19
その頃エレベータ内部では
コナン「うわっ!」
「大丈夫?振動で転げ落ちないでね。助けてる余裕はないから。」
コナン「まだどこかに爆弾が…?!」
「いや、大丈夫だよ。あれはわざと残した爆弾だから。」
コナン「えっ?わざと?」
「うん。…あ、安室からだ。…なんか用?」
スマホの振動に気付いてか通話ボタンを押すと器用に首と耳でスマホを挟みながら爆弾を解除していった。
降谷「爆弾が残っていたらしいが、これはどういうつもりだ?」
「あー。わざとだよ。理由は後で説明する。今忙しいから。要件があるなら小さな名探偵さんに連絡してね。それじゃ。」
そういうと彼女はスマホをぽいっと地面に放り投げると凄まじい速さで爆弾を解除していった。
コナン「スマホ投げちゃダメだよ;」
「今忙しいし。どうせまた買ってくれるよ安室が。」
コナン『おいおい…;』
「よし。あとはそれで終わりか。」
コナン「うん…」『すげーなこの人…何の迷いもなく解体していくなんて…』
「よし。終わり。手伝ってくれてありがとう。さ、ここから出ないとね。取り敢えず飛び降りたほうが早いからそれでいいかな。」
コナン「はぁ?!」
コナンがそういったときには彼女はコナンを抱えて抜け道を駆け出しコナンを抱きかかえるようにしてガラスを突き破って飛び降りた。
そして彼女の腕と脚にに大きな傷ができたがそんな事を気にする様子もなく、どこに仕込んでいたのかワイヤーでぶら下がり器用に地面まで降りた。
丁度降り立った場所は降谷と風見がいるところで2人は驚きを隠せなかった。
彼女は降谷達と目が合うとあ。と声を漏らした。そしてポケットの中から何やら部品と紙きれを取り出すとそれを風見に渡した。
「丁度良かった。多分風見だけじゃ分からないと思うから安室がこれを爆弾処理班に渡して説明してあげて。私の監視はこの名探偵さんがしててくれるみたいだし。」
降谷「…待ってろ。救護班を呼んできてやる。コナン君、彼女のこと、お願いするよ。」
コナン「あ、う、うん…」
そして降谷と風見は足早に去っていった。
そしてコナンはすぐさま彼女に話しかけた。
コナン「お姉さん、それ早く止血しないと!」
コナンのそんな心配に答えるわけでもなく、彼女は別の話をした。
「これはそのままでも問題ないよ。そんなことより、お礼といっちゃ何だけど、君のことは黙っててあげるよ。」
コナン「え?な、なんのこと?」
「君が高校生探偵の工藤新一でAPTX4869を飲まされて縮んだ江戸川コナンくんだってことを組織や関係者に黙っておくってこと。」
コナン「!!」
「あ、あと君が居候している毛利探偵事務所の毛利小五郎の娘の毛利蘭のことが好きってことも?」
コナン「なっ!そ、そんなんじゃねーよバーロー…」
「あれ?違うの?おかしいな。人間の心理学では好意を寄せている人にはああいう反応を示すって文献で読んだんだけど間違ってたんだね。まぁいいや。ま、そういうことだからさ。安心しなよ。信じられないかも知れないけど。…あ、あと、君ならわかるよね?シェリーのこと。」
コナン「シェ、シェリー?何のこと?」
「とぼけなくてもいいよ。灰原哀って名前で生きてるよね。彼女は怯えるかも知れないけど伝えて。貴女の安全は保証する。何かあった時は組織がらみじゃなくてもいいから連絡してって。…あ、えーと…」
彼女はそう言って服のポケットを探ると先程の紙切れの残りであろう、ベルツリータワーのパンフレットの端きれにささっとメモをしてコナンに渡した。
「ま、君も何かあった時は連絡してよ。これ、シェリーに渡して。」
コナン「あ、うん…」
無表情な彼女から悪意を感じなかったコナンはすぐさまそれを受け取った。
コナン「あ、そうだ。はい、これ。お姉さんのスマホだよ。」
「あ、拾ってくれたんだ。ありがとう。」
コナン「返す前にちょっと待って…」
コナンはそう言って慣れた手つきでスマホを操作してから彼女に手渡した。
コナン「はい!僕の番号も入れといたから!お姉さんもいつでも連絡してね!」
「わかった。ありがとう。」
そんな会話をしおわった時、丁度降谷と風見が救護班を連れて戻ってきた。
降谷「彼女の手当てを。風見、彼女に付いてくれ。」
風見・救護班「はい!」
風見「ほら、行きますよ。」
「あ、え?いいよ…って…あ〜」
風見の圧に負けたのか彼女はすんなりついていき、手当てをする臨時の場所に連れていかれた。
彼女を見送った降谷はコナンに向き合った。
降谷「ありがとう、コナン君。」
コナン「あ、う、うん」
降谷「それより、君に聞きたいことがあるんだ。君が爆弾の解除が出来ることは知っていたけど、どうして彼女が名指しでコナンくんを指名したのかな。」
コナン「さ、さぁ〜?僕わかんないなぁ〜?」
降谷「なら質問を変えようか。君は、彼女と何を話したんだい?」
コナン「それは…」
降谷「君は彼女について何か知っているのかい?」
コナン「知らないよ。…だけど、敵…では無いと思うよ。」
コナン「うわっ!」
「大丈夫?振動で転げ落ちないでね。助けてる余裕はないから。」
コナン「まだどこかに爆弾が…?!」
「いや、大丈夫だよ。あれはわざと残した爆弾だから。」
コナン「えっ?わざと?」
「うん。…あ、安室からだ。…なんか用?」
スマホの振動に気付いてか通話ボタンを押すと器用に首と耳でスマホを挟みながら爆弾を解除していった。
降谷「爆弾が残っていたらしいが、これはどういうつもりだ?」
「あー。わざとだよ。理由は後で説明する。今忙しいから。要件があるなら小さな名探偵さんに連絡してね。それじゃ。」
そういうと彼女はスマホをぽいっと地面に放り投げると凄まじい速さで爆弾を解除していった。
コナン「スマホ投げちゃダメだよ;」
「今忙しいし。どうせまた買ってくれるよ安室が。」
コナン『おいおい…;』
「よし。あとはそれで終わりか。」
コナン「うん…」『すげーなこの人…何の迷いもなく解体していくなんて…』
「よし。終わり。手伝ってくれてありがとう。さ、ここから出ないとね。取り敢えず飛び降りたほうが早いからそれでいいかな。」
コナン「はぁ?!」
コナンがそういったときには彼女はコナンを抱えて抜け道を駆け出しコナンを抱きかかえるようにしてガラスを突き破って飛び降りた。
そして彼女の腕と脚にに大きな傷ができたがそんな事を気にする様子もなく、どこに仕込んでいたのかワイヤーでぶら下がり器用に地面まで降りた。
丁度降り立った場所は降谷と風見がいるところで2人は驚きを隠せなかった。
彼女は降谷達と目が合うとあ。と声を漏らした。そしてポケットの中から何やら部品と紙きれを取り出すとそれを風見に渡した。
「丁度良かった。多分風見だけじゃ分からないと思うから安室がこれを爆弾処理班に渡して説明してあげて。私の監視はこの名探偵さんがしててくれるみたいだし。」
降谷「…待ってろ。救護班を呼んできてやる。コナン君、彼女のこと、お願いするよ。」
コナン「あ、う、うん…」
そして降谷と風見は足早に去っていった。
そしてコナンはすぐさま彼女に話しかけた。
コナン「お姉さん、それ早く止血しないと!」
コナンのそんな心配に答えるわけでもなく、彼女は別の話をした。
「これはそのままでも問題ないよ。そんなことより、お礼といっちゃ何だけど、君のことは黙っててあげるよ。」
コナン「え?な、なんのこと?」
「君が高校生探偵の工藤新一でAPTX4869を飲まされて縮んだ江戸川コナンくんだってことを組織や関係者に黙っておくってこと。」
コナン「!!」
「あ、あと君が居候している毛利探偵事務所の毛利小五郎の娘の毛利蘭のことが好きってことも?」
コナン「なっ!そ、そんなんじゃねーよバーロー…」
「あれ?違うの?おかしいな。人間の心理学では好意を寄せている人にはああいう反応を示すって文献で読んだんだけど間違ってたんだね。まぁいいや。ま、そういうことだからさ。安心しなよ。信じられないかも知れないけど。…あ、あと、君ならわかるよね?シェリーのこと。」
コナン「シェ、シェリー?何のこと?」
「とぼけなくてもいいよ。灰原哀って名前で生きてるよね。彼女は怯えるかも知れないけど伝えて。貴女の安全は保証する。何かあった時は組織がらみじゃなくてもいいから連絡してって。…あ、えーと…」
彼女はそう言って服のポケットを探ると先程の紙切れの残りであろう、ベルツリータワーのパンフレットの端きれにささっとメモをしてコナンに渡した。
「ま、君も何かあった時は連絡してよ。これ、シェリーに渡して。」
コナン「あ、うん…」
無表情な彼女から悪意を感じなかったコナンはすぐさまそれを受け取った。
コナン「あ、そうだ。はい、これ。お姉さんのスマホだよ。」
「あ、拾ってくれたんだ。ありがとう。」
コナン「返す前にちょっと待って…」
コナンはそう言って慣れた手つきでスマホを操作してから彼女に手渡した。
コナン「はい!僕の番号も入れといたから!お姉さんもいつでも連絡してね!」
「わかった。ありがとう。」
そんな会話をしおわった時、丁度降谷と風見が救護班を連れて戻ってきた。
降谷「彼女の手当てを。風見、彼女に付いてくれ。」
風見・救護班「はい!」
風見「ほら、行きますよ。」
「あ、え?いいよ…って…あ〜」
風見の圧に負けたのか彼女はすんなりついていき、手当てをする臨時の場所に連れていかれた。
彼女を見送った降谷はコナンに向き合った。
降谷「ありがとう、コナン君。」
コナン「あ、う、うん」
降谷「それより、君に聞きたいことがあるんだ。君が爆弾の解除が出来ることは知っていたけど、どうして彼女が名指しでコナンくんを指名したのかな。」
コナン「さ、さぁ〜?僕わかんないなぁ〜?」
降谷「なら質問を変えようか。君は、彼女と何を話したんだい?」
コナン「それは…」
降谷「君は彼女について何か知っているのかい?」
コナン「知らないよ。…だけど、敵…では無いと思うよ。」
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