180cmの二人は高い所の作業を任せられる
奈緒美「恭ちゃん、高い所はお願いね~。」
背の高い人なら、良くある事。
高い所の作業や物を取る時は、僕達のような人達がよく頼まれる。
こんな事を言ったらなんだが…僕達以外の家族は身長そこまでじゃないからね。
秋恵姉ちゃんは160cm、奈緒美姉ちゃんは165cm、香澄さんは163cm、光久君は170cmだからね。
こんな状況なら…僕達が優先的に選ばれても仕方がないからね。
葵「先輩、ボク達ってこういうのにしか需要が無いんですかね?」
恭平「う~ん…そうなるね。」
悪く言えば、僕達の需要はこんな所にしか役に立たないって事になる…。
奈緒美「お願いね~私達だと照明を付け替えるのは難しいから~。」
恭平「うん、分かった。」
カチャカチャ…
脚立に上って照明を付け替える作業、正直な所…僕達じゃなくても梯子に上ればこの作業はできるはず…。
ただ、色々思っていても仕事は終わらないからね。
早めに終わらせよう…。
カチャカチャ…
恭平「終わったよ~。」
奈緒美「うん、恭ちゃん。 ありがとね~。」
ようやく終わった…
と思ったらつかの間。
秋恵「終わった? じゃあさ、今度は料理したいから、高い所のお鍋取ってくれないかな?」
恭平「あぁ、分かった。」
今度は、料理をする為、高い所にあるお鍋を取って欲しいと頼まれた。
ま、背が高いとこんな事が多いね。
その頃、蒼ちゃんは…。
奈緒美「蒼ちゃ~ん。 高い所のお掃除大丈夫かなぁ?」
蒼「分かりました! ボクで良かったら!」
奈緒美姉ちゃんに捕まり、今度は掃除をやらされる。
何という事だ…。
僕は哀れみを感じてその決定的な瞬間を見ていた…。
秋恵「恭ちゃん、お鍋お願い~!」
恭平「あぁ、ゴメンよ姉ちゃん。」
蒼ちゃんに気を取られて、すっかり秋恵姉ちゃんの頼み事を忘れてしまってた。
早めにお鍋を取ろう…。
ガチャ…ガタン!
ガチャガチャン!
恭平「はい、これで良いかな?」
秋恵「良いよ良いよ、充分!」
大きな音を鳴らしながらも、何とか目的の鍋を取る事が出来た。
恭平「ねぇ秋恵姉ちゃん。」
秋恵「ん? 何かしら?」
恭平「この鍋で何の料理を作るの? カレー? それともシチュー?」
僕は、秋恵姉ちゃんがこのお鍋を何の料理に使うのか聞いてみた。
実際、僕が取り出したお鍋は深底で少し広めのお鍋だ。
カレー鍋とか麺を茹でる専用のお鍋じゃない…。
確か…最近、それ等に使うルーを買ってきてたけども…それにしても早くないかな?
それに、使うにしても使いづらそう…使えなくは無いけど…何をする気なんだ?
秋恵「うん、実はね。 今日、恭ちゃんにこの前作ったやつを作って欲しくて。」
恭平「?? もしかして、"チーズフォンデュ"?」
秋恵「そう! あれ、美味しくてね~! だから、また作って欲しいの、お願い!」
やれやれ…高い所の物を取ったら…今度は料理を任せて欲しいと…。
まあ…別に嫌じゃないしね。
恭平「良いよ、別に料理するのは嫌じゃないからね。」
秋恵「わぁ! ありがとね!」
これで今日の夕食が決まったな…。
光久「恭平さーん! ちょっとお願いしたいんですけど!」
今度は光久君からのお呼びが。
恭平「あー光久君、待ってて今向かうから!」
僕はお鍋をキッチンに置くと、光久君の元へ向かった。
タッタッタッ…
恭平「来たよ、光久君どうしたの?」
光久「すいません、あそこに…。」
光久君が指を指した先には、クモの巣が張ってあった。
しかもそのクモの巣は、本棚の上の奥に張ってある…。
光久「すいません…椅子に乗っても僕では届かない位置なので…。」
恭平「けど、モップなら届くんじゃないかな?」
家に置いてあるモップならわざわざ僕を呼ばなくてもと思ったが…
光久「モップは…その澄姉が使ってますから…。」
という事らしい。
それなら掃除機はと聞いたら、「コードが届かない」との事…。
それならば、僕を呼ぶしか手立てが無いな…。
恭平「分かった、じゃあやっておくからね。」
光久「お願いします!」
僕はこの時、今度モップをもう1つ買ってこようと思った。
クモの巣掃除は、雑巾とバケツを使って何とか綺麗に掃除をした。
あまり掃除をしてないからか、ホコリもかなり溜まっており、咳き込みながらも掃除を終える…。
恭平「げほっ、げほっ。 終わったよ。」
光久「あ、ありがとうございます。」
仕事を終えると、持ってきたバケツと雑巾を洗ってリビングに戻る。
その後は、最後の仕事である料理を行って、何とか今日の作業は全て終わった。
チーズフォンデュにつけた食材の味が今日の疲れを一気に癒してくれる…。
恭平「んん~美味いな~。」
奈緒美「やっぱり、恭ちゃんの作るチーズフォンデュは私達が作るのとは別格だね。 何が違うんだろう?」
恭平「さあ?」
秋恵「そうそう、恭ちゃん。 最後の仕事だけど…。」
秋恵姉ちゃんが最後の仕事と言うその内容…僕は全てを言う前に。
恭平「この鍋を片付けて欲しいって事でしょ?」
秋恵「正解!」
恭平「全く…。 脚立使えば良いんじゃないの?」
秋恵「でも、わざわざ出すのもめんどくさいし~。」
恭平「はぁ…分かったよ。」
折角癒されたのに、こんな仕事回りは大変だな…。
背の高い人なら、良くある事。
高い所の作業や物を取る時は、僕達のような人達がよく頼まれる。
こんな事を言ったらなんだが…僕達以外の家族は身長そこまでじゃないからね。
秋恵姉ちゃんは160cm、奈緒美姉ちゃんは165cm、香澄さんは163cm、光久君は170cmだからね。
こんな状況なら…僕達が優先的に選ばれても仕方がないからね。
葵「先輩、ボク達ってこういうのにしか需要が無いんですかね?」
恭平「う~ん…そうなるね。」
悪く言えば、僕達の需要はこんな所にしか役に立たないって事になる…。
奈緒美「お願いね~私達だと照明を付け替えるのは難しいから~。」
恭平「うん、分かった。」
カチャカチャ…
脚立に上って照明を付け替える作業、正直な所…僕達じゃなくても梯子に上ればこの作業はできるはず…。
ただ、色々思っていても仕事は終わらないからね。
早めに終わらせよう…。
カチャカチャ…
恭平「終わったよ~。」
奈緒美「うん、恭ちゃん。 ありがとね~。」
ようやく終わった…
と思ったらつかの間。
秋恵「終わった? じゃあさ、今度は料理したいから、高い所のお鍋取ってくれないかな?」
恭平「あぁ、分かった。」
今度は、料理をする為、高い所にあるお鍋を取って欲しいと頼まれた。
ま、背が高いとこんな事が多いね。
その頃、蒼ちゃんは…。
奈緒美「蒼ちゃ~ん。 高い所のお掃除大丈夫かなぁ?」
蒼「分かりました! ボクで良かったら!」
奈緒美姉ちゃんに捕まり、今度は掃除をやらされる。
何という事だ…。
僕は哀れみを感じてその決定的な瞬間を見ていた…。
秋恵「恭ちゃん、お鍋お願い~!」
恭平「あぁ、ゴメンよ姉ちゃん。」
蒼ちゃんに気を取られて、すっかり秋恵姉ちゃんの頼み事を忘れてしまってた。
早めにお鍋を取ろう…。
ガチャ…ガタン!
ガチャガチャン!
恭平「はい、これで良いかな?」
秋恵「良いよ良いよ、充分!」
大きな音を鳴らしながらも、何とか目的の鍋を取る事が出来た。
恭平「ねぇ秋恵姉ちゃん。」
秋恵「ん? 何かしら?」
恭平「この鍋で何の料理を作るの? カレー? それともシチュー?」
僕は、秋恵姉ちゃんがこのお鍋を何の料理に使うのか聞いてみた。
実際、僕が取り出したお鍋は深底で少し広めのお鍋だ。
カレー鍋とか麺を茹でる専用のお鍋じゃない…。
確か…最近、それ等に使うルーを買ってきてたけども…それにしても早くないかな?
それに、使うにしても使いづらそう…使えなくは無いけど…何をする気なんだ?
秋恵「うん、実はね。 今日、恭ちゃんにこの前作ったやつを作って欲しくて。」
恭平「?? もしかして、"チーズフォンデュ"?」
秋恵「そう! あれ、美味しくてね~! だから、また作って欲しいの、お願い!」
やれやれ…高い所の物を取ったら…今度は料理を任せて欲しいと…。
まあ…別に嫌じゃないしね。
恭平「良いよ、別に料理するのは嫌じゃないからね。」
秋恵「わぁ! ありがとね!」
これで今日の夕食が決まったな…。
光久「恭平さーん! ちょっとお願いしたいんですけど!」
今度は光久君からのお呼びが。
恭平「あー光久君、待ってて今向かうから!」
僕はお鍋をキッチンに置くと、光久君の元へ向かった。
タッタッタッ…
恭平「来たよ、光久君どうしたの?」
光久「すいません、あそこに…。」
光久君が指を指した先には、クモの巣が張ってあった。
しかもそのクモの巣は、本棚の上の奥に張ってある…。
光久「すいません…椅子に乗っても僕では届かない位置なので…。」
恭平「けど、モップなら届くんじゃないかな?」
家に置いてあるモップならわざわざ僕を呼ばなくてもと思ったが…
光久「モップは…その澄姉が使ってますから…。」
という事らしい。
それなら掃除機はと聞いたら、「コードが届かない」との事…。
それならば、僕を呼ぶしか手立てが無いな…。
恭平「分かった、じゃあやっておくからね。」
光久「お願いします!」
僕はこの時、今度モップをもう1つ買ってこようと思った。
クモの巣掃除は、雑巾とバケツを使って何とか綺麗に掃除をした。
あまり掃除をしてないからか、ホコリもかなり溜まっており、咳き込みながらも掃除を終える…。
恭平「げほっ、げほっ。 終わったよ。」
光久「あ、ありがとうございます。」
仕事を終えると、持ってきたバケツと雑巾を洗ってリビングに戻る。
その後は、最後の仕事である料理を行って、何とか今日の作業は全て終わった。
チーズフォンデュにつけた食材の味が今日の疲れを一気に癒してくれる…。
恭平「んん~美味いな~。」
奈緒美「やっぱり、恭ちゃんの作るチーズフォンデュは私達が作るのとは別格だね。 何が違うんだろう?」
恭平「さあ?」
秋恵「そうそう、恭ちゃん。 最後の仕事だけど…。」
秋恵姉ちゃんが最後の仕事と言うその内容…僕は全てを言う前に。
恭平「この鍋を片付けて欲しいって事でしょ?」
秋恵「正解!」
恭平「全く…。 脚立使えば良いんじゃないの?」
秋恵「でも、わざわざ出すのもめんどくさいし~。」
恭平「はぁ…分かったよ。」
折角癒されたのに、こんな仕事回りは大変だな…。
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