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180cmカップル

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

180cm彼女 スカートを履いてみた その1

ボクには天敵と言える服がある…。
それは…。

香澄「あお~、スカートとか履いてみたら?」

蒼「うぅ…姉さん…。 止めてよ…ボクにスカートなんて…。」

"スカート"
女性なら、履いてて当然の服装だ。
しかし…ボクは、そんなスカートの類いはやはり苦手だ。
何故なら…

蒼「脚長いから正直恥ずかしいんだよ~。」

ボクの股下は…88cmもある。
それが故に脚が長いので、それを周りの人達に見られるのも恥ずかしくて耐えられないのだ。

香澄「何言ってるの? 貴女、女の子なんだからたまにはスカートも履きなさいよ。」

しかし、姉さんはそれでもボクにスカートを履かせようとする…。
ボクは嫌なのに~。

蒼「うぅ~(あっ、そうだ!!)分かった、姉さん。
履くよ、ボク、スカート履くから!!」

香澄「本当に?」

蒼「うん、"タイトスカート"なら履くよボク。」

香澄「え、タイト?」

ボクは敢えて"タイトスカート"を履くことに。
その理由は、タイトスカートはピッチリしているし、何よりも…先輩がボクのその姿に注目してくれそうだから…。

蒼「姉さん、ダメかな?」

香澄「んー…分かったわ…。」

蒼「やっほーい、ありがとー!」

姉さんは少し後悔した様な表情を浮かべていた。

そして…


ジジジッ…


蒼「んー、ピチピチしてる~、でも何か不思議な感覚♪」

香澄「そ…そうね…中々似合ってると思うわ…。」

ボクは、姉さんが持ってきたタイトスカートを早速履いてみた。
着心地としてはピチピチして動きづらいが…でも感覚は嫌いじゃない。
何よりもその光景を見ていた姉さんが少し顔を赤らめていた…。
そりゃそうだろう、ピッチりとしたタイトスカートにボクの長い脚がスラリと見えるのだから…刺激は強いだろうなぁ…。

蒼「先輩、どう思うかな…。」

香澄「ゴメン、あお…。 私が悪かったから…スカートじゃなくて…普通のズボンで良いから…。」

とここで、香澄姉さんがいつもの服装にして欲しいとお願いしてきた…。
何を今更…?

蒼「えぇ~、先にスカート履けって言ったの香澄姉さんでしょ? 今更、何を言ってるのぉ~?」

こんな嫌味ったらしい言い方で答えたら、香澄姉さんは、本格的に後悔した顔でいた。

香澄「そ…そうね…言い出しっぺの私が…そう言っちゃダメよね…。」

蒼「そうそう。 あ、明日、この格好で学校行くから~。」

香澄「ええええっ!?」

ボクはこのタイトスカートが気に入った為、明日、大学に行く時これを着て行こうと思う。
先輩、どんな反応するかな~。

そして、次の日…。
ボクは、いつものように先輩と一緒に大学へ行こうとする。

恭平「蒼ちゃーん! 早くしてーー!」

先輩は準備を終え、ボクがやってくるのを待っている。
そして…当のボクは…

ガチャ…

蒼「お待たせしましたー! 先輩!!」

例のタイトスカートを履いて先輩の前に現れた。

蒼「(先輩…どんな反応するかな…? ワクワクする~。)」

しかし…

恭平「…良かった…やっと来たか…取り敢えず、早くバス停に行こう!!」

蒼「え…あ、はい。(ええっ!? 反応無し?)」

先輩の反応は無かった。
何も一言もボクの服装について話をする事も無かった…。
まあ今の状況なら話をする余裕は無いから仕方無いだろう…。

蒼「(仕方無いか…急いでる時に話すなんて無理があるからね。)」

ボクは先輩が服装について注目してくれる事を期待するが…。

お昼頃

蒼「先輩、今日のボク…何か変わってると思いません?」

恭平「今日の蒼ちゃん…? んん~…。 ごめん、分からないや。」

休み時間

蒼「先輩、やっぱり分からないですか?」

恭平「ゴメン、蒼ちゃん、やっぱり分からないや。」

と、何度もアピールするが先輩は気づかない…。

それに対して…周りの注目度は相当なのにも関わらず、先輩は…気づかない…。

それでもボクは諦めなかった…。
最後、帰りのバス内で…!

蒼「先輩、何か気づきませんか、今日のボク?」

恭平「ん…んん…? ゴメン分からないや…。」

蒼「…すいません…やっぱ、もう良いです…。」

結局…最後まで気づいて貰えなかった…。
ボクは失意のまま…家に帰る事に…。

ガチャ…

蒼「ハァ…先輩のバカ…。」

家に帰ると…ボクは直ぐに部屋に戻った…。
そして…先輩に気づいて貰えなかった事に対して…。

蒼「グス…先輩…酷い…。 ボクだって女の子なのに…。」

悲しくて…泣いてしまってた…。

蒼「ハァ…もう…脱ごうかこのスカート…。」

ボクは諦めてタイトスカートを脱ごうとした。

ガチャ…

恭平「蒼ちゃん、ゴメン。」

蒼「先輩…?」

何と突然、先輩が部屋に入ってきた…。

蒼「何ですか?」

恭平「あの…恥ずかしくて言えなかったけど…その…。」

蒼「…?」

恭平「今日着てたそのスカート。 可愛くて蒼ちゃんに似合うよ♪」

蒼「へ…?」

何と先輩が、ボクのタイトスカートを似合うと言ってくれた…だけど…。

蒼「…香澄姉さんから言われてきたんですか…?」

ボクは少し棘のある言葉で先輩に反論した。

恭平「香澄さん…? あ、もしかして香澄さんが着させてくれたのかな? それで朝遅かったのか…。」

蒼「え…?(あれ…気づいてない…。)」

先輩はどうやら気づいてないようだ…。
着させるかどうかは姉さんだが…タイトスカートにしたのはボクの意思だ…。
という事は…。

蒼「先輩…違います…これはボクの意思で着たんですよ!!」

恭平「そうなの!? それじゃ、また明日も着てよ♪」

気がつくとボクと先輩はタイトスカートに関して楽しく話が続いていた。
次も着ちゃお…。
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