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180cmカップル

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

180cmの彼は普通として感じられてしまう

今日の僕は、1日休みで。
何もする事が無い…。
蒼ちゃんは友達との約束で遊びに行ってて、他も学校の部活動やら仕事やらで家にいるのは僕一人だけだ…。
暇で暇で…家にずっといても酷なので、外に出て買い物やら何やらしようかと思う。

恭平「(ふぅ…外の空気は良いな。)」

外に出て、町を歩いて散歩をすると…僕はある事に気づいた…。

恭平「(あれ…? 何だ? いつもなら、かなりの数の視線が来てもおかしくないのに…今日はあまりいないな…。 どうなってんだ?)」

町を歩いてると、いつもなら周りの視線がこちらに注目するはずなのに…。
今日は、その視線がいつもよりも少ない…。

恭平「(どうしてだ…? そうか、蒼ちゃんがいないからか…。)」

今思うと、視線が少ない理由が分かった。
蒼ちゃんがいないからだ。
蒼ちゃんがいないと、こんなにも注目されなくなるのか…。
そう考えれば納得だし、ただ…少し寂しさが出てくるね…。

恭平「(つまり、僕は普通に見られてるってことか…。)」

僕は改めて、自分の注目度に気づかされた。
蒼ちゃんいなかったら、何も無いただの「普通の男」になるんだな。
そうなれば、僕に何の価値があるのだろうか…。

という考えは止して、今日は単純に町歩きを楽しもう。

恭平「さてと…今日は、ラーメンにしようかな?」

今日の昼食は外食にする。
折角の一人で町を歩いてるのだから、こういう機会しかないし、ラーメン屋に寄って食べようか…。

ガラガラ…

店長「へい、らっしゃい!!」

恭平「えー、チャーシューメンと野菜炒めをお願いします。」

店長「あいよ!!」

僕が入ったは、少し年季の入ったラーメン屋。
雰囲気も少し昭和の雰囲気が入って落ち着く。

恭平「蒼ちゃんと来たら…さぞかし、周りから注目されるだろうな…。」

改めて、蒼ちゃんと一緒にいないとこんな寂しくなるのかと思う一日だ…。

店員「こちら、ご注文のチャーシューメンと野菜炒めです。 伝票はここに置いときますので、ごゆっくりどうぞ。」

考え事をしてたら、いつの間にか注文の品が来た。

恭平「いただきまーす!」

パキッ!
ズルルルルッ…

出された麺を一啜り。

恭平「(うん、これはお気に入りのお店に決定だ!!)」

縮れ麺がスープに絡み、スープの美味しさを教えてくれる。
ついでにチャーシューを一口食べてみる、その結果すぐに麺を啜ることに。
噛み締めていくと、両方の美味しさが組合せってまた違う味わいが楽しめる。

いや…むしろ外食もラーメンも久しぶりに食べたからかな?

そして、合間に野菜炒めを口に放り込む。
シャキシャキさが残って、少し甘味が…。
やはり塩味のラーメンが口に残ってるからだろうな。

ラーメンを食べ終えた後は、服屋に寄った。
蒼ちゃんの着る服を買ってこないと…。

実を言うと、蒼ちゃんはたまに僕の服を着たりしてる。
実際、180cm同士だからサイズもほとんど近いからね、蒼ちゃんも僕の服を何も違和感無く着れる。

恭平「んー…どうしようかな…。 (僕のサイズを買えば良いんだろうけど、微妙に違うわけだからな…。 その微妙な差が彼女の不満をつついてしまう…。)」

良く考えてみると、その問題の蒼ちゃんがいないと丁度良いサイズが分からない…。

今日は、蒼ちゃんがいないから目立たなくてと思ったけど…いなきゃいないで、大変な事もあるな…。
目立ってはしまうけど、家庭的な問題を解決するには、やむを得ないからね。

結果、僕は服をある程度見た後、何も買わずに退店。

その後は何もする事無く、ただそのまま家に帰る事にした。

ボスッ
恭平「ハァァ~…。 やっぱり、蒼ちゃんいないと寂しいわ…。」

自分の部屋に戻って、ベッドに座ったが。
家にいても、何もする事が無い為…夕方まで待つのが正直辛い…。
ただ、蒼ちゃんがいないまま外に出掛けても…気が楽な分、あまり面白くないし不便さも出てくる事が発覚した。

恭平「まだ夕方まで3時間以上もあるのにな…。 どうしようか…。」

大変に悩む…。
家の人は、夕方まで帰ってこないし…。
しかも、昼御飯は既に外食で済ませちゃったからな…。

恭平「仕方無い…。 ある物で…夕食の下準備をするか…。」

僕は残ってる時間を夕食の下準備に掛ける事にした。
他にやる事が無いからね…。
どうしようも無い…。

ガチャ…。

秋恵「ただいま~。」

香澄「ただいま~あら?」

奈緒美「香澄さんどうしたんですか?」

香澄「何かいい匂いしない?」

秋恵「…本当だ…いい匂いが…何か美味しそうな…。」

恭平「あっ、姉ちゃん、それに香澄さん。 お帰りなさい。」

秋恵「恭ちゃん! あら、貴方料理してたの?」

恭平「うん、あまりにも暇だったから。 下準備だけにしようと思ったらつい晩御飯作っちゃった。」

香澄「偉いな~恭平君は将来良いお父さんになるね。」

恭平「それは流石に言いすぎじゃ…。 それよりも、今日はチーズフォンデュにしたんですけど…大丈夫ですか?」

奈緒美「へ~恭ちゃんのチーズフォンデュかぁ~。 久し振りに食べたかったのよね~。 勿論、OKよ♪」

恭平「じゃあ、先に着替えて下さいね。 今から具材を切ってくので。」

姉ちゃん達と香澄さんの社会人グループが帰って来た。
僕はこんな事を言ってたけど、気分を一新して昔作って大絶賛されたチーズフォンデュにしようかと思った。
後は具材を切るだけだ…。
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