18話
あらすじ「松浦果南との昔からの約束、「一緒にどこかへ旅行に行こう」という約束をついに果たした二人は幼馴染の小原マリの協力のもと、京都へ出かけることになる。たくさん楽しむ二人だったが旅もそろそろ終わりに近づき、フィナーレを迎えることになる。松浦果南の衝撃の告白、そしてその先にある彼の答えとは??」.
果南「今日は本当に楽しかったなぁ.....」
俺「本当に...あの頃の約束をやっと果たせたね。」
果南「また、2人でいろんなとこ行きたいね♪」
俺「そうだな。今度はスカイツリーでも見に行こっか。」
果南「ふふふ♪」
果南「あっ、そうだ!!!!ちょっとだけ....目、瞑っててくれない?///」
俺「う、うん//」
まさか....キスとか!?
果南「はい!ちょっと早い誕生日プレゼント♪」
そう言って果南ちゃんが俺にかけてくれたのは、小さいイルカがついたネックレスだった。
俺「.....果南ちゃん、俺からも実は贈りたいものがあるんだ。目を瞑っててくれ。」
果南「.....うん//」ドキドキ
俺「実は俺も...同じもの買ってたんだ」
果南「えっ...!本当だ!な、なんで??」
俺「いや、果南ちゃんに似合うかなーと思ってさ...まさか一緒の買うとは...」
果南「....ふふふ♩じゃあ、お揃いでつけよっか?」
俺「まあ、旅の記念ってことで!」
そう言って俺たちはお互いにイルカのネックレスを付けあった。
果南ちゃんは俺がネックレスをつけるとき、下を向いて恥ずかしそうに照れていた。
俺 果南「うわぁ....」
鞠莉ちゃんにホテルまで用意してもらった俺たちは、京都駅付近のホテルに来ていた。だが....
果南「す、すごいね...緊張しちゃう。」
一泊どれだけかかるかわからない、しかも立地も完璧設備も完璧
駄目押しにVIPルームに案内された。オハラグループすごすぎ.....
俺「すげえベッド...一つしかないけど、でっかいな....」
いわゆるキングサイズというものだろう。果南ちゃんと同じ布団で寝ると言ってももはや十分な距離が開くレベルだ。
果南「あはは....備え付けの大きい露天風呂まであるよ....これだから金持ちは。」
と、言いつつも目をキラキラ輝かせて喜んでる果南ちゃん。
まあこんなとこ一般人には無縁だろうな....
俺「とりあえず着替えて夜ご飯食べよっか。」
果南「そうだね!」
果南「お待たせ〜。」
別室で着替えてきた果南ちゃんは浴衣姿だった。
俺「果南ちゃん似合うね〜...若女将みたい!」
果南「いい感じでしょ?」ふふふ
果南「な....なにこれ。すっごい美味しい。」
美味しすぎて果南ちゃんが黙ってしまった。
部屋に夜ご飯を持ってきてもらい、2人で食べたのは良いのだが....
世界三大珍味やら蟹やら◯◯牛やら...それもまた絶妙な量で用意された。
果南「ふぅーっ、美味しかったね....そうだ!鞠莉にお礼の電話しよっか!2人でテレビ電話しよっ!」
俺「そうだね。鞠莉ちゃんはテレビ電話大好きだし....」
prpr
鞠莉「もしもし?お二人ともエンジョイしてマースカ?」
果南「うん、おかげさまでね。こんな豪華な用意してもらってありがとね鞠莉...」
鞠莉「気にしないで!2人にならなんでも用意しちゃう!」
俺「鞠莉ちゃん本当にありがとう。......まさか鞠莉ちゃんが全部食事とか考えてくれたの?」
鞠莉「そうよ!ちょうどよかったでしょう?」
俺「本当にちょうどよかった。さすが鞠莉ちゃん。」
鞠莉「........私は2人のストーカーだから。」
果南「ふふふ、またそれ言ってる。その、何かお土産とかいる?」
鞠莉「ウーン....じゃあお二人の楽しい土産話が聞きたいデース!」
俺「そんなんでよかったらいくらでも話すよ。ね、果南ちゃん?」
果南「うん。楽しみにしててよ〜?」
鞠莉「....あらあら、2人とも浴衣着ちゃって。まるで夫婦ね。」クスクス
果南「もう!///鞠莉までそんなこと言うんだから〜!」
鞠莉「ソーリソーリ!じゃあ切るわね!明日は朝10時の新幹線を用意してるから!チャオ!」
ぶつんっ
果南「と、とりあえずお風呂はいろっか。」
俺「でも、一つしかないから交代ずつだね。果南ちゃんからお先にどうぞ。」
果南「い、いや、私はまだやることあるから....君が先に入って?」
俺「うん、わかった。」
俺「ふうーーーーっ....夜景がすげえ。」
京都の夜景が一覧できる露天風呂に1人、こんな贅沢一生で一度だろうな....今日は楽しかったなほんと。
がららら
果南「ど、どうも...///」もじもじ
俺「果南ちゃん?!なんで入ってきたの!?///」
果南「久しぶりに、一緒に入りたいなあ...って思ってさ///」
俺「う、うん。」
と言っても恥ずかしいので背中合わせに座った。
果南「今日は楽しかったね....」
俺「うん...」
果南「いろんな人に私達は恋人だ、夫婦だって言われてきたけど...そんなに見えるのかな....///」
俺「ま、まあ果南ちゃんみたいな可愛い子に俺は釣り合わないって。」
果南「そんなことない!!!」
ギュッ
果南「ねえ....こっち見てほしいな?」
背中に柔らかい感触が、タオル越しに当たった。
俺「か、かなんちゃん!?!?」
首をつかんでぎゅっと回されて果南ちゃんの方を向く。
果南「私、いつの間にか君のこと好きになっちゃってたみたい...//」
俺「え.....?」
果南「友達とか、弟としてとかじゃないの。純粋に君が好き。」
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