180cmの彼女は数字のゲームが大好き その1
蒼「んーと、ここが6で…ここが8! 出来た!」
恭平「ん? どうしたの蒼ちゃん。」
蒼「あっ、先輩。 実はこのゲームをやってたんです。」
恭平「これって、[数独]?」
蒼「はい、そうなんですよ~やってると面白くて!」
蒼ちゃんが真剣な表情をしながらやってたのが気になったので、本人に直接聞くとどうやら数字に関するゲーム[数独]のようだ。
数独はマスに数字が幾つか最初に配置され、その配置された場所からどの数字が入るのかを推理していくゲームだ。
僕もやった事あるが、これが簡単そうに見えて難しい。
蒼「いや~やってみると楽しいですね~。」
蒼ちゃんの数字に関する興味は本当にスゴい…。
RPGゲームならステータスの数値、バイトなら時給とか時間とか、とにかくあらゆる分野のまず数値から確かめる。
そして、今彼女が終わらせた数独は9×9マスのオーソドックスタイプのものだ。
蒼「タイムは…12分35秒。 う~ん、微妙!!」
恭平「(基準が分からないから…どう言えば良いのか、分からん。)」
蒼ちゃんは、タイムを見て満足してない様子。
彼女とかの数字好きにしか分からないものが有るのだろう。
その為、どんな言葉を送ったら良いのか…複雑だ。
恭平「蒼ちゃん、何か数独の大会に出ようと思ってるのかな?(まあ…何言ってるんだと思われるのがオチだろう…。)」
変な回答をした僕の問いに、蒼ちゃんは…
蒼「そうなんですよ~! 実は、理工学部内で数独大会が有って、優勝したらコンビニとかで使えるプリペイドカード1万円分が貰えるんですよ~!!」
何と、本当の事だった。
しかも、コンビニで使えるプリペイドカード1万円分が貰える大奮発のサービス。
でも、何でそこまで頑張るのか…ちょっと気になるな…。
恭平「確かにスゴいけど、どうしてそこまで頑張るのかな?」
すると、それに対する彼女の返答はこういうのだった。
蒼「そりゃ…先輩と一緒に買い物行く為ですよ…。 コンビニスイーツとかコンビニでしか買えない物とかを買えたら良いかな…先輩と一緒に…と思って…。」
何と、僕と一緒にコンビニで買い物をする為だと言う。
何というか…この頑張る理由に僕はどうしたら良いのか分からなかった。
嬉しい反面、恥ずかしい気持ちもある…。
僕の為だよ!?
ただ、一緒にいるだけの男の為にだよ!?
蒼「ですから、先輩。 ボク、先輩の為に…その希望を叶える為に頑張りますっ!」
そう言って蒼ちゃんは張り切る。
その姿に対して僕は…。
恭平「そうだね…まあ、僕から言えるのは、自分のベストを尽くして欲しいという事だけかな? やっぱり、蒼ちゃんだけじゃなくその大会に必死になって頑張る人は参加する人全員だからね。 だから、僕としてはどんな結果だとしても蒼ちゃんは良く頑張ったと言うよ。」
彼女が1位を取れなかった時の為に落ち込まないようなエールを送った。
やっぱり僕としても、蒼ちゃんが悲しんでしまう場面は見たくないからね。
蒼「分かり…ました…。」
そして…迎えた当日。
僕は蒼ちゃんの結果を待っていた。
朝に張り切って、「今日は頑張ります!」と言いしたくらいだ。
まあ…どんな結果でも僕は彼女を暖かく迎え入れよう…。
タッタッタッタッ…
蒼「せんぱーい!」
恭平「うわっ、蒼ちゃん!」
蒼ちゃんが猛ダッシュで僕の方に飛び込んできた。
それを何とか受け止める僕だが、しかし…猛ダッシュで来るという事は…もしかして…?
恭平「蒼ちゃん、どうだったの…?」
すると蒼ちゃん、満面の笑みで…
蒼「圧巻の優勝でした! 2位には3分以上の大差をつけて!」
何と圧巻の優勝だと言う。
そして賞品である1万円のプリペイドガードを僕に見せてくる。
まさかとは思ったが…。
恭平「スゴいね…まさか、取るとは…。」
蒼「これも先輩のおかげですよ! あの時、先輩がボクに言った言葉が逆にリラックスしてスラスラと解ける様になったんです!!」
恭平「あの言葉が?」
蒼「えぇ、始まる前にその言葉を思い出したら気が楽になって…取り敢えず自分の出せる力で解いていこうと挑んだら…。」
こりゃ、まさかの結果に…僕はそんな考えで言ったつもりじゃないし…
あんな言葉で蒼ちゃんにいい結果をもたらしたというのは…正直、どうしたら良いのか…。
蒼「ね、ね、先輩。 どうせならこのプリペイドカードで何か食べましょうよ~!」
当の本人はとにかくプリペイドカードを使いたいと言う始末…。
これに僕は根負けし、それを快諾する事にした。
だが流石に今の時間帯は無理が有るので大学の帰りにでもしようと思ってる。
その帰り道…
僕と蒼ちゃんはコンビニで家族全員分のケーキやアイスやらを買った。
だが、アイスを買ってる為溶ける前に急いで帰らないと…と思い急ぎ足で帰った。
秋恵「んん~美味しい!」
香澄「ちょっとこんなに美味しいスイーツどうしたのよ?」
奈緒美「このケーキ美味しい、コンビニでも侮れないな~!」
光久「ありがとうございます、アイスシャリシャリ…ゴチになります!」
全員絶賛の嵐だった。
何があったのかと聞かれるが、ニヤニヤしてお互いに「内緒」と言って誤魔化した。
恭平「ん? どうしたの蒼ちゃん。」
蒼「あっ、先輩。 実はこのゲームをやってたんです。」
恭平「これって、[数独]?」
蒼「はい、そうなんですよ~やってると面白くて!」
蒼ちゃんが真剣な表情をしながらやってたのが気になったので、本人に直接聞くとどうやら数字に関するゲーム[数独]のようだ。
数独はマスに数字が幾つか最初に配置され、その配置された場所からどの数字が入るのかを推理していくゲームだ。
僕もやった事あるが、これが簡単そうに見えて難しい。
蒼「いや~やってみると楽しいですね~。」
蒼ちゃんの数字に関する興味は本当にスゴい…。
RPGゲームならステータスの数値、バイトなら時給とか時間とか、とにかくあらゆる分野のまず数値から確かめる。
そして、今彼女が終わらせた数独は9×9マスのオーソドックスタイプのものだ。
蒼「タイムは…12分35秒。 う~ん、微妙!!」
恭平「(基準が分からないから…どう言えば良いのか、分からん。)」
蒼ちゃんは、タイムを見て満足してない様子。
彼女とかの数字好きにしか分からないものが有るのだろう。
その為、どんな言葉を送ったら良いのか…複雑だ。
恭平「蒼ちゃん、何か数独の大会に出ようと思ってるのかな?(まあ…何言ってるんだと思われるのがオチだろう…。)」
変な回答をした僕の問いに、蒼ちゃんは…
蒼「そうなんですよ~! 実は、理工学部内で数独大会が有って、優勝したらコンビニとかで使えるプリペイドカード1万円分が貰えるんですよ~!!」
何と、本当の事だった。
しかも、コンビニで使えるプリペイドカード1万円分が貰える大奮発のサービス。
でも、何でそこまで頑張るのか…ちょっと気になるな…。
恭平「確かにスゴいけど、どうしてそこまで頑張るのかな?」
すると、それに対する彼女の返答はこういうのだった。
蒼「そりゃ…先輩と一緒に買い物行く為ですよ…。 コンビニスイーツとかコンビニでしか買えない物とかを買えたら良いかな…先輩と一緒に…と思って…。」
何と、僕と一緒にコンビニで買い物をする為だと言う。
何というか…この頑張る理由に僕はどうしたら良いのか分からなかった。
嬉しい反面、恥ずかしい気持ちもある…。
僕の為だよ!?
ただ、一緒にいるだけの男の為にだよ!?
蒼「ですから、先輩。 ボク、先輩の為に…その希望を叶える為に頑張りますっ!」
そう言って蒼ちゃんは張り切る。
その姿に対して僕は…。
恭平「そうだね…まあ、僕から言えるのは、自分のベストを尽くして欲しいという事だけかな? やっぱり、蒼ちゃんだけじゃなくその大会に必死になって頑張る人は参加する人全員だからね。 だから、僕としてはどんな結果だとしても蒼ちゃんは良く頑張ったと言うよ。」
彼女が1位を取れなかった時の為に落ち込まないようなエールを送った。
やっぱり僕としても、蒼ちゃんが悲しんでしまう場面は見たくないからね。
蒼「分かり…ました…。」
そして…迎えた当日。
僕は蒼ちゃんの結果を待っていた。
朝に張り切って、「今日は頑張ります!」と言いしたくらいだ。
まあ…どんな結果でも僕は彼女を暖かく迎え入れよう…。
タッタッタッタッ…
蒼「せんぱーい!」
恭平「うわっ、蒼ちゃん!」
蒼ちゃんが猛ダッシュで僕の方に飛び込んできた。
それを何とか受け止める僕だが、しかし…猛ダッシュで来るという事は…もしかして…?
恭平「蒼ちゃん、どうだったの…?」
すると蒼ちゃん、満面の笑みで…
蒼「圧巻の優勝でした! 2位には3分以上の大差をつけて!」
何と圧巻の優勝だと言う。
そして賞品である1万円のプリペイドガードを僕に見せてくる。
まさかとは思ったが…。
恭平「スゴいね…まさか、取るとは…。」
蒼「これも先輩のおかげですよ! あの時、先輩がボクに言った言葉が逆にリラックスしてスラスラと解ける様になったんです!!」
恭平「あの言葉が?」
蒼「えぇ、始まる前にその言葉を思い出したら気が楽になって…取り敢えず自分の出せる力で解いていこうと挑んだら…。」
こりゃ、まさかの結果に…僕はそんな考えで言ったつもりじゃないし…
あんな言葉で蒼ちゃんにいい結果をもたらしたというのは…正直、どうしたら良いのか…。
蒼「ね、ね、先輩。 どうせならこのプリペイドカードで何か食べましょうよ~!」
当の本人はとにかくプリペイドカードを使いたいと言う始末…。
これに僕は根負けし、それを快諾する事にした。
だが流石に今の時間帯は無理が有るので大学の帰りにでもしようと思ってる。
その帰り道…
僕と蒼ちゃんはコンビニで家族全員分のケーキやアイスやらを買った。
だが、アイスを買ってる為溶ける前に急いで帰らないと…と思い急ぎ足で帰った。
秋恵「んん~美味しい!」
香澄「ちょっとこんなに美味しいスイーツどうしたのよ?」
奈緒美「このケーキ美味しい、コンビニでも侮れないな~!」
光久「ありがとうございます、アイスシャリシャリ…ゴチになります!」
全員絶賛の嵐だった。
何があったのかと聞かれるが、ニヤニヤしてお互いに「内緒」と言って誤魔化した。
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