう思ったが口にはしなかった。
しかしそんな2人の様子を面白くなさそうに見ていたマヨとサドがいた。
「ア、アリスさん。一緒にミントンでもしませんか?俺今日非番なんです。俺のラケット貸すからやりましょう」
山崎は惜しいと思いつつも、アリスの抱き付きから離れるためにこう提案した。
「うん!する♪スポーツとか久しぶりだから嬉しいな」
山崎の思っていたよりもアリスはミントンにくいつき、とびっきりの笑顔を山崎に見せた。
なんて可愛い人なんだ、もう!山崎の顔の赤さはとまらない。
「オイ山崎、てめぇ今日監察の仕事だろ」
「ふ、副長?嫌だなぁ、俺今日は非番ですよ?」
土方の声にはっと肩をあげ、山崎はこう答えた。
「お前は今日、仕事だろィ?山崎ィ」
「沖田隊長まで、だから違いま・・・・・・」
そこまで言いかけた時、2人のあまりの殺気に気づいた山崎は
「わかりました、その人を見かけたらお礼を言いますね」
アリスは微笑んだ。なんていい人なんだ、と新八は感心した。
「さて、屯所に戻るなら俺が送ろうか」
帰り道がわからないからアリスも銀時に頼もうとしたその時、沖田の声がした。
「そいつァ必要ねぇですぜ旦那ァ。俺が連れて帰りやす」
「あ、沖田さん」
アリスは嬉しいのか、声のトーンがあがった。
銀時は小さく舌打ちをした。
「どこに行ったかと思ったら、こんなとこにいやしたかィ。さ、帰りまさァ」
「おいサディスト!なんでお前がここにいるアル。アリスに変なことすんなよな」
神楽が吐き捨てるように言った。わかってらァという返事が返ってくると誰もが思ってたのだが、沖田は
「どうだかねィ」
と黒い笑みを浮かべ、土方にバレたらめんどくさいことになりまさァと続けて言い、アリスを連れて去っていった。
ぴしゃりと閉じられた方角を見て、銀時と新八、ついでに神楽もわなわなと震えていた。
「沖田さん、迎えにきてくれてありがとうございます」
「総悟」
「え?」
「総悟って呼んでくだせェ、あと敬語もいらねぇでさァ」
「そっかー、私の方が一応年上だもんね、じゃあお言葉に甘えようかなぁ」
そういう意味で言ったんじゃねぇでさァ、と沖田は左手を額に当て
「アリスが20かどうかも怪しいですけどねェ」
さりげなくアリスのことを呼び捨てにした。
「とりあえず、総悟って呼んでくだせェ」
「うん、わかったよ、総悟っ」
アリスの無邪気な笑顔+呼び捨てに、沖田は顔を赤くした。
「その攻撃はずるいでさァ//」
「総悟?顔赤くない?」
「夕焼けが当たってるだけでィ」
「いや、もう夕日沈んだんだけどなぁ・・・・・・」
そんな会話をしながら、2人は屯所へと帰った。
「アリス、これつけてくだせェ」
沖田が取り出したものを、なんだろうと思いながらアリスは受け取ると、それは鎖のついた首輪。
アリスの目は点になった。
「俺が紳士的にエスコートしてやるって言ってるんでさァ」
首輪は沖田の手によりアリスの首に強制的につけられた。
「えっ、やめてよ、やだ、外れない・・・・・・」
「拒否権はねぇですぜィ」
人目を気にして恥ずかしがるアリスをよそに、沖田はエスコートという名のSコートを楽しんでいた。その恥ずかしがるアリスの表情を見て楽しんでいた。
優しいなと思ったのに、やっぱこの人S、いやドSね、と頬を赤くしながらアリスはそう思った。
アリスは屯所、自分の部屋でごろごろとしていた。今日は非番だから暇をしているのである。
誰かとお話ししに行こうかなぁ。
でも近藤さんは良い人だけど、ストーカーしてるっていう噂があるしゴリラだし、土方さんはタバコ臭いのがたまに嫌。総悟は、Sだから嫌。
誰のところに行こうかなぁ、と悩みながら襖を開け縁側を歩いていると、1人の男に声をかけられた。
「あれ?君は、北条アリスさん?」
アリスはパァッと顔を明るくした。この人、良いかも。地味そうな顔してるけど。あれ、でも名前がわからない・・・・・・
「今失礼なこと思わなかった?ねぇ地味そうとか思わなかった?まぁいいや、俺は山崎退だよ。よろしく」
1時間後
「ザキ~♪」
「はは、なんですか、北条さん」
「さん付けしないでいいよ、下の名前で呼んで」
「え、じゃあ、アリスさんで」
「さん付けしないでいいって言ったのにぃ、もうっ」
アリスはすっかり山崎に懐き、2人とも仲良くなっていた。怖い風貌じゃないし、Sでもないし、歳も近そう。この人、いいな、なんだか好き♪
アリスはそう思った。
「ザキ?」
「なに?」
「好きだよ」
そう言いながらアリスは山崎の腕へと抱きついた。恋愛としての好きという意味ではなかったのだが、山崎はすっかり勘違いをし
「へっ、え、えぇえぇぇ!?」
とうろたえ、顔を真っ赤にした。
というかアリスさん、腕に柔らかいものがあたっているんですけど・・・・・・//
山崎はそう思ったが口にはしなかった。
しかしそんな2人の様子を面白くなさそうに見ていたマヨとサドがいた。
「ア、アリスさん。一緒にミントンでもしませんか?俺今日非番なんです。俺のラケット貸すからやりましょう」
山崎は惜しいと思いつつも、アリスの抱き付きから離れるためにこう提案した。
「うん!する♪スポーツとか久しぶりだから嬉しいな」
山崎の思っていたよりもアリスはミントンにくいつき、とびっきりの笑顔を山崎に見せた。
なんて可愛い人なんだ、もう!山崎の顔の赤さはとまらない。
「オイ山崎、てめぇ今日監察の仕事だろ」
「ふ、副長?嫌だなぁ、俺今日は非番ですよ?」
土方の声にはっと肩をあげ、山崎はこう答えた。
「お前は今日、仕事だろィ?山崎ィ」
「沖田隊長まで、だから違いま・・・・・・」
そこまで言いかけた時、2人のあまりの殺気に気づいた山崎は
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