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原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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ジン「フン。いいだろう。今更お前を疑っちゃいねぇよ。好きにさせてやる。」

「流石ね。ジン。私の意思がわかってくれるのはジンくらいよ。…ベルモットでもまだぬるいわ。…ねぇ、ジン。そのネズミはね、とてもキレもの。頭がいいの。でも少し悪さが過ぎたみたい。」

ジン「フン。キレもの…か…」

「えぇ。少し前の話をしましょうか。貴方は殺した奴なんざ覚えていないと言うでしょうけど…あの赤井秀一については覚えてるわよね?」

ジン「あぁ。」

「そう、あのウイスキーの名前を継いだライ、スコッチ、既にこの2人がNOCだった。そしてそこに入ったバーボン。彼もまたウイスキーの名前。…ウイスキーの名前をつけると裏切り者になるのかしら?…私はこの3人の中の誰よりもバーボンが憎くて堪らないわ。ベルモットには先に話しておいたからよかったものの…バーボンはベルモットにすり寄って情報を聞き出そうと必死だったみたい。…そう、私の大好きなベルモットに手を出そうとしている。コソ泥ネズミ。…ベルモットはヘマなんてしないけれど、私はそれでも気にくわない。あの男がね…憎くて憎くて堪らないわ。…バーボン、あいつは公安からのネズミだったのよ…。最初に嘘をついたことは悪かったと思うわ。だけど、私はこの手でやつを潰したかった。奴に安心させるようにあえて奴の味方をしたフリをした。そうすれば奴は私に探りを入れることはなくなる。否、できなくなる。そしてついに尻尾を出したわ。…簡単に。そう、あいつは簡単に尻尾を出したの…腹立たしい…!私を馬鹿にしているようなものよ。…もっとゾクゾクさせてくれるかと思ったのに失望したわ…。その場で脳味噌をぶち撒けてやろうかと思ったの。…でも一応貴方には確認して置きたかったの。…ねぇ、ジン?
バーボンは私が殺っていいわよね?」

ジン「フン。相当怒っているようだな。…あぁ。お前が適任だ。ストレガ。」

「ありがとう。決行は1週間後がいいかしら?吐かせるだけ吐かせてから殺したいところだわ。それとも明日?今すぐ?貴方に疑われるのはごめんだからジンが決めて頂戴。」

ジン「その様子じゃ1週間後の方が面白いものが見れそうだな。…うたがっちゃいねぇ。お前のやりたいようにしろ。」

「わかったわ。ならしっかり無様に死ぬ様子を撮らなきゃ。…皆んなにも見せてあげましょう。…もしかするとそれで新たな情報がわかるかもしれない。新たなNOCが出てくるかもしれないからね…ふふ…楽しみだわ…。そうと決まれば早速準備をしなくちゃね…」

私はそう言って悪魔になり切ったフリをしてジンに嘘の情報をリークしてその場を離れた。

そして少年に電話をかけた。

「こんばんは。…今すぐ外に出てくれる?…大事な大事なお友達を殺されたくなければね。」

もちろんハッタリだ。だけどあの少年は必ず来る。そう確信していたから私はにやりと笑少年が来る場所で待っていた。

小さな足音が聞こえてすぐ、私を睨む視線が1つ。

コナン「何のつもりだ!…アンタはこちら側だと思っていたのに!」

「そんなに警戒しないで。…貴方にとっていいことだから。…取引をしましょう。貴方のお友達と居候先のご家族の命、絶対に守ると約束するわ。…私の命にかえてもね。…でも断るのなら今すぐ貴方をここで殺して貴方に関わってきた人すべての命を奪う。」

コナン「!!」

コナンはすぐさま麻酔銃を構えたがそれは簡単に壊されてしまった。

「ごめんなさいね。…でも博士の所に予備があるでしょう?さぁ、今すぐ行きましょう?…貴方の大好きな蘭ねえちゃんに連絡をして?博士の家に泊まるからって。勿論博士にもアリバイ工作して貰ってね?さぁ、行きましょう?」

そう言って私はコナンくんにコートで隠した拳銃を突きつながら夜道を歩いた。

そして博士の家につくなり私はコナンくんを摘み上げ拳銃を隠しもせずに見せつけた。

「この子を殺されたくなければ今すぐ…」

そう言った瞬間ドアがガチャリと空いて見慣れない男が私の腕を掴んだ。

昴「物騒な事をしていますね。…ゆりさん。」

「やっと出てきてくれましたね。」

私の反応にコナンくんは「えっ?」というような顔で反応したが、束の間。

私はその男に蹴りを入れると距離を取った。

「この子を殺されたくないのなら協力してください。…貴方が私を騙した罪滅ぼしとして。今種明かしができないということも分かった上でもう一度いうわ。あの男…バーボン…安室透を殺す。その協力をして欲しい。」

コナン「なっ?!」『安室さんが危ない?!』

昴「いいでしょう。…はやくコナンくんを解放してください。コナンくんには私から話しましょう。もう限界と言わんばかりに震えてますよ。貴方がね。」

「助かるわ。」

私はそう言ってコナンくんを解放するなりその場にへたり込んだ。

それを隠れて見ていたシェリーが飛び出して私に駆け寄ってきた。

灰原「貴女っ…!いつからこの状態なの?!博士!すぐにベッドを用意して!」

博士「あ、おぉ!」
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