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安室「いえ。それにしても軽すぎですよ。もっと食べないと、成長期なんて来ないですよ」
そう言って安室はお粥とくすりを持ってきた。
「バーボン料理出来んのか…ケホッケホッ…すげ…見習わないとな…なんて…」
安室「ええ、ある程度は…はい、どうぞ。」
「あ、あぁ…ありがと…ケホッケホッ…」
…ぱくっ…
「ん、おいしっ…」
レオが美味しそうにお粥を食べていると普段あんなに冷酷に仕事をしているような奴に見えず、弟のように思えた。
が、その時、レオの髪から何か長い髪の毛が出ていた。
安室「あれ、何か付いてますよ」
と安室がそれを引っ張った瞬間だった。
…パサッ…
安室「え…女…?」
レオの髪の毛はとても長く、腰のあたりまでサラサラの髪の毛が降りていた。
「あ…ケホッケホッ」
安室「どういうことですか…?…まさか!」
安室はレオの服を捲り上げるとそこには晒しが巻かれていて。
「あ、いやこれは…」
安室「女、だったんですね。…通りで。」
「…ケホッケホッ」
安室「神宮寺レオという人間が存在しないことに納得できますね。…それに、その体格、女性にしてもまだ細い気はしますが…なるほど。でもなぜ男装を?」
「…言わない。あなただけには言わない。ケホッケホッ」
安室「パートナーなのに随分と信頼されてないようですね。」
「だって!ケホッケホッコホッコホッケホッコホッ…」
安室「大丈夫ですか…?すみません風邪なのに」
「だって、ケホッケホッ…あなた公安じゃない…」
安室「何のことですか?」
「ケホッケホッ…降谷零…さんでしょ?ケホッケホッ…」
安室「なぜその名前を!」
「しらべ…っぅ…」
ゆ。は言いかけて急にトイレへと走った。
「…っぅぇっ…ケホッコホッコホッ…ぅっ…ぅぇっ…ケホッケホッ…」
暫くするとゆりは真っ青な顔で戻ってきた。
安室「大丈夫ですか…」
「ごめっ、ケホッケホッ…せっかく作ってくれたけど吐いちゃった…コホッ」
安室「いえ…。それより病院には…」
「行かない。ただの風邪だもん。」
そう言いながらベッドに横になってる彼女は青白くなった顔と手足が女であることを際立たせ、ただのか弱い少女になっていた。
安室「でも…」
「月に1回以外暫く飲み物しかとってなかったから…ケホッケホッコホッコホッ…胃が受け付けないの…ケホッケホッ…」
安室「どうしてそんな…」
「肉付きが良くなると…ケホッケホッ…女だってバレるじゃない…コホッコホッ」
安室「あなたがそこまでして女である事を隠すのはなぜですか?」
「女だと…ケホッケホッなめられるでしょ…コホッコホッコホッコホッ…ケホッケホッ…」
安室「なぜ…」
「ケホッケホッ…それ以上は言わない…ケホッケホッコホッコホッ…」
安室「じゃあ質問を変えます。なぜ僕が公安だということを組織にばらさないんです?」
「ケホッケホッ…バラして、ほしいわけ?コホッコホッ」『やばい、なんかしんどっ…』
安室「いえ、むしろバラされると困ります。」
「ケホッケホッ…ハァッ…ケホッケホッ…じゃあ、ばらさない…ケホッケホッ…」
安室「だからなぜ」
「ケホッケホッ…ハァッハァッ…」
安室「モルト…?」
「ケホッハァッ…ハァッ…ごめ…ケホッケホッ…ちょっと、寝る…」
安室「すみませんっ」
「…ハァッハァッ…ごめん、薬…もらってい?」
安室「あ、これです」
ゆっくり起き上がるゆりを安室は支えてやると薬と水を差し出した。
「…ハァッ…」
飲み終わるとため息をついてそのまままた横になり目を閉じた。
『やっば、ぼーっとして何も考えられない…』
安室「すみません、体調の悪い時に。…今日は帰ります。」
「ごめん…ケホッケホッ…ありがと…」
無理矢理体を起こすと安室に片手をあげてベッドから見送った。
安室『悪かったな…。でもなぜモルトは俺が公安でいることを黙っている…?』
「…ハァッ…やばいな…頭痛くてねれない…」
安室が帰って1じかんほどした頃、またインターホンが鳴った。
よたよたと歩いて誰か確認する力もなくオートロックを開けると、またしばらくして家のドアに近い方のインターホンが鳴った。
男装を外していたことを忘れてそのままドアを開けてしまった。
「赤井…さん…?ケホッケホッ」
赤井「レオ…か…?」
少し驚いたが赤井は確信した。
「どうぞ…」
赤井は目の前をふらふらと歩く彼女を軽々と抱き上げベッドへと運んだ。
赤井『軽いな…』
「わり、助かった…ケホッケホッ」
口調を男っぽくしようとしているところは同じだが、髪が伸びていて安室が帰った後着替えたワンピースと、外してしまった晒しがないことを見るとどこからどう見ても女だった。
赤井「男装していたのか」
「え…………あ、ケホッケホッ…」
赤井「まぁいい、休め。」
「聞かないの…?ケホッケホッコホッコホッ」
赤井「話すのも辛そうだからな。…薬は飲んだみたいだな」
「うん…あ、ごめん、頭痛薬ほしい…ケホッケホッ」
赤井「…」
赤井は黙って薬を出し、彼女をゆっくり起こすとそれを飲ませてやった。そしてその後すぐ
そう言って安室はお粥とくすりを持ってきた。
「バーボン料理出来んのか…ケホッケホッ…すげ…見習わないとな…なんて…」
安室「ええ、ある程度は…はい、どうぞ。」
「あ、あぁ…ありがと…ケホッケホッ…」
…ぱくっ…
「ん、おいしっ…」
レオが美味しそうにお粥を食べていると普段あんなに冷酷に仕事をしているような奴に見えず、弟のように思えた。
が、その時、レオの髪から何か長い髪の毛が出ていた。
安室「あれ、何か付いてますよ」
と安室がそれを引っ張った瞬間だった。
…パサッ…
安室「え…女…?」
レオの髪の毛はとても長く、腰のあたりまでサラサラの髪の毛が降りていた。
「あ…ケホッケホッ」
安室「どういうことですか…?…まさか!」
安室はレオの服を捲り上げるとそこには晒しが巻かれていて。
「あ、いやこれは…」
安室「女、だったんですね。…通りで。」
「…ケホッケホッ」
安室「神宮寺レオという人間が存在しないことに納得できますね。…それに、その体格、女性にしてもまだ細い気はしますが…なるほど。でもなぜ男装を?」
「…言わない。あなただけには言わない。ケホッケホッ」
安室「パートナーなのに随分と信頼されてないようですね。」
「だって!ケホッケホッコホッコホッケホッコホッ…」
安室「大丈夫ですか…?すみません風邪なのに」
「だって、ケホッケホッ…あなた公安じゃない…」
安室「何のことですか?」
「ケホッケホッ…降谷零…さんでしょ?ケホッケホッ…」
安室「なぜその名前を!」
「しらべ…っぅ…」
ゆ。は言いかけて急にトイレへと走った。
「…っぅぇっ…ケホッコホッコホッ…ぅっ…ぅぇっ…ケホッケホッ…」
暫くするとゆりは真っ青な顔で戻ってきた。
安室「大丈夫ですか…」
「ごめっ、ケホッケホッ…せっかく作ってくれたけど吐いちゃった…コホッ」
安室「いえ…。それより病院には…」
「行かない。ただの風邪だもん。」
そう言いながらベッドに横になってる彼女は青白くなった顔と手足が女であることを際立たせ、ただのか弱い少女になっていた。
安室「でも…」
「月に1回以外暫く飲み物しかとってなかったから…ケホッケホッコホッコホッ…胃が受け付けないの…ケホッケホッ…」
安室「どうしてそんな…」
「肉付きが良くなると…ケホッケホッ…女だってバレるじゃない…コホッコホッ」
安室「あなたがそこまでして女である事を隠すのはなぜですか?」
「女だと…ケホッケホッなめられるでしょ…コホッコホッコホッコホッ…ケホッケホッ…」
安室「なぜ…」
「ケホッケホッ…それ以上は言わない…ケホッケホッコホッコホッ…」
安室「じゃあ質問を変えます。なぜ僕が公安だということを組織にばらさないんです?」
「ケホッケホッ…バラして、ほしいわけ?コホッコホッ」『やばい、なんかしんどっ…』
安室「いえ、むしろバラされると困ります。」
「ケホッケホッ…ハァッ…ケホッケホッ…じゃあ、ばらさない…ケホッケホッ…」
安室「だからなぜ」
「ケホッケホッ…ハァッハァッ…」
安室「モルト…?」
「ケホッハァッ…ハァッ…ごめ…ケホッケホッ…ちょっと、寝る…」
安室「すみませんっ」
「…ハァッハァッ…ごめん、薬…もらってい?」
安室「あ、これです」
ゆっくり起き上がるゆりを安室は支えてやると薬と水を差し出した。
「…ハァッ…」
飲み終わるとため息をついてそのまままた横になり目を閉じた。
『やっば、ぼーっとして何も考えられない…』
安室「すみません、体調の悪い時に。…今日は帰ります。」
「ごめん…ケホッケホッ…ありがと…」
無理矢理体を起こすと安室に片手をあげてベッドから見送った。
安室『悪かったな…。でもなぜモルトは俺が公安でいることを黙っている…?』
「…ハァッ…やばいな…頭痛くてねれない…」
安室が帰って1じかんほどした頃、またインターホンが鳴った。
よたよたと歩いて誰か確認する力もなくオートロックを開けると、またしばらくして家のドアに近い方のインターホンが鳴った。
男装を外していたことを忘れてそのままドアを開けてしまった。
「赤井…さん…?ケホッケホッ」
赤井「レオ…か…?」
少し驚いたが赤井は確信した。
「どうぞ…」
赤井は目の前をふらふらと歩く彼女を軽々と抱き上げベッドへと運んだ。
赤井『軽いな…』
「わり、助かった…ケホッケホッ」
口調を男っぽくしようとしているところは同じだが、髪が伸びていて安室が帰った後着替えたワンピースと、外してしまった晒しがないことを見るとどこからどう見ても女だった。
赤井「男装していたのか」
「え…………あ、ケホッケホッ…」
赤井「まぁいい、休め。」
「聞かないの…?ケホッケホッコホッコホッ」
赤井「話すのも辛そうだからな。…薬は飲んだみたいだな」
「うん…あ、ごめん、頭痛薬ほしい…ケホッケホッ」
赤井「…」
赤井は黙って薬を出し、彼女をゆっくり起こすとそれを飲ませてやった。そしてその後すぐ
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