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321…

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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「あぁいうマニアックな変態いるのよ…っゴホッゴホッ…あなたも災難ね、こんなことに引っかかって…」

…ポタッ…ポタッ…

OL「ちょ、ちょっと…あなたさっきから血が…。」

…ズキン…ズキン…

「これくらいの血で怯えるくらいなら最初から殺しに関わろうとしちゃだめよ…っ…綺麗…
なのに勿体無い。」

OL「…綺麗なら…どうして私の彼は女子高生に騙されたのよ…!…女子高生に貢いで貢ぎまくった挙句女子高生はストーカー扱いして彼は借金まみれで自 殺したのよ!…だから殺してやろうと思ったのよ!…でも1人でなんてできない、そう思った時にあの男達が…!」

…ズキン…

「…っ…だからって殺していいわけない…この2人がやったわけじゃない。…っでも、殺したいくらい憎い気持ちは…わからなくもない…っゴホッゴホッ…ガハッ…」

…ズキン…

OL「え…ちょっと…あなた…」

「…安心して…そろそろ不審に思った名探偵達が探しに来てくれるはず…」

私はそう言って限界になった意識を飛ばした。

OL「ちょっと!しっかりしてよ!」

女子高生「お姉さん?!外でどうなってるの?!大丈夫?!お姉さん?!」

OL「温めなきゃ…!服…!」

女子高生「人の体温で温めた方がいいよ!私達のロッカーの中も冷えて来たし…そっちはもっと寒いんでしょ!!ふくのわたしあいなんてしてたら共倒れだよ!!」

OL「わ、わかったわ!!」

OLはすぐにゆりに抱きつく形で密着した。

そして暫くするとゆりは何とか意識を取り戻した。

「…っ…」

OL「目が覚めた?!しっかりして!」

「…なんで…」

OL「あなたのおかげで目が覚めたわ。…私は間違ってた…」

「…わかったなら良いの…然るべき罰を受けてまたやり直せばいい。…」

OL「ええ…」

「…私はもう大丈夫よ。離れた方がいいわ、私結構冷たくなってるし今度はあなたが冷えてしまう…」

OL「そういうわけにいかないでしょ?!あなた、ただださえ血を吐いてたのに…」

「大丈夫。本当に。…意識戻ったから大丈夫。」

OL「強いのね、あなた…」

「弱くて何も守れなかったけど、ここにいる3人はなんとか助けられそうかな…」


…バン…!!

降谷「ゆり!!」

「警察のお出ましみたい。…ちゃんと、償ってね。そしたらまたやり直せるはずだから。」

OL「えぇ…」

「刑事さん!この手錠を外して!中に女子高生2人がいます!」『…零くんに直接助けを求めるわけにはいかない…』

降谷「!!」

OL「刑事さん、私も手を貸しました。」

刑事「…署で話してください。先に暖まらなければいけませんね。…お前達はあちらの人を保護しろ!」

…カチャカチャ…

刑事「大丈夫ですか?すぐにこちらへ…」

「中の女子高生が先です。…私はこの通り問題ありません。…申し訳ありませんが事情聴取なら後日にして下さい。では。」『零くんにこれ以上迷惑をかけられない…』

降谷「ゆり!!」

刑事『何かあるのか…?それにしてもあの顔どこかで…』「君は早く彼女に付き添ってあげなさい。…通報してくれてありがとう。また後日事情聴取をお願いする。その時は君に連絡を入れるよ。」

降谷「ありがとうございます。…失礼します。」


降谷「ゆり!!」

「…助けてくれてありがとう。…関わらせてしまってごめんなさい。」

降谷「ゆり、俺があの時言ったのは…」

『お前に関わった奴はみんな死んでいく…!』「…ぅっ…」

降谷「ゆりっ?!」

「…っぅっ…ゴホッ…見な…いで…」

…ズキン…

降谷「ゆり….どこか悪いのか…?」

「…ゴホッ…悪くない…。先帰ってて…蘭ちゃん達が安室さんを心配してるといけないから…」

降谷「ゆり」

「…ふぅっ…もう大丈夫。女の子にはいろいろあるの。…タクシーでも拾って帰るから大丈夫。じゃあまた後でね。」

降谷「まて。…車で来たから乗っていけばいいだろ」

「…じゃあ助手としてお願いします。」

そう、これはプライベートな話はしないということ。

降谷「…こっちだ。」

私はそのまま腕を引かれてからの車のある場所へと向かった。


零くんの車に乗り込んですぐ、零くんは口を開いた。

降谷「こんなに、痩せて…」

…ズキン…

「…」

降谷「隠す為にあんなに着込んでいたのか?」

…ズキン…

「…」

降谷「ろくに睡眠もとっていないだろ…」

…ズキン…

「…」

私はただただ襲ってくるひどい頭痛に目を閉じるだけだった。

降谷「ゆり」

「…安室さんの気にすることじゃないよ」

それ以上話さないと言わんばかりに私は顔を外の景色に向けた。

宿に着いてからは何事もなかったかのように蘭ちゃん達の前で振る舞った。

和葉「あ!やっと帰って来た!ご飯も食べへんとどこいってはったん?」

平次「おっちゃんがずーっとひとり酒は寂しいゆーとったで?」

「少し知り合いがこっちにいて、そこに呼ばれちゃったから^^;…小五郎さんには明日埋め合わせしないと^^」

コナン「その知り合いの人って安室さんも知ってる人?」

降谷「…」

「ううん、私の知り合い^^安室さんは帰りが遅くなるからって迎えに来てくれたの^^ただそれだけだよ^^…ほら、今日はもう遅いしあんまりよふかししちゃだめだよ?」
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