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そして僕らは…

原作: その他 (原作:ツキウタ。) 作者: PM
目次

そして僕らは…

〈郁side〉
「あ…雨、降ってたんだ…」

学校の講義を聞きながらふと窓の外を見たら雨が降っていた。

体育館から聞こえる生徒たちの声、講義中の先生の声、そして…
シトシトと聞こえる雨の音…

「降り続いた孤独の色 鳴り止まない痛みの音 まだそこにあった懐かしい声 灰色の景色とRainy moment…」

教授「神無月くん、どうしたんですか?」
「あっ…ごめんなさいっ!!」

あ…やっちゃった…恥ずかしいな…しかも涙の曲だし…
あーあ、ダメだな… 今日は早く帰りたいな…




〈涙side〉
「あ…雨だ…」

ピアノを弾きながら休憩しようとカーテンを開けたら雨が降ってた…

「…怜お兄ちゃん…今、何してるの…?」

郁「ただいま、やっぱりここにいたんだね」
「いっくん…おかえり」
郁「なに、してたの?」
「ピアノ 弾いてた」
郁「そっか」
「いっくんは?」
郁「涙のこと探してた」
「僕を?」
郁「うん、今日の講義中に外みたら雨降ってて
、そしたらふいに…Rainy moment、歌ってたんだよね…」
「Rainy moment?僕の曲?」
郁「うん」
「降り続いた孤独の色 鳴り止まない痛みの音……
いっくんはどのフレーズが好き?」
郁「俺は…嗚呼もうすぐ雨が上がる あの日をまた忘れてしまう 光溢れる 希望に満ちる この世界を憎んだ…の部分かな?」
「…どうして?」
郁「涙の中のなにかが…俺にはよく分からないけど、語りかけてくるような…そんな気がしたから」

いっくんの優しい言葉は…昔の怜お兄ちゃん見たいだった…

「いっくん…」
郁「ん?どうしたの?」
「…大好き」

なんとなく…伝えたかった、だって…好きだから

郁「涙…?今、なんていったの?」
「なんでもない……」
郁「え?教えてよ!」
「んー…教えない…」

〈郁side〉
唐突に告げられた涙からの"好き"
聞き逃す訳のない相方からの言葉
とても嬉しかった

「涙…」
涙「どうしたの?いっくん」
「俺もだよ…」
涙「…?なにが?」
「さっき、涙が言ってくれたでしょ?」
涙「え…」
「好きだよ、涙」
涙「いっ…くん?」

伝えたらもう元には戻れない…
恋人同士になるか離れるかの二択だから…

涙…ごめんね…

〈涙side〉

いっくんが僕のこと好きって言ってくれた。

嬉しかった、だから涙がたくさん、たくさん溢れてきた。

郁「る…涙!?どうしたの?やっぱり…嫌…だよ…「ヤじゃ…」え…?」

いっくんはなにも悪くないのに…嫌とか迷惑かけてる…

「いやなわけないもん…僕、いっくんのこと好きだから…」
郁「涙…ほんと?」
「うん…大好き…」
郁「俺もだよ、涙」
「いっくん…」
郁「なに?どうしたの?」
「ちゅー…していい…?」
郁「!?い…いいよ…///」
「…んー…」(頑張って背伸びをするけど届かない)
郁「涙…」
(チュッ)
「んっ…!?」

いっくんが…?ちゅーしてるの?僕に?

郁「えーと…ごめん…」
「いっくんが謝ることないよ…?」

そうだよ…いっくんはなにも悪いことしてないもん

「いっくん…ここから先…やってみたい…」

あ…と思った時にはもう遅かった…

郁「え……」

〈郁side〉
涙が…どこで覚えてきたのか分からないけど…(まぁ、OS組か隼さん辺りだと…)
え、エッチなことをしようって…
「俺…男だよ?涙だって男でしょ?」
涙「うん…分かってる…ごめん…困らせちゃって…」


「いいよ」
涙「え…?」
「いいよ?やろう?」
涙が望むなら…俺にできることならなんでもしたい…。たとえ…この先気まずくなろうとも…
涙のためなら…なんでも…

涙「いっ…くん…」
「どうしたの?」
涙「あ…ありがとう…」
「うん!じゃあ、夜になったら涙の部屋行くね?」
涙「うん…」
涙の頭をなでながらそういって部屋をでた


その日の夜…


「涙…はいるよ?」
俺はコンビニ袋を片手に涙の部屋の前に来た。
涙「うん…どうぞ」

とうとうこの日がやってきた…。

〈涙side〉
衝動で言ってしまった言葉…もう戻れない言葉…

「いっくん…ほんとにやるの?」
郁「涙がいったんだろ?」
「うん…」
郁「まぁ、男に二言は無いからね!やるよ?」
「うん」

いっくんはやっぱり強いなぁ…僕とは違って…

郁「そっちいってもいい?」
「うん…」
郁「涙…」(軽くキスをする)
「んっ…ふぅ…」
郁「涙…触ってもいい?」
「うん… …あっ…」

いっくんの少しひんやりとした大きな手が僕の服の中に入ってきた。

郁「大丈夫?痛くない?」
「うん…」

いつでも自分のことより僕のこと先にやってくれる。

郁「服、脱げる?」
「うん…でも、少し恥ずかしいから脱ぎ終わるまであっち、向いてて…」
郁「うん、分かったよ」(微笑む)

いっくんはかっこいい…

「いっくん…いいよ」
郁「うん… …涙」(抱き締める)
「えっ…?」
郁「かわいい…綺麗だよ涙」

〈郁side〉
透き通るような白い肌、強く抱き締めたら折れてしまいそうな細い身体、女性のように綺麗に整った顔立ち。最初に見た時から思っていたことだけど正直、見惚れてしまった。どうしようか…。

涙「…くん、いっくん!」
「!!…涙?どうかした?」
涙「いっくんが僕のことじーっと見て動かなくなったから…」
「涙が綺麗で見惚れちゃってて…」
涙「あ…ありがとう。これからどうするの?」
「涙が痛くならないようにならしてあげないと…」
涙「大丈夫だよ?」
「え?」

大丈夫なわけない、だって初めてだよね?それとも俺以外の男とやったことあるの?ないよね?

涙「いっくんが…さっきいなくなったあとに新に教えてもらった」
「はい!?」
涙「新は陽とこういうことしてるんでしょ?いろいろ教えてって言ったら、教えてくれた」
「新さん…」

新さん…余計なこと涙に吹き込むなっていったのに…!!陽もだけど…

「でも、少し心配だからちょっとはやるよ?」
涙「うん…」

涙のことを傷付けたくないから…大事にしたいから…

〈涙side〉
郁「涙、そっち向いて?」
「うん… あっ…」
郁「大丈夫?少し冷たいけどちょっとだけ我慢してて…」
「うんっ…」

いっくんの少しひんやりとした大きな手はすごく好きだ。
僕の全てを包んでくれそうな…そんな気がした。

「いっくん…それっ…まだやるのっ?」
郁「そろそろ大丈夫かな」

なんで、いっくんはこんなに慣れてるんだろう…
女の子とかとやったことあるのかな…やだな…

「いっくんは女の子とこういうこと、したことあるの?」
郁「え…?ないよ?どうして?」
「なんか…慣れてるから…」
郁「だって…わかんなかったらカッコわるいじゃん…」
「いっくん…」

もう…充分かっこいいよ…いっくん…

「もう大丈夫だから…」
郁「うん…じゃあ、いくよ?」
「うん」

〈郁side〉
涙の体調が悪くなると大変だから、持ってきたコンビニ袋からコンドームを取り出して自分の性器につける。

俺はジュブッっと生々しい音を出しながら涙の中にはいっていった。

涙「んうっ…」
「大丈夫?痛くない?」
涙「うん…」
「奥まで入れるよ?」
涙「うん…んっ…うぅっ…」
「…はいっ…たぁ…」

涙のなかはとっても温かくて気持ちがいい。
それよりも、涙がかわいいことだけは確かだった。

「涙、少し動くよ…?」
涙「うん…」

腰の動きと同時にジュブ…ジュブ…と生々しい音が響く。

涙「んっ…いっ…くん…」
「んー?どうしたの?」
涙「ずっと…一緒にいてくれる?」
「うん、大丈夫だよ、涙が俺を見捨てない限り、ずっと傍にいるよ…」
涙「いっくん…だい…すき…」
「俺も…」
涙「んうっ…」
「かわいいな、涙は…」
涙「あっ…りが…と…んぁ…」
「ねぇ、涙…もう無理…」
涙「だい…じょーぶ?…んぅ」
「うん…ごめん…」
涙「ね…いっくん…トイレ…」
「どうしたの?」
涙「もれそう…」
「いいよ、大丈夫、だして?」
涙「やだっ…」
「大丈夫だって」
涙「いじわるぅ…」
「一緒なら怖くないでしょ?」
涙「いっくんも…?」
「うん…だから出していいよ?」
涙「うん…」

少しずつ焦らすように出し入れするとそれと同時に声が出そうなのを我慢している。

「涙、寮の部屋は防音なんだから声出しても大丈夫だよ?」
涙「変な声っ…出るからっ…だめっ…」
「涙の声は変な声じゃないよ?」
涙「変だもんっ… んっ…」
「涙…」(頭を撫でる)
涙「いっ…くん?」
「なんでもない…出そう?」
涙「うん…」
「じゃあ…一緒にイこ?」
涙「うんっ…んぅっ…あっ…」

涙が声を出した時にはもう精液が先端から出ていた。

体をビクッと揺らしたのもその時だった。

〈涙side〉

僕がイくと中がじわーっと熱くなるのを感じた。コンドームをつけてても分かるいっくんの精液は自分が〝生きてる〟んだということを感じさせてくれた。

「いっくん…ありがと…」
郁「?…どういたしまして?」
「いっくんのこと、一生誰にも渡さないよ?」
郁「俺だって涙のこと誰かに渡すつもりないからね?」
「うん…!」

やっぱり…カッコよくて、男らしい…いっくんは…

「大好き…」




〈両目線から〉

初めて出会った時は信頼しあうことができなかった僕らが




今は相方同士として信頼しあい、今では




恋人同士にもなって…




離れたくないって思って…




僕たち…




俺たちは…




降り続いて止まない雨のように




この先もずっと














一緒に居続けるだろう
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