第17話「マリのデビュー」
上半身は裸……紺色のブルマだけという格好のアンジュが、校舎の廊下を走っていた。
小さいが、もう成人型の乳房になっている膨らみがフルフルと愛らしく弾んでいる。
彼女は追われていた。追っているのは、目出し帽で顔を隠した背の低い男だ。
必死になって逃げるアンジュだが、
「きゃあっ!」
すぐに背の低い男に捕まってしまう。
体を押さえられたアンジュの前に、目出し帽で顔を隠した背の高い男が立つ。
背の高い男はアンジュの乳房を左右交互に、ときには両方同時に揉んだ。
「ああ、いやっ! やっ! やめてっ!」
アンジュの叫びは無視され、乳房は揉まれ続ける。
やがて背の高い男は体を屈めると、ブルマの両端を掴んだ。
一気に膝まで下げられる、紺色のブルマ。
「ああっ!」
アンジュの悲鳴が廊下に響く。
ブルマの下に穿いているのは、淡いピンク色のパンティだ。
背の高い男はパンティの上から、アンジュの股間を撫で回した。
「いやっ! やめてっ!」
叫んでも無駄。背の高い男はアンジュの股間を撫で回し続ける。
「ああ、いやっ! いやああっ!」
廊下にアンジュの叫び声がむなしく響いた……。
白い体操シャツだけを着て、下半身は裸……無毛の股間とプリンッとしたお尻をむき出しにしているという格好のアンジュが校庭を走っている。
そんな姿の彼女を、背の高い男が追っていた。
アンジュに追いついた背の高い男は、後ろから彼女の体を押さえる。
「いやっ! 離してっ!」
暴れて抵抗するアンジュの前に、背の低い男が立つ。
背の低い男は彼女の無毛の股間を撫で回した。
「ああ、やだっ! やめてっ! いやっ! やっ!」
どんなにアンジュが嫌がっても、男は股間を撫で回すのをやめない。
股間から手が離れたかと思ったら体操シャツの裾を掴まれ、無理やり脱がされる。
「きゃっ!」
赤いリボンで飾られた白いジュニアブラが露わになった。
続いて背の低い男はカップ付きのジュニアブラを掴み、アンジュの胸から引き剥がす。
小さな乳房がむき出しとなる。
全裸にさせられたアンジュ。背の低い男はアンジュの小さな乳房を揉み、無毛の股間を撫で回した。
「いやっ! やだっ! やっ! ああ、いやっ!」
校庭にアンジュの悲鳴が響く……。
全裸に上履きだけという格好のアンジュが校舎の階段を駆け上がっている。
小さな乳房がフルッ、フルッと弾む。
踊り場まで駆け上ったアンジュはハッとなった。
上の階から背の低い男が下りてくる。
階段を駆け下りようとするアンジュだが、それもできない。下の階から背の高い男が上ってくるのが見えた。
どうするべきか……そんなことを考えている間に、
「きゃあっ!」
アンジュは後ろから背の低い男に羽交い締めにされてしまっていた。
暴れるアンジュの前に背の高い男が立ち、両手を彼女に伸ばす。
背の高い男は片方の手で小さな乳房を揉み、もう片方の手で無毛の股間を撫で回した。
「ああっ! いやっ! やめてっ!」
アンジュの叫びを無視し、背の高い男は乳房を揉み続け、股間を撫で回し続ける。
4本の指で胸の膨らみを揉み、人差し指の先で乳首をツンツンとつっつく背の高い男。
「やっ! やだっ! いやっ! ああっ、いやっ!」
いくら嫌がっても無駄。アンジュは膨らみを揉まれて乳首をつっつかれ、そして無毛の股間を撫で回され続けた。
「ああっ! いやああっ!」
階段にむなしくアンジュの叫び声が響いた……。
バスタオルを巻いただけ……という格好のアンジュは、監督である亮一(りょういち)とともに、今まで撮影した分を確認していた。
「ボク、演技ヘタじゃないですか?」
今日が初めての『凌辱モノ』の撮影であるアンジュ。
彼女は亮一にそう聞いた。
「そんなことないよ。ヘタじゃないよ、アンジュちゃん」
亮一は笑顔で答える。
アンジュとしては自分の演技が上手いのか下手なのか、ハッキリとは分からない。
だが監督である亮一がそう言うのなら、問題はないだろうと思った。
次の撮影のために、アンジュは着替える。彼女が着替えている間に、
「城戸(きど)さん」
とマネージャーである翔子(しょうこ)が声をかけてきた。
「あの子……真理(まり)のデビュー決まりましたよ」
「本当ですか!?」
「ええ」
亮一の顔に嬉しそうな表情が浮かんだ。
「そうですが、ジュニア・ヌードモデルとしてデビューすることを決めましたか、あの子。ぜひ、あの子の作品の監督をしたいですね」
真理はデビューすれば、すぐに話題に上がるのは確実だ。
そんな彼女の作品の監督を、亮一はぜひやりたかった。
◇◇◇
真理がジュニア・ヌードモデルとしてデビューすることを決めてから、数日が経過していた。
とある森では、ハヅキのイメージビデオの撮影が行われている。
ハヅキは迷彩模様のタンクトップに、同じく迷彩模様の長ズボンという格好であった。
そんな格好で森の中を歩くハヅキ。顔には笑みを浮かべている。
タンクトップの布地は薄いらしい。乳首の形がポッチリと浮き上がって見えていた。
歩きながら、ハヅキは迷彩模様のタンクトップの裾に手をかける。そして、タンクトップをスルリと脱いだ。
タンクトップの下には何も身に着けていない。上半身裸……乳首がツンッと目立っているだけで、まだ膨らみのない胸を露わにするハヅキ。
脱いだタンクトップを放り投げ、上半身裸の状態で森の中を歩き続ける。
しばらく歩いて、ハヅキは足を止めた。迷彩模様の長ズボンに両手を伸ばす。
ベルトとホックを外し、ファスナーを下げる。両端を掴み、サッとズボンを下ろした。
露わになるのは、白地にオレンジ色の水玉模様のパンティだ。
ズボンを脱ぎ捨て、水玉模様のパンティ1枚きりという格好でハヅキは再び森の中を歩く。
また足を止め、今度はパンティの両端に指を引っかける。すぐには下げない。ゆっくりと下げていく。
太腿の半ばまで下げられる、パンティ。
無毛の股間と少しボリューム不足だが、それでも可愛らしい形のお尻が露わになる。
ハヅキはその場でさまざまなポーズをとりながら、
(そういえば……)
ふと思い出した。
(今日だっけ、真理のデビュー)
ジュニア・ヌードモデル専門誌のグラビアでデビュー……その撮影が、今日だったはずだと思い出す。
(真理、大丈夫かなあ?)
友人のことが気になるが、自分の仕事も大事。
ハヅキは撮影に集中することにした。
とある撮影スタジオ。ジュニア・ヌードモデルとして真理のグラビアは、そこで撮影される。
真理のジュニア・ヌードモデルとしての芸名はマリであった。
今日が初めての撮影……そのためか、事務所の社長である五代が立ち会っている。
五代社長をはじめ、大勢の異性がいる現場。まだ脱いだわけでもないというのに、マリは恥ずかしさを感じていた。
「今日は下着止まりだから……」
カメラマンである青年がマリに笑顔を向けて言う。
「そんなに緊張しないで」
「は、はい」
と、うなずくマリだが、脱いでいない今でも恥ずかしいのだ。下着姿までとはいえ、緊張するなと言われても緊張してしまう。
マリが恥ずかしがっている間にも、撮影の準備はどんどん進んでいく。
女の子の部屋を意識したようなセット。まずは着衣での撮影。
マリの服装はピンク色のブラウスに赤いフレアスカート、白いソックスというものだ。
カメラマンがポーズの指示を出す。マリはそれに従ってポーズをとっていく。
椅子に座ったり、ベッドに腰かけたりするマリを見て、カメラマンは次にどうするかを考える。
「そうだな、立って……うん、先にスカート脱ごうか」
椅子に座ってポーズをとっていたマリは、カメラマンにそう言われて、ついに脱ぐときが来たかと思った。
椅子から立ち上がったマリは、フレアスカートに手を伸ばす。
五代社長やカメラマンの視線を意識するマリ。ホックに手をかけたはいいが、なかなか外すことができない。
だが、カメラマンは急かさない。今日がデビューのマリ。何人ものジュニア・ヌードモデルを撮ってきたカメラマン。新人の気持ちは分かる。
男の前で脱ぐのは恥ずかしいこと。すぐに脱ぐことはできないだろう。だから、マリのタイミングを待つ。
なかなかホックを外せないでいるマリだが、ジュニア・ヌードモデルをやめると決めたのだ。なるべく男の視線を意識しないようにしながら、フレアスカートのホックを外し、ファスナーを下げた。
ストンッと足元に落ちるフレアスカート。パンティが露わになる。
マリが穿いている、水色のパンティ。
ブラウスとパンティ、そしてソックス……そんな格好になったマリをカメラマンは撮る。
意識しないようにしたマリだが、撮られると、どうしても意識してしまう。彼女の顔は真っ赤だ。
(スカート脱いだだけで、こんなにも恥ずかしいだなんて……)
恥ずかしがっているマリにカメラマンは「じゃあ……」と声をかける。
「ブラウスも脱いじゃおうか」
「は、はい……」
恥ずかしがり、緊張しながら、マリはブラウスのボタンを上から外していった。
ボタンをすべて外したのはいいが、袖から腕を抜くのをためらってしまう。
(ジュニア・ヌードモデルやるって決めたんだからっ!)
今日は下着までだが、これからヌードになることもあるのだ。
下着姿を晒す程度でためらっていては、ジュニア・ヌードモデルをやれない……そう思い、マリはブラウスの袖から腕を抜いて脱いだ。
ブラウスの下に着けているのは、パンティと色を合わせたカップ付きのジュニアブラ。
下着姿になったマリは、ただでさえ赤い顔をさらに赤く染めていった。
恥ずかしさのあまり、両腕で胸元を隠してしまう。
カメラマンは小さく笑い、
「腕で隠さないで」
と告げた。
マリはしばらく視線をさまよわせ、そしてためらいながらも胸から腕を離した。
下着姿のマリを撮るカメラマンは、翔子や亮一と同じことを感じていた。
彼女には『光るもの』がある、と。
(この子、1年もあればルカちゃんと肩を並べることができるんじゃないのか?)
そんなことを思いながら、カメラマンは下着姿のマリを取り続けた。
勇介はリビングのテレビでルカの映像作品を見ていた。
白いタンクトップに白い短パンという格好のルカが砂浜を歩いている。
海からの風が、彼女の長い髪をなびかせた。
タンクトップの布地は薄いようだ。そして下には何も着けていないらしい。乳首の形がポッチリと浮き上がっているのが見える。
ルカは足を止め、ポーズをとった後に短パンの両端に指を引っかけた。
短パンを脱ぎ、放り投げるルカ。彼女はタンクトップとパンティという格好になる。
露わになったパンティは白とオレンジ色のボーダー柄だ。
ルカは再び歩きだす。画面はボーダー柄のパンティに包まれたお尻や股間のアップになる。
タンクトップと同じように、パンティも布地が薄いようだ。少女の証しであるスリットの形がクッキリと浮き上がって見えていた。
また足を止めるルカ。パンティの両端に指を引っかけ、スルリと脱ぐ。
無毛の股間とプリンッとした可愛らしい形のお尻がむき出しになる。
布地の薄いタンクトップ1枚きりになったルカは海の中に入った。
タンクトップが海水で濡れる。白く、そして布地が薄いので、濡れるとほとんど透明に近くなる。
やはりタンクトップには何も身に着けていなかった。
ピンク色の乳首が透けて見えるようになる。
海水で濡れて透明になったタンクトップをルカが脱いだときだった……リビングのドアが開く。
入ってきたのはルカ……流香(るか)だ。
「ただいま」
「おかえり、流香」
勇介は視線をテレビの中のルカから流香に移す。
白いポロシャツにデニムのミニスカートという格好の流香。
ポロシャツの下に着けているハーフトップタイプのジュニアブラが、かすかに透けて見えている。
かすかに透けて見えている色は、水色であった。
「やっぱり流香は、画面越しに見るよりナマで見た方が可愛い」
視線を流香の胸……透けて見えているハーフトップに向けながら勇介は言う。
「なに、いきなり?」
「思ったことを口にしただけだよ」
そんな勇介に、流香は「ヘンなの」と小さく笑う。
「まあでも、可愛いって言われれば悪い気はしないわ」
そう言って流香は、
「シャワー浴びてくるね」
と勇介に背中を向けてリビングを後にしようとする。
しかし、ソファから立ち上がった勇介に後ろから抱きしめられて、リビングから出ることはできなかった。
顔を後ろに向ける流香。彼女の唇を勇介の唇がふさいだ。
「んっ……」
重なり合った唇のかすかな隙間から、流香の声が小さく漏れ出る。
唇と唇の間で、勇介と流香の舌が触れ合う。
テレビの画面の中では、全裸のルカが波とたわむれていた……。
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