18
「じゃ、安室は好きに動けばいいよ。犯人を捜すなり、小さな名探偵さんと合流するなりね。」
降谷「まだ俺の監視を外したつもりはないぞ。」
「そんなこと言ってる場合?私は今から爆弾の解除に向かわなきゃ。きっと、最後のところで日本人は間違えちゃうからね。」
降谷「どういう意味だ。」
「ドイツ語、読める人いるの?爆弾処理班に。いないでしょ?途中まではオーソドックスな時限爆弾と同じ解除方法だけど途中から部品にドイツ語が書かれているの。そのドイツ語が読めなければ全く意味をなさない。それは組み立てられた順番を示すものだから。普通に解除したんじゃうまくいかないよ。」
降谷「ドイツ語が出る前までは普通の爆弾と同じ解除方法なのか。」
「多分ね。まだ実物を見たわけじゃ無いから断言できないけど恐らく。」
降谷「なら俺も解除に向かう。途中までは俺も解除可能だ。」
「わかった。」
こうして2人は一緒に行動することになった。
警備員の隙を見て裏口に潜り込んだ。
「あった。…一度私が解体するから安室が手をつけるのはその後にして。念の為。」
降谷「…わかった。」
そして彼女は手際よく爆弾を解除していった。
「うん。これなら安室が途中までやっても大丈夫そう。私の読みは当たってたみたい。…ここから10時の方向に2つ、降谷はとりあえずそれを途中まで解除してきて。あ、ここまでね。今私が解除した所まで。」
そう言って彼女は降谷に見ろとばかりに爆弾に目を向けた。
降谷「あぁ。わかっている。任せたぞ。」
「了解。」
2人はそうして別行動をとることになった。
降谷が途中まで解体した爆弾を彼女があとから解体する。
そんな作業は1時間程続いた。
降谷「これで最後だ。頼むぞ。」
「うん。とりあえず、目につくところはこれが最後だね。」
降谷「どういう意味だ。」
「言ったでしょ、奴らはこんなことで満足しない。エレベーター設置の時にすでに内部に仕掛けてる。…よし、解除完了。」
降谷「エレベーター設置の時点で仕掛けられたのはここだけじゃないのか?!」
「私が言ってるのは内部の内部。どうしようかな…。」
そうして彼女は考え込んだ後ばっと顔を上げた。
「安室。あの小さな名探偵を呼び出して欲しい。」
降谷「コナンくんを?!どういうつもりだ!」
「今から潜り込むところは女の私がやっと通れるくらい。いくら細身とはいえ降谷が入り込むには難しい隙間。…だけど私1人でやるには時間が足りない。」
降谷「コナンくんに爆弾を解除させるというのか?!」
「それしか方法はない。…大丈夫。ある程度手伝ってもらえた時点で彼には先に避難してもらうから。」
降谷「それしか方法はないということか。」
「そうだね。わかったらよろしく。あの穴から侵入できるから。なるべく早く連れてきてね。」
そう言い残すと彼女はエレベーターの内部につながるであろう小さな穴に入り込んだ。
それを見届ける間も無く降谷はコナンに電話をした。
…pipipi…
コナン『安室さんから電話…?』「もしもし」
降谷「コナンくん!今すぐエレベーター付近の立ち入り禁止扉の近くに来られるか?!」
コナン「何かあったの?」
降谷「話は後だ!来れるのか?!来られないのか?!」
コナン「!!今から向かうよ!!」
コナンはただならぬ状況を察したのか蘭たちにバレないように抜け出した。
立ち入り禁止扉の近くに来たコナンを見つけるなり安室は素早くコナンを中に連れ込んだ。
降谷「事情を説明している時間はないんだ。今すぐあの穴から内部に入ってくれないか。」
コナン「え?」
降谷「中に先に入っている奴がいる。詳しいことはそいつから聞いてくれ。…一刻を争う。」
コナン「…わかった…!」
コナンはそういうとすぐに穴から内部へと侵入した。
降谷「頼んだぞ…コナンくん…!」.
安室はコナンを見届けると風見に電話をかけた。
降谷「風見か?俺だ。」
風見「降谷さん!…一般人として全員来ましたが避難誘導などどうするんです?!」
降谷「今はそれが出来ない。爆弾が無数に仕掛けられていて少しでも奴らを刺激すればいつ爆破されるかわからない。今彼女が爆弾解除をしている。それが終わり次第一気にカタをつける!」
風見「避難をさせないんですか?」
降谷「あぁ、彼女に聞く話じゃ爆弾さえ解除して仕舞えば先に奴らを捕獲する方が早いと。」
風見「わかりました。つまり…」
降谷「あぁ、めぼしいやつをマークしていてくれ。」
風見「はい!」
降谷はそう言って電話を切ると一般客を装って犯人たちを探した。
1人、2人と見つけていく中、突然大きな音と地響きがした。
降谷「何事だ?!」
そう思い走り出した降谷に風見が駆け寄った。
風見「降谷さん!」
降谷「一体どうなっている?!」
風見「先程南非常階段が爆破されました。他の階段には仕掛けられていなかったのですが…。」
降谷「一般人のフリは一度やめだ!すぐにこの場にいる人たちの避難誘導に当たってくれ!俺は彼女と連絡を取る。」
降谷「まだ俺の監視を外したつもりはないぞ。」
「そんなこと言ってる場合?私は今から爆弾の解除に向かわなきゃ。きっと、最後のところで日本人は間違えちゃうからね。」
降谷「どういう意味だ。」
「ドイツ語、読める人いるの?爆弾処理班に。いないでしょ?途中まではオーソドックスな時限爆弾と同じ解除方法だけど途中から部品にドイツ語が書かれているの。そのドイツ語が読めなければ全く意味をなさない。それは組み立てられた順番を示すものだから。普通に解除したんじゃうまくいかないよ。」
降谷「ドイツ語が出る前までは普通の爆弾と同じ解除方法なのか。」
「多分ね。まだ実物を見たわけじゃ無いから断言できないけど恐らく。」
降谷「なら俺も解除に向かう。途中までは俺も解除可能だ。」
「わかった。」
こうして2人は一緒に行動することになった。
警備員の隙を見て裏口に潜り込んだ。
「あった。…一度私が解体するから安室が手をつけるのはその後にして。念の為。」
降谷「…わかった。」
そして彼女は手際よく爆弾を解除していった。
「うん。これなら安室が途中までやっても大丈夫そう。私の読みは当たってたみたい。…ここから10時の方向に2つ、降谷はとりあえずそれを途中まで解除してきて。あ、ここまでね。今私が解除した所まで。」
そう言って彼女は降谷に見ろとばかりに爆弾に目を向けた。
降谷「あぁ。わかっている。任せたぞ。」
「了解。」
2人はそうして別行動をとることになった。
降谷が途中まで解体した爆弾を彼女があとから解体する。
そんな作業は1時間程続いた。
降谷「これで最後だ。頼むぞ。」
「うん。とりあえず、目につくところはこれが最後だね。」
降谷「どういう意味だ。」
「言ったでしょ、奴らはこんなことで満足しない。エレベーター設置の時にすでに内部に仕掛けてる。…よし、解除完了。」
降谷「エレベーター設置の時点で仕掛けられたのはここだけじゃないのか?!」
「私が言ってるのは内部の内部。どうしようかな…。」
そうして彼女は考え込んだ後ばっと顔を上げた。
「安室。あの小さな名探偵を呼び出して欲しい。」
降谷「コナンくんを?!どういうつもりだ!」
「今から潜り込むところは女の私がやっと通れるくらい。いくら細身とはいえ降谷が入り込むには難しい隙間。…だけど私1人でやるには時間が足りない。」
降谷「コナンくんに爆弾を解除させるというのか?!」
「それしか方法はない。…大丈夫。ある程度手伝ってもらえた時点で彼には先に避難してもらうから。」
降谷「それしか方法はないということか。」
「そうだね。わかったらよろしく。あの穴から侵入できるから。なるべく早く連れてきてね。」
そう言い残すと彼女はエレベーターの内部につながるであろう小さな穴に入り込んだ。
それを見届ける間も無く降谷はコナンに電話をした。
…pipipi…
コナン『安室さんから電話…?』「もしもし」
降谷「コナンくん!今すぐエレベーター付近の立ち入り禁止扉の近くに来られるか?!」
コナン「何かあったの?」
降谷「話は後だ!来れるのか?!来られないのか?!」
コナン「!!今から向かうよ!!」
コナンはただならぬ状況を察したのか蘭たちにバレないように抜け出した。
立ち入り禁止扉の近くに来たコナンを見つけるなり安室は素早くコナンを中に連れ込んだ。
降谷「事情を説明している時間はないんだ。今すぐあの穴から内部に入ってくれないか。」
コナン「え?」
降谷「中に先に入っている奴がいる。詳しいことはそいつから聞いてくれ。…一刻を争う。」
コナン「…わかった…!」
コナンはそういうとすぐに穴から内部へと侵入した。
降谷「頼んだぞ…コナンくん…!」.
安室はコナンを見届けると風見に電話をかけた。
降谷「風見か?俺だ。」
風見「降谷さん!…一般人として全員来ましたが避難誘導などどうするんです?!」
降谷「今はそれが出来ない。爆弾が無数に仕掛けられていて少しでも奴らを刺激すればいつ爆破されるかわからない。今彼女が爆弾解除をしている。それが終わり次第一気にカタをつける!」
風見「避難をさせないんですか?」
降谷「あぁ、彼女に聞く話じゃ爆弾さえ解除して仕舞えば先に奴らを捕獲する方が早いと。」
風見「わかりました。つまり…」
降谷「あぁ、めぼしいやつをマークしていてくれ。」
風見「はい!」
降谷はそう言って電話を切ると一般客を装って犯人たちを探した。
1人、2人と見つけていく中、突然大きな音と地響きがした。
降谷「何事だ?!」
そう思い走り出した降谷に風見が駆け寄った。
風見「降谷さん!」
降谷「一体どうなっている?!」
風見「先程南非常階段が爆破されました。他の階段には仕掛けられていなかったのですが…。」
降谷「一般人のフリは一度やめだ!すぐにこの場にいる人たちの避難誘導に当たってくれ!俺は彼女と連絡を取る。」
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