10
家に着くと安室はいつものようにハロが出迎えてくれて少し癒された。
安室「ただいま。」
ハロ「アンっ!」
安室「今日はお客さんがいるんだ。」
ハロ「アウ?」
安室「さ、入って。」
玲「!!」
玲は入るなりハロに釘付けだった。
玲「砂糖色のふわふわ…」
安室「え?」
玲が何かをつぶやいたかと思い彼女の方を振り返ると彼女はすでにハロに手を伸ばしていて、がっちりホールドしている所だった。
案外ハロも嫌そうではなく、彼女の腕に大人しく抱かれていた。
安室「犬、好きなのか?」
思わず降谷としての口調で聞いていた。
が、それも無視されて彼女は夢中でハロを撫でていた。
安室「ハロと遊ぶのは後にしてください。先に荷物を運んでください。一体何をこんなに持ってきたんですか…」
玲「あぁ、それは仕事用の服。シルバが用意してくれたものだから使えるものだと思って持ってきた。あとは拳銃とか。」
安室「拳銃とかはもう少し気をつけて運んでくださいよ。」
玲「運ぶことなんてないし。…それより早く白いの触りたい。」
安室「白いのじゃなくてハロです。」
玲「ハロ?」
安室「名前です。」
玲「ハロ…」
ハロ「アンっ!」
玲「すごい、返事した」
安室「また後でゆっくり遊んでいいですから。先に荷物を。」
玲「わかった。」
玲はよっぽどハロと戯れたかったのかさっさと荷ほどきをするとまたハロを抱きしめていた。
安室「ハロを抱いたままでいいので話をしましょう。まずこの家では僕が家事を全てします。その代わり食事もしっかり取ってもらいます。」
玲「ハロー」
安室「ちょっと、聞いてますか?」
玲「聴いてる。けど、そのキモい喋り方しなくていい。安室でもバーボンでもないでしょ。ハロがかわいそう。普通の本来の貴方の喋り方にして。」
降谷「はぁ。わかった。…だがその前にもうすこし言葉遣いはどうにかできないのか?女性がそんな言葉遣いだと先が思いやられる。」
玲「別に今まで生活できてたんだからいいじゃない。あ、ねぇ、ハロのご飯あげたい。」
降谷「それも後だ。いまは大事な話をしているんだ。すこしは人の話を聞くということを覚えたらどうだ。」
玲「聴いてる。家事とかしなくていいかわりに食事を取れってことでしょ。」
降谷「ああ。」
玲「話は聞いたからハロと遊んでていい?」
降谷「まだた。これからどうするかだ。」
玲「は?」
降谷「一緒に暮らす以上布団もいる。今から買いにいくそ、」
玲「いい。適当に服を布団かわりにするから。」
降谷「そういうわけにはいかないだろう。」
玲「大丈夫。慣れてるし、まだ室内ってだけで充分。それに洗濯物が増えても私がするわけじゃないから困らないし。」
降谷「まさか床で寝るつもりか?」
玲「そうだけど?」
降谷「全く…不健康だろう。」
玲「不健康だろうがなんだろうが睡眠を取れるだけで充分だって言ってるの。」
降谷「シルバといる時もそうだったのか?」
玲「シルバといる時はベッドもあるし布団も毎日干してくれるし快適だったけど?でも私はどうでもいいの。シルバと出会うまではそんないい環境で育ってないから。どこでも寝れるし食べなくても生きていける。今時サプリメントとかいう便利なものがあるから味覚が機能してない私でも楽に暮らせるの。」
降谷「ならシルバといた時よりも快適に、人間らしく生活をしてもらいますよ。」
玲「ならもう任せる。面倒ごとは嫌いなの。好きにして。」
降谷「わかった。ならこちらのいう通りにしてもらうぞ。いう通りにしないとハロとの交流はさせない。」
降谷がそういうと彼女はとても絶望したような表情をした。
玲「わかった。従う。だからハロ触っていいよね。」
降谷「あ、あぁ…。」
玲「じゃ、私はハロと遊んでるから貴方は買い物でもなんでもしてきてよ。私買い物とかわからないし。」
降谷「それも今から付いてきてもらう。これから組織でもそう言った場面に遭遇することもある。」
玲「え?あの黒ずくめ達買い物とかするの?きもいね。」
降谷「だからそのキモいとかすぐに言うのをやめろ。」
玲「何かお母さんみたい。」
降谷「母親はいるのか」
玲「いるんじゃない?見たこともあったこともしゃべったこともないけど。」
降谷「なら母親みたいとは?」
玲「文献で読んだことがあるの。母親とか父親とか知らないから一応ね。…それで結果、母親って口うるさいイメージだから母親っぽいって言ったの。」
降谷「なるほど。…だがあいにく俺は男だ。」
玲「文献の中では男同士の夫婦も存在してそれぞれ母親役、父親役が分断されることもあるって聞いたからあながち間違いじゃないと思うけど。」
降谷「俺にそういう趣味はない。」
玲「ふーん。まぁいいや。で、買い物はついていけばいいのね?」
降谷「ああそうだ。…今から行くぞ。」
玲「めんどくさ。…まぁいいや。」
そうして2人は買い物に出かけるためにハロに留守番をさせて家を出た。
玲「思うんだけど、組織のメンバーに入ったのにこの車って結構目立ちそう。」
降谷「問題ない。さぁ早く乗れ。」
安室「ただいま。」
ハロ「アンっ!」
安室「今日はお客さんがいるんだ。」
ハロ「アウ?」
安室「さ、入って。」
玲「!!」
玲は入るなりハロに釘付けだった。
玲「砂糖色のふわふわ…」
安室「え?」
玲が何かをつぶやいたかと思い彼女の方を振り返ると彼女はすでにハロに手を伸ばしていて、がっちりホールドしている所だった。
案外ハロも嫌そうではなく、彼女の腕に大人しく抱かれていた。
安室「犬、好きなのか?」
思わず降谷としての口調で聞いていた。
が、それも無視されて彼女は夢中でハロを撫でていた。
安室「ハロと遊ぶのは後にしてください。先に荷物を運んでください。一体何をこんなに持ってきたんですか…」
玲「あぁ、それは仕事用の服。シルバが用意してくれたものだから使えるものだと思って持ってきた。あとは拳銃とか。」
安室「拳銃とかはもう少し気をつけて運んでくださいよ。」
玲「運ぶことなんてないし。…それより早く白いの触りたい。」
安室「白いのじゃなくてハロです。」
玲「ハロ?」
安室「名前です。」
玲「ハロ…」
ハロ「アンっ!」
玲「すごい、返事した」
安室「また後でゆっくり遊んでいいですから。先に荷物を。」
玲「わかった。」
玲はよっぽどハロと戯れたかったのかさっさと荷ほどきをするとまたハロを抱きしめていた。
安室「ハロを抱いたままでいいので話をしましょう。まずこの家では僕が家事を全てします。その代わり食事もしっかり取ってもらいます。」
玲「ハロー」
安室「ちょっと、聞いてますか?」
玲「聴いてる。けど、そのキモい喋り方しなくていい。安室でもバーボンでもないでしょ。ハロがかわいそう。普通の本来の貴方の喋り方にして。」
降谷「はぁ。わかった。…だがその前にもうすこし言葉遣いはどうにかできないのか?女性がそんな言葉遣いだと先が思いやられる。」
玲「別に今まで生活できてたんだからいいじゃない。あ、ねぇ、ハロのご飯あげたい。」
降谷「それも後だ。いまは大事な話をしているんだ。すこしは人の話を聞くということを覚えたらどうだ。」
玲「聴いてる。家事とかしなくていいかわりに食事を取れってことでしょ。」
降谷「ああ。」
玲「話は聞いたからハロと遊んでていい?」
降谷「まだた。これからどうするかだ。」
玲「は?」
降谷「一緒に暮らす以上布団もいる。今から買いにいくそ、」
玲「いい。適当に服を布団かわりにするから。」
降谷「そういうわけにはいかないだろう。」
玲「大丈夫。慣れてるし、まだ室内ってだけで充分。それに洗濯物が増えても私がするわけじゃないから困らないし。」
降谷「まさか床で寝るつもりか?」
玲「そうだけど?」
降谷「全く…不健康だろう。」
玲「不健康だろうがなんだろうが睡眠を取れるだけで充分だって言ってるの。」
降谷「シルバといる時もそうだったのか?」
玲「シルバといる時はベッドもあるし布団も毎日干してくれるし快適だったけど?でも私はどうでもいいの。シルバと出会うまではそんないい環境で育ってないから。どこでも寝れるし食べなくても生きていける。今時サプリメントとかいう便利なものがあるから味覚が機能してない私でも楽に暮らせるの。」
降谷「ならシルバといた時よりも快適に、人間らしく生活をしてもらいますよ。」
玲「ならもう任せる。面倒ごとは嫌いなの。好きにして。」
降谷「わかった。ならこちらのいう通りにしてもらうぞ。いう通りにしないとハロとの交流はさせない。」
降谷がそういうと彼女はとても絶望したような表情をした。
玲「わかった。従う。だからハロ触っていいよね。」
降谷「あ、あぁ…。」
玲「じゃ、私はハロと遊んでるから貴方は買い物でもなんでもしてきてよ。私買い物とかわからないし。」
降谷「それも今から付いてきてもらう。これから組織でもそう言った場面に遭遇することもある。」
玲「え?あの黒ずくめ達買い物とかするの?きもいね。」
降谷「だからそのキモいとかすぐに言うのをやめろ。」
玲「何かお母さんみたい。」
降谷「母親はいるのか」
玲「いるんじゃない?見たこともあったこともしゃべったこともないけど。」
降谷「なら母親みたいとは?」
玲「文献で読んだことがあるの。母親とか父親とか知らないから一応ね。…それで結果、母親って口うるさいイメージだから母親っぽいって言ったの。」
降谷「なるほど。…だがあいにく俺は男だ。」
玲「文献の中では男同士の夫婦も存在してそれぞれ母親役、父親役が分断されることもあるって聞いたからあながち間違いじゃないと思うけど。」
降谷「俺にそういう趣味はない。」
玲「ふーん。まぁいいや。で、買い物はついていけばいいのね?」
降谷「ああそうだ。…今から行くぞ。」
玲「めんどくさ。…まぁいいや。」
そうして2人は買い物に出かけるためにハロに留守番をさせて家を出た。
玲「思うんだけど、組織のメンバーに入ったのにこの車って結構目立ちそう。」
降谷「問題ない。さぁ早く乗れ。」
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