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Moon face

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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降谷「熱心なのはいいことですけど、大事なことを伝えなければなりません。」

「え?」

降谷「先程言いそびれましたけど、もうコナンくんはいませんよ。」

「あ、あぁぁ…。そうでした…。あ、なら解毒剤を完成させた人に連絡は取れませんか?」

降谷「取ろうと思えば取れますけど…」

「ならお願いします!もう一度コナンくんを呼び戻してもらいましょう!」

降谷「えっ」

「お願いしますね、降谷さん。」

降谷「正気ですか。」

「勿論です。あ、できればその解毒剤を完成させた人も呼んでいただけるといいのですが…」

降谷「…無理とは思いますけど。」

「そこはほら、安室さん時代にやってたキラキラスマイルで何とかお願いしますよ。」

降谷「風見か…」

「しっかりいろんなお話聞かせていただいてます!」

降谷「あとで説教だな…」

「わっ…。風見さんドンマイですね。」

降谷「はぁ…。今回の件はそれ程厄介なんですね。」

「そうですね。本当に相手の隙をつかなければいけないので。女子供関係なしにそう全力で挑みたいところですから。」

降谷「わかりました。…ですが一点約束していただけますか。」

「はい?」

降谷「絶対にもうあんな無茶はしないで下さい。こちらの心臓がいくつあっても持ちません。」

「大丈夫ですよ!降谷さん心臓いっぱいありそうですし!」

降谷「矢神さん?」

「じょ、冗談です。スミマセン…」

降谷「全く…。…貴女が思っている以上に部下達は貴女を信頼し慕っています。だからこそ必要以上の無理は禁物です。貴女はもう少し自分の立場と周りへの影響力を自覚して下さい。」

「は、はい…。」

降谷「わかってもらえたようで何よりです。」

「あ、そうだ、降谷さん。もう1人連絡をとっていただきたい人がいるのですが…。この件でコナンくんもとい工藤新一君が協力してくれた場合、阿笠博士という人が居ましたよね?作って頂きたいものがあるのでその方にもコンタクトを取ってください。赤井さんに頼もうとも思ったのですが、いかんせん赤井さんはアメリカと日本を行き来している上にドイツにも足を運んでいるようですので細かい指示を出すのが難しいと判断しました。コナン君と一緒に阿笠博士に協力を要請して頂けませんか?」

降谷「わかりました。その点は問題ないかと。」

「ならよかったです。…できれば本日中に今言った3名にコンタクトを取ってもらって、私が退院する2週間後には私を含めより詳しい打ち合わせをしたいと思っています。」

降谷「2週間後?」

「あ、はい。それが最短の退院日なので…」

降谷「早すぎます。」

「あ!いや…そんなことは〜…」

降谷「無理を言ったんじゃないんですか。」

そういう降谷の顔は般若寸前だった。

「いえいえ!そんなことは決して…………」

そう言いながら彼女は降谷の顔色をちらと見たあと正直に白状した。

「少しばかり無理は言いました…。しかしこの計画には私がそれ以上入院しているわけにはいきませんので…。…優秀な部下の方達に直接指示を出したいのでお許し頂きたいところです…。」

降谷「どうしてもそれは計画に必要な退院ということですね?」

「はい!…あ、勿論今回は回復するまでは無茶な動きもしませんし、(例外を除きますが…)皆さんにもしっかり動いて頂きます!」

降谷「例外を除かないで頂きたいところですが貴女には無理でしょう。…仕方ありません。見逃すのは今回だけですよ。」

「よかったぁぁぁぁあ〜。」

降谷「ただし、また無茶な行動をとったと判断した場合は部下総出で止めさせて頂きますので覚悟しておいて下さいね。」

「は、はい…」

降谷「わかっていただけたようで何よりです。…では今日は簡単な打ち合わせだけしましょう。…そのあとはしっかり休んでもらいますよ。」

「はい!…では早速。パソコンのファイルを開いていただけますか?侍と書いてあるある画像フォルダです。」

降谷「また何でこの名前を…」

「日本といえば侍かなと思いまして!因みに赤井さん達に連絡する事項はハンバーガーと書いている画像フォルダです!」

降谷「ならこのビールはドイツということですか。」

「はい!」

降谷「…まあいいです。…それで、開きましたけど…本当に侍の画像を入れているんですね…」

「カモフラージュに必要でしたので!…そのファイルの一番下まで行っていただいて、その中にある刀と書いてる画像ファイルを開いて下さい。」

降谷「…;…開きましたよ。」

「ではその内容に目を通していただいて、降谷さんの意見をお伺いしたいと思います。」

降谷「…」

降谷は言われた通りにそれに目を通した。

読み進める中でその計画は余りにも細かく作り込まれていることに驚いていた。

降谷「これは矢神さんの予測ですか?」

「そうですね。…この通りになる確率は99.99%です。」

降谷「成る程…。これはコナン君達がいないとなった場合だと最悪の結果になるということですか。」

「そうですね。なので絶対にこの通りに準備を進めないと確実に奴らの思う壺ということです。」
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