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原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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赤井「暫くいるから何かあれば呼べ。」

そう言って寝室からリビングへと移った。

「ありがとう…」

その後ゆりはすぐに眠りについたが、赤井はリビングでジョディーに電話をかけていた。

赤井「レオについて知っていることはあるか?」

ジョディー「何ー?急にどうしたのよ?レオならあなたの方が仲が良かったでしょう?」

赤井「例えば、レオが女だったとか」

ジョディー「何言ってんのよ!そんなことあるはずないでしょ?彼は優秀だし秘密なんてあるわけないわ?どうしちゃったの?秀?」

赤井「そうか。いや。ならいい。」

…pi…

赤井はジョディーとの電話を切るとすぐにコナンに電話した。

コナン「あれ?どうしたの?赤井さん」

赤井「レオとは知り合いだったな?」

コナン「え、う、うん…」

赤井「レオの本名は?…何か教えてくれないか?」

コナン「え…?何のこと…?」

赤井「レオが女だったんだ。」

コナン『バレたのか…?!いや、でも赤井さんになら…いや、でもどうする…?』「へ、へぇ」

赤井「神宮寺レオという人間は存在しない。戸籍をアメリカに置いたままだと思っていたが、どうも違うらしい。…君なら何か知っているだろ?」

コナン「え、えっと…」『もう言い逃れできねぇ…』「椿…ゆりで調べたら、何かわかると思うけど…あまり周りの人には…」

赤井「あぁ、わかってる。ありがとう。」

…pi…

赤井は早速その名前について調べた。


赤井「椿…ゆり…。これか…。」

"椿財閥のご令嬢。一人娘。両親は既に病に侵され他界。現役高校生にして女社長で会社をおさめている。かなりのやり手で上場している。"

関連:ご令嬢 誘拐、親友 殺された、ご令嬢 死神

赤井「どういうことだ…?」

"ご令嬢は何度も誘拐されたことがあり、一時期引きこもりになったこともあったらしい。"

"美しい社長令嬢として何人もの男にいいよられ、断るたびに逆恨みされていたらしい。"

"親友だった一般家庭の子は令嬢と仲がよかった為殺されたらしい。"

"親友は令嬢を利用していたという噂も"

"親友の両親は危ない取引をしていたらしい"

"親友が殺されたしご令嬢は死神なんじゃね?親も死んでるし"

赤井「なんだ…これは…」『事実性の薄い内容ばかりだ…ひどいな…』

…ガタッ…

赤井はその音と同時にパソコンを閉じた。

「赤井さん…ケホッケホッ」

音の主は寝室から出てきたゆりだった。

赤井「どうした。」

「お水、飲みたくて…ケホッケホッ…」

赤井「待ってろ、持ってきてやる。」

「ありがと…ケホッケホッ…」『頭の痛いのは治ったけどまだだるいな…』

赤井「寝ていればいいものを…立ったまま待たなくても…」

「赤井さん、ケホッケホッ…ありがと…」

赤井「気にするな。…さぁ、それを飲んだら寝ろ。」

「あ、えっと…ケホッケホッ…私、神宮寺レオじゃない…」

赤井「その話はまた今度でもいい。」

「ちが…くて…ケホッケホッ…本当は椿ゆりで…コホッコホッ…男装してたのは…女だとなめられるからで…ケホッケホッコホッコホッケホッケホッ…」

赤井「大丈夫か。無理をするな。」

「ケホッケホッケホッケホッコホッコホッ…大丈夫…」

赤井「まだ寝てろ。」

「ケホッケホッコホッコホッ…もう眠たくない…コホッコホッ」

赤井「何かたべれるか?薬を飲んだほうがいい。」

「いらない…ケホッケホッ…」

赤井「たまには何か食え。お前はいつもコーヒーしから飲んでないな。」

「肉付きがらよくなったら…ケホッケホッコホッ…女らしくなるもん…コホッコホッ…」

赤井「そんな事気にしてたら体をこわすぞ」

「別に…問題ないコホッコホッ…」

赤井「ゼリーくらいなら食べれるだろう」

「いらない…ケホッケホッ…食べたら吐くもん…コホッコホッ…」

赤井「…少しは食べることを覚えろ。」

「ケホッケホッ…」

赤井「無理なら残せばいい」

そう言うと赤井冷蔵庫に行きゼリーを持ってきた。

「…ケホッケホッ…」

ゆりはゼリーと睨めっこしつつも少し口に入れた。

「おいしい…」

赤井「飲み物と変わらないだろう。」

「うん…ケホッケホッ…でも…っぅ…」

半分くらいを飲むとゆりは再びトイレで戻してしまった。


赤井「大丈夫か…。まさかそこまで受け付けないとは思わなかった。悪かったな。」

「いや…美味しかったし調子乗って食べすぎちゃった…コホッコホッケホッケホッ」

赤井「薬を飲んだら寝ろ。」

「ごめん、ケホッケホッ…ありがと…」

ゆりは赤井から差し出された薬を飲むとよたよたとベッドに入っていった。

赤井「…」

彼女がベッドに入るのを見届けると赤井は再び彼女について調べた。

が、それ以上の情報が出てくることはなかった。

朝まで赤井はゆりの家で過ごし、彼女の看病と調査をしていた。

「赤井さん…」

赤井「起きたか。体調はどうだ」

「え…もう大丈夫。…朝まで居てくれたんだ…ありがとう。迷惑かけてごめん」

赤井「問題ない。」

「私のこと…調べたよね…」

赤井「あぁ、少し調べさせてもらったよ。でもほとんどわからなかったがな。」
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