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原作: 名探偵コナン 作者: takasu
目次

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和葉「ゆりちゃんってハーフなん??」

「ううん、生まれつきなの。」

和葉「へぇ~!珍しいこともあるんやなぁ!」

服部「あ、せや、和葉、先にボウズんとこいっとってくれんか」

和葉「平次は?」

服部「いろいろ話さなあかんことあるんや。…それに、事件の話きかんとあかんからな。あんまり聞いててええもんちゃうやろうし…」

和葉「…わかった!ほなまたくるわな!ゆりちゃん!」

「うん、また…」

そして和葉が席をたった今、部屋には服部だけだった。

服部「おおきに。…お前がおらんかったら…」

「本当、西の高校生探偵が聞いて呆れるわよ。…で、他に話は?」

服部「…ほなはなしてもらおか?あんた、なにもんや。」

「私は…ただの高校生よ…」

服部「んなわけあるかい。…銃の使い熟し、身のこなし。…判断力、おまけにあんだけの傷でびびらへん。…警察でもまず無理や。」

「………」


「工藤真一くんがいまの姿になる原因となった組織の一員とでも言えばいいかしら…」

服部「せやから変装しとったんかいな?」

「何でそのこと…」

服部「なーんとなくや。高校でやったら目立つその派手な髪と変わった目の色隠すため、っちゅうとこか?」

「…そうよ。」

服部「なんや素直やな。それにしても生まれつきって珍しいもんやなー。」

「ううん、これは組織が作った薬の試作品を組織の裏切り者が私に飲ませた時の副作用。」

服部「なるほど。だから自分で血液型言うて、採血すんなだなんだの意識朦朧としながらゆうとったんか。」

「ええ。…まさか…」

服部「大丈夫や。何か事情あるんやろうから思って血液型だけ伝えといたわ。まぁ特に検査されんかったみたいやで。」

「ありがとう…」

服部「それにしても何でや?組織の人間やったら自分犠牲にして俺らかまわんでもよかったやろ。」

「…私は、組織のノックでありFBIのノックでもある。もちろん日本の警察にもね。」

服部「!!どういうことや?!」

「私は組織を内部から壊滅させるのが目的。…でも、彼らも一度は私の仲間よ、なるべく平和に過ごさせてあげたいの。」

服部「よめへんなぁ。」

「でも、私のことは信用しないほうがいい。それだけよ。」

服部「わからんなぁ。…ま、ええわ。とにかく、今回はほんまに世話なったな、おおきに。…名前、もっかいおしえてくれるか?」

「椿ゆり。好きに呼んで。」

服部「ほなゆりやな、俺も平次でええから。」

「うん、工藤くんと、灰原哀ちゃんにも伝えといてもらっていいかな。いまの話まで。(クスッ」

服部「おう、任せとき。…ほなまたな、ゆり。」


快斗「大丈夫か?!」

「大丈夫,」

快斗「まったく、無茶しやがって…」

「そんなに無茶はしてないよ。」

快斗「はぁ?!こんな大怪我しといて!お前にしては珍しいけどよ、」

「まぁね。」

快斗「なにがあったんだ?」

「あなたが盗みに入るところの令嬢とその友達と殺人事件に巻き込まれた。ってとこかな。」

快斗「お前が殺人事件に巻き込まれるって…;」

「探偵のくるところにはやっぱりそういうのもあるじゃない?」

快斗「探偵?」

「快斗がお気に入りの江戸川コナンくん」

快斗「あー、あいつな!って!納得できるか!馬鹿野郎!」

「まぁまぁ、落ち着いてー」

快斗「お前、何しようとしてんだよ?」

「前に言った通りだよ、組織を消さなきゃ。」

快斗「でもお前、組織が居場所って昔言ってなかったか…?」

「うん、そうだよ。でもね、組織の人間が殺されていくのを見るのはもう辛い。」

快斗「そうか、まぁ無理はすんなよ!また今回みたいなことになったら許さねえぞ!」

「ふふっ、ありがと。…あ、そういえば青子とはどうなの?最近」

快斗「バーロー。別に何もねーよ。」『お前が心配だっての。』

「何もねーよはねーでしょ~?デートとかしてないの?」

快斗「な!青子とはそんな関係じゃねぇよ!」

「ふぅん。ま、いいけど??」

快斗「ってか、変装やめたのか?」

「あぁ、病院運ばれた時にばれちゃって。でも学校行く時くらいはするよ、この髪、目立つから嫌なの。」

快斗「…なおんねぇのか?」

「どうだろうね、元はと言えば工藤真一がコナンくんになっちゃった薬の解毒剤を作ってたんだけど、組織の裏切り者が私に飲ませちゃったってだけなんだけど、その裏切り者も薬も、もういないわけだし、今のところ色素が戻る薬なんて作る余裕ないよ。」

快斗「そうか…。でも色素だけじゃなくて…」

「まぁそれは我慢すれば何とかなるし、慣れだよ、慣れ。」

快斗「あんま無理すんなよ?」

「うん、ありがと。快斗の方こそ、サツに捕まらないようにねー?笑」

快斗「バーロー。捕まってたまるかよっ。…あ、そうだ、忘れてたんだけど…」


快斗「その体なら退院してもしばらく不便だろうからうちに来いよっ。じいさんも青子も会いたがってたしよ。」

「んー、まぁ怪盗くんのとこなら大丈夫そうだし行こっかなー。」

快斗「おう!んじゃ、退院の日迎えにくっからよ!」

「うん、ありがと。」

快斗「じゃなっ!」
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