71
平次「よっ…」
平次は再びお姫様抱っこをしてゆりを部屋に運んだ。
「…ご…ケホッケホッめんね…」
平次「かまへん。ほれ、おとなしゅう寝とき。…なんか飯作ったるから…」
「いらない…ケホッ」
平次「せやかてなんか食べんとな~」
「いい。ケホッコホッ…寝る…おやすみ…ケホッケホッ」
平次「あーちょいまち、ほな薬だけ…ってもう寝とるし…;…おやすみ。」
…夜中…
「…学校…(ぼーっ)」『あれ…視界が…』
…ドンッ…
平次『ん?なんや…今ドンッて…あ、まさか…!』
…ガチャ…
「あ…」
平次「どないしたんや?こんな夜中に、 …気分悪いんか?」
「あ、お水…ケホッケホッ…」
平次「ほな待っとき、今持ってきたるわ」
平次「ほれ。」
「ありがと…ケホッケホッ」
平次「大丈夫か…?」
「(コクンッ)ケホッケホッケホッコホッ…」
平次「また熱上がったんとちゃうか?薬一応飲んどき。ほれ。」
「…ケホッケホッケホッコホッ…」
…フラッ…
平次「ちょ、大丈夫かいなっ」
そう言って平次はゆりの手を掴んだがその手はやんわりと離された。
「大丈夫。…強く…ケホッケホッ…なるから…コホッ」
平次『やっぱり俺の言うたこと気にしとるんやな…』「風邪んときくらい弱くてええねん。」
「……よくないっ!!…ゴホッゴホッゴホッ…っ…。風邪なんてすぐに…ゴホッゴホッゴホッ…」
と言いながらずるずるとその場に座り込んだ。
「…ハァッハァッ…」
平次「無理すんなて、」
「…なんで…コホッコホッ」
平次「…?」
「なんで…コホッ…こんなに弱い…ケホッコホッ…のかな…ケホッコホッ…ハァッハァッ…」
平次「…。ほら、寝るで。…よっと。」
…翌日…
…トントン…
平次「入んでー」
「…おはよ…コホッケホッ」
平次「どや、具合は」
「…ケホッコホッ…大丈夫」
平次「大丈夫やないな。今日は学校休みやからそろそろ和葉くる頃や思うねんけどな…」
「…ケホッコホッ」
平次「まぁそれまで安静にしとき」
「…ケホッケホッ…うん…」
…ピーンポーン…
平次「あ、きよったわ。」
和葉「ゆりの具合どう??まだ寝とる?」
平次「さっき起きたところや」
和葉「そっか!ほなご飯まだやんな?いろいろ買うてきたからゆりの部屋行ってええ?」
平次「おう。行ったってくれ。昨日から何も食べとらんのや。」
和葉「入るでー!」
「和葉…コホッケホッケホッ」
和葉「あちゃー、えらいしんどそうやなぁ~。」
「ううん。大丈夫…ケホッコホッ」
和葉「大丈夫なんやったら何か食べれるよな?」
「いらない…コホッ」
和葉「そうはいかんでー?風邪のときはちゃんと食べてゆっくり休むのが一番やからな!何でもええから食べれそうなもんない?…やないと薬もそのまま飲むのはあんまようないやろしなぁ…」
「…ケホッコホッ」
和葉「ぜりーとかは?どう?」
「…ケホッケホッ…それなら…」
和葉「よし、ほんならはいっ!」
「ケホッコホッ…ありがと…」
…パクッ…
「…コホッケホッケホッケホッコホッ…」
和葉「大丈夫?ちょっとまっとき、お粥作ってくるから!」
「コホッ…まって…」
和葉「ん?どないしたん?」
「食べれないと思う…コホッ…から、平次に、ご飯作ってあげて…」
和葉「へ?!」『こんな時までうちを応援してくれてんの…?せやのにうちは…』
「ぜりー買ってきてくれてありがと、私、ちょっと横になってる…一口食べたから薬も飲めるしっ」
和葉「せやけど…」
「ううん、大丈夫…コホッケホッケホッ…さ、はやくっ」
和葉「う、うんっ…」
和葉「平次ー!ご飯できたでー!」
平次「お!おおきに!」
和葉「うち、ゆりにお粥持って行くから先食べといて!」
…トントン…
和葉「食べれそうやったら………って!なにしてんの!!」
平次「どないしたんや?!」
「…ケホッコホッ…大滝警部に、情報を送っとかないと…」
平次「アホ!んなもん治ってからでええやろ!」
「………ケホッコホッコホッ…そういうわけにいかない…ケホッコホッ…これは、探偵ごっことは違うの…コホッケホッケホッケホッコホッ…ハァッ…ハァッ…仕事…だから…!」
和葉「ゆり…」
平次「なぁ、お前は十分強い。もう無理したらあかん!」
「…ハァッハァッ…弱いから、守れなかったの…!!…ゴホッゴホッゴホッ…ゴホッゴホッゴホッ」
平次「あー、俺が悪かった、悪かったから落ち着きって…」
和葉「なにが、あったん…?」
…ドクン…
「…っぅ…ゴホッゴホッゴホッ」
和葉「なぁ、平次…、ゆり、熱だけが原因とちゃう気がすんで…様子が、変や…」
和葉「なぁ、どないしたん?どこがしんどい??」
「…っ大丈夫…!ゴホッゴホッゴホッ…大…丈夫…。ハァッハァッ…しんどくなんかないっ…もう、元気っ…!」
和葉「ゆり…?ほんまどないしたん??そないフラフラしたまま出かけさせられへんで!」
平次「和葉の言う通りや!」
「…だめなの!…ハァッハァッゴホッ…今、大滝警部に、送ったデータ…奴等の犯行時刻がかかれてる…!ゴホッゴホッゴホッ…今それがわかったの…!ハァッっ…早くしないと…!明後日に…!」
平次は再びお姫様抱っこをしてゆりを部屋に運んだ。
「…ご…ケホッケホッめんね…」
平次「かまへん。ほれ、おとなしゅう寝とき。…なんか飯作ったるから…」
「いらない…ケホッ」
平次「せやかてなんか食べんとな~」
「いい。ケホッコホッ…寝る…おやすみ…ケホッケホッ」
平次「あーちょいまち、ほな薬だけ…ってもう寝とるし…;…おやすみ。」
…夜中…
「…学校…(ぼーっ)」『あれ…視界が…』
…ドンッ…
平次『ん?なんや…今ドンッて…あ、まさか…!』
…ガチャ…
「あ…」
平次「どないしたんや?こんな夜中に、 …気分悪いんか?」
「あ、お水…ケホッケホッ…」
平次「ほな待っとき、今持ってきたるわ」
平次「ほれ。」
「ありがと…ケホッケホッ」
平次「大丈夫か…?」
「(コクンッ)ケホッケホッケホッコホッ…」
平次「また熱上がったんとちゃうか?薬一応飲んどき。ほれ。」
「…ケホッケホッケホッコホッ…」
…フラッ…
平次「ちょ、大丈夫かいなっ」
そう言って平次はゆりの手を掴んだがその手はやんわりと離された。
「大丈夫。…強く…ケホッケホッ…なるから…コホッ」
平次『やっぱり俺の言うたこと気にしとるんやな…』「風邪んときくらい弱くてええねん。」
「……よくないっ!!…ゴホッゴホッゴホッ…っ…。風邪なんてすぐに…ゴホッゴホッゴホッ…」
と言いながらずるずるとその場に座り込んだ。
「…ハァッハァッ…」
平次「無理すんなて、」
「…なんで…コホッコホッ」
平次「…?」
「なんで…コホッ…こんなに弱い…ケホッコホッ…のかな…ケホッコホッ…ハァッハァッ…」
平次「…。ほら、寝るで。…よっと。」
…翌日…
…トントン…
平次「入んでー」
「…おはよ…コホッケホッ」
平次「どや、具合は」
「…ケホッコホッ…大丈夫」
平次「大丈夫やないな。今日は学校休みやからそろそろ和葉くる頃や思うねんけどな…」
「…ケホッコホッ」
平次「まぁそれまで安静にしとき」
「…ケホッケホッ…うん…」
…ピーンポーン…
平次「あ、きよったわ。」
和葉「ゆりの具合どう??まだ寝とる?」
平次「さっき起きたところや」
和葉「そっか!ほなご飯まだやんな?いろいろ買うてきたからゆりの部屋行ってええ?」
平次「おう。行ったってくれ。昨日から何も食べとらんのや。」
和葉「入るでー!」
「和葉…コホッケホッケホッ」
和葉「あちゃー、えらいしんどそうやなぁ~。」
「ううん。大丈夫…ケホッコホッ」
和葉「大丈夫なんやったら何か食べれるよな?」
「いらない…コホッ」
和葉「そうはいかんでー?風邪のときはちゃんと食べてゆっくり休むのが一番やからな!何でもええから食べれそうなもんない?…やないと薬もそのまま飲むのはあんまようないやろしなぁ…」
「…ケホッコホッ」
和葉「ぜりーとかは?どう?」
「…ケホッケホッ…それなら…」
和葉「よし、ほんならはいっ!」
「ケホッコホッ…ありがと…」
…パクッ…
「…コホッケホッケホッケホッコホッ…」
和葉「大丈夫?ちょっとまっとき、お粥作ってくるから!」
「コホッ…まって…」
和葉「ん?どないしたん?」
「食べれないと思う…コホッ…から、平次に、ご飯作ってあげて…」
和葉「へ?!」『こんな時までうちを応援してくれてんの…?せやのにうちは…』
「ぜりー買ってきてくれてありがと、私、ちょっと横になってる…一口食べたから薬も飲めるしっ」
和葉「せやけど…」
「ううん、大丈夫…コホッケホッケホッ…さ、はやくっ」
和葉「う、うんっ…」
和葉「平次ー!ご飯できたでー!」
平次「お!おおきに!」
和葉「うち、ゆりにお粥持って行くから先食べといて!」
…トントン…
和葉「食べれそうやったら………って!なにしてんの!!」
平次「どないしたんや?!」
「…ケホッコホッ…大滝警部に、情報を送っとかないと…」
平次「アホ!んなもん治ってからでええやろ!」
「………ケホッコホッコホッ…そういうわけにいかない…ケホッコホッ…これは、探偵ごっことは違うの…コホッケホッケホッケホッコホッ…ハァッ…ハァッ…仕事…だから…!」
和葉「ゆり…」
平次「なぁ、お前は十分強い。もう無理したらあかん!」
「…ハァッハァッ…弱いから、守れなかったの…!!…ゴホッゴホッゴホッ…ゴホッゴホッゴホッ」
平次「あー、俺が悪かった、悪かったから落ち着きって…」
和葉「なにが、あったん…?」
…ドクン…
「…っぅ…ゴホッゴホッゴホッ」
和葉「なぁ、平次…、ゆり、熱だけが原因とちゃう気がすんで…様子が、変や…」
和葉「なぁ、どないしたん?どこがしんどい??」
「…っ大丈夫…!ゴホッゴホッゴホッ…大…丈夫…。ハァッハァッ…しんどくなんかないっ…もう、元気っ…!」
和葉「ゆり…?ほんまどないしたん??そないフラフラしたまま出かけさせられへんで!」
平次「和葉の言う通りや!」
「…だめなの!…ハァッハァッゴホッ…今、大滝警部に、送ったデータ…奴等の犯行時刻がかかれてる…!ゴホッゴホッゴホッ…今それがわかったの…!ハァッっ…早くしないと…!明後日に…!」
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