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321…

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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「そう。…妹を助けてって。」

灰原「恐らく、彼女が居なかったら私はもうここにいなかったわ。…あなたは、お姉ちゃんの、何?」

「後輩。…先輩を守れなかったからせめてもの償い。あなたを守るって決めてるの。…それに、工藤新一くんのご両親にも助けられたから、その借りをね。」

コナン「母さんと父さんに?」

「ええ。…アメリカにいた時に、体調が悪くなった時に病院に連れて行かずに自宅で看病して下さったの。」

コナン「そういえば、美人を捕まえたとか何とか言っていたな…」

「それは私じゃない気もするけど、とにかく感謝しているわ…」

コナン「父さん達に伝えとくよ。」

「ええ、ありがとう。…それから…平次も、ありがとう。…かなりお世話になっちゃって…」

服部「ほんまやで。無理ばっかしよるから…」

灰原「そうね。彼に感謝しないと。」

「ええ。…シェリーも、ありがとう。」

灰原「お礼を言わなきゃいけないのは私の方よ…ありがとう。」

「いえ。…あと、3人に言っておくけど、組織を深追いしないこと。私の指示で彼らを動かすことはできるから。…何か見つけた時は私に報告してから動くようにしてね。」

コナン「あぁ。」

灰原「もちろんよ。」

平次「わかっとるで!」

「ならよかった…。ごめん、悪いけど少し休むわ…」

そう言って彼女は目を閉じた。


…ゆりの見ている夢…

ビスコ「"お前のせいだ!!お前さえいなければ!!"」

??「お前なんか、いらない!!」

「消えろ、ヒトゴロシ」

「身内を殺すなんて…」

『まって…彼らは罪を犯したから…』

「あんたを育ててやったのはこの私」

「死ねよ。」

「何?その髪の毛!ウケるんですけどー、コスプレ?」

「あんたがいるの気にくわないから利用したのよ」

「コスプレの次は悲劇の病弱気取り?」

「ばっかみたい。そのまま死んでな。」

「難いなら殺せよ。ほら。…できないとかいい子ちゃんぶっちゃってさぁ?…私はあんたのせいで、自殺するの…」


「お前のせいだ」

「あんたのせいよ」

「お前さえいなければ!」

「あんたなんかいらない」

「「消えろ」」

…夢の中終了…


「…うっ…ごめんなさいっ…ごめんなさいっ…ハァッハァッ…ごめんなさいっ…!!」

平次「ん?…おい、どないしてん!!おい、起きろ、おい!!」

「…ごめんなさい…!………やだっ、殺して!!…………ハァッハァッ……えっ……」


平次「やっと起きたか。大丈夫か?めっちゃうなされとったで。…あーぁ、また熱上がってきとんちゃうか?」

「…」

ポロっ…

ゆりはその場でうずくまって泣き顔を隠した。

平次「おい、どないしてん、しんどいか??大丈夫か?」

「大丈夫…。グスッ」

平次「…」

…ポンポン…

平次はゆりの頭を撫でると、自分の肩にもたれかけさせた。

「平次………」

平次「無理しとるからや。…ちょっとは甘えーな。なんや嫌な夢でも見たんやろ」

「…ありがと…………もうちょっと、このままで、いい?」

平次「///」『あかんあかん、はよ寝かせな。熱上がってきとるしな…』

平次「とりあえず横なり。俺ここおっとったるから。」

「でも、そんなところでずっといたら平次がしんどいし、一緒に…」

…と、そんなやり取りをしている時だった。部屋の窓が急に開くとザッと白い影が姿を現した。


平次「キッド?!」

キッド「迎えにきてやったぞ。」

「ありがと。」

平次『残念な気もするけど助かったわー。熱出しとるからってあいつ一緒にとかいいかけとったからな…;』「お、ほなあいつらが起きたら適当に言うとくさかい、行ってき。」

「うん。…ありがと…。平次のお陰で大分楽になった…おやすみ。」

平次「おう、おやすみ。ほな、たのんだで、キッド」

キッド「わーってるよ。…ありがとな。こいつ見ててくれて。…んじゃな!」

そう言うとキッドは彼女を連れて姿を消した。


快斗「大丈夫か?寒くねえか?」

「うん、大丈夫。」

快斗「病院出たら俺ん家来いって言ったろ?まったく…」

「ごめんごめん。快斗がキッドってばれたら大変だなって思って…」

快斗「バーロー。そんなことにきすんじゃねーよ。…それより、また熱上がってんじゃねーか。」

「大丈夫。辛くないから。」

快斗「はぁ。…お前なぁ。その大丈夫は口癖か?あん?」

「快斗…?;」

快斗「大体な、そんな顔色悪ぃ上にこんな体熱くなるくらい熱あって、無理しすぎなんだよ。全くー。心配ばっかかけやがって。たまには迷惑かけろ。」

「迷惑なら今も…」

快斗「バーロー。これは俺の好きでやってんだ。たまには甘えろって言ってんだよ。」

「甘えるって…」

快斗「男は甘えられたり頼られたりするくらいがいいってこと///」

「ふぅん。」

快斗「さ、ついたぞ。」

「ありがと。」

快斗「ベッドで寝ろ。何かあったら下いっから、電話でもして呼べよ。」

「え、快斗寝ないの?」

快斗「バーロー。俺はソファで寝る。」

「ううん、わたしどうせ寝ないから、こっち使って。快斗の家なんだし。」

そう言うとゆりはベッドから出て下に降りようとした。
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