始まりは···2話
和人、創一「ただいま」
和人「創一ちょっとこれしまってくれ。」
創一「はい。」
和人「おーいちょっと来てくれるか?」
皆「はーい。」
和人「訳あってうちにきた。広瀬紗菜さんだ。」
紗菜「広瀬です。宜しくお願いします。明日には帰ります。」
裕介「そんな早く帰っちゃうの?俺桜庭裕介ね。芸大で美術の講師してるよ。」
千尋「菊原千尋だ。」
和人「千尋無愛想しか仕事してないぞ」
裕介「ちぃちゃんはピアニスト。俺と同じ27」
文太「栗巻文太。カメラマン」
大輔「朝比奈大輔です。」
和人「まったくお前たちと来たら··文太は雑誌や写真集などのカメラマンだ。大輔は裕介が講師をやってる芸大の彫刻課にいる。夜はバーテンダーの仕事をしている。」
裕介「因みに創ちゃんは設計士、和兄はコラムや小説をかいてるよ。」
和人「夕飯準備頼むぞ。名前はどう呼ぶ?ここは一応下の名前で呼びあっているが、、」
紗菜「広瀬でも紗菜でもいいです。」
和人「俺は家のなか案内してくるからな。宜しくな。」
皆「はーい」
和人「家は男ばかりで何だかな~どうもまとまりがなくて。」
紗菜「女性いないんですか?」
和人「女性はよくアイツ等のおっかけがくるよ。だから募集で女性は出してない。」
紗菜「そうなんですね。」
和人「ただ本当に困ってる人は別な。」
紗菜「ありがとうございます。」
和人「ここはトイレ。二階と三階にもある。風呂場はこっち。ちょっと離れているが、広めの浴槽もあるからな。使う時は入り口に、使用中と札をかけておく。二階、三階にシャワーだけもあるぞ。」
紗菜「凄いですね。」
和人「ここは洗濯室だ。全自動洗濯機3台とアイロンがある。」
紗菜「洗濯機最新式ですか?」
和人「タッチパネルだ。この前そう入れ替えをした。」
紗菜「でも私今日だけなのに。」
和人「まぁそうだが。いいじゃないか。あとここから見えるあの建物はアトリエだ。千尋のグランドピアノや裕介、大輔の美術道具、文太が現像に使う暗室がある。」
紗菜「アトリエもあるんですか?初めて見ました。そうゆうのある家。」
和人「沢山の奴に活躍して欲しいからと作られたそうだ。よし、夕飯そろそろ出来たんじゃないか?」
紗菜「私まで本当にすみません。」
和人「たまには人に頼るのも悪くないぞ。」
大輔「和人さん、··セナさんでしたっけ?夕飯です。」
和人「紗菜な。」
紗菜「セナでもいいです。広瀬紗菜なんで」
大輔「すみません。ならそのままセナさんで。」
紗菜「はい。」
和人「行くか」
リビング。
裕介「和兄紗菜ちゃんの箸とお茶碗これでいい?」
和人「そんなの見つけたのか。可愛いじゃないか?」
紗菜「すみません。お手伝いします。」
裕介「座ってて大丈夫。人員いっぱいいるから。」
創一「おいお前これ持っていけ。」
紗菜「はい。」
創一「皆同じだから箸のある場所におけ。」
紗菜「はい」
千尋「創一お客さんつかうな。俺が持っていくよ。」
紗菜「大丈夫です。これ位はやらせて下さい。」
千尋「君、この量食べられる?」
紗菜「私のもこの量ですか?··むりです。」
千尋「裕介この子は少し減らしてやれ。」
裕介「あいよー」
文太「きよ、盛りすぎ」
創一「あんなチビな身体してるからつい。」
大輔「セナさん、千尋さんの半分位?」
裕介「セナ?」
大輔「俺間違って呼んだらそれでもいいって。」
創一「てか千尋さんの半分て、お前の目測大丈夫かよ。」
文太「早く食べよう?」
裕介「お待たせしました。これ小鉢のおかずね。」
和人「ではいただきます」
皆「いただきます。」
紗菜「あっ私が買った奴··忘れてた」
創一「冷蔵庫入れといた。」
紗菜「ありがとうございます。そのまま使って下さい。」
ニューヨークで研修中はほとんど自炊か、買って帰って食べる事が多かった。休みの日にオフィスの何人かと食事に行ったりすることもあったが、こんなに沢山の中でご飯はなかなかなく、久しぶりに美味しく感じられた。
創一「それて足りんのか?」
紗菜「これでも私には多いです··」
裕介「一体どんな食事してるの?」
紗菜「ふ··普通ですが··」
和人「その身体のデカさ基準で考えるな」
文太「普通の感覚全然違う。」
紗菜「そうですよね。」
大輔「セナさん、無理しなくていいですよ。」
千尋「和人さんのセリフだな。」
大輔「あっそっかすみません。」
裕介「そんな突っ込まなくても··うちの末っ子ちゃんなのに。」
紗菜「兄弟なんですか?」
裕介「違うよ。小鳥邸では一番年下なんだよ。」
大輔「21です。」
創一「お前いくつだ?」
紗菜「23です。」
和人「そうなのか?その年で一年ま研修行ってたのか。おらいなぁ。」
文太「和さんお父さんみたい。」
千尋「ごちそうさまでした。アトリエにいます。」
と順繰りに食べ終わり片付けをした。
和人「紗菜はとりあえず一階のここ出て二つ目の部屋使え。一応ある程度の物はある。」
紗菜「ありがとうございます。」
和人「俺は今日一階奥にいるから遠慮なく声かけてくれ。」
紗菜「はい。ではおやすみなさい。」
住人たちが段々と寝静まった。
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