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なぜ、彼女は全て真っ白のパンツスーツスタイル?

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

真っ白な彼女の食事はどうなのか


真っ先に彼女が注文したのは、

潤「じゃあ…"サーモン"からでお願いします。」

大将「へい、"サーモン"ねぇ、何貫握りやすか?

潤「んー…じゃあ2貫で。」

大将「あいよ、わかりやした!!」

と、意外に"サーモン"から。
取り敢えずからなのかな…?
注文を受けたおじさんは、早速サーモンを握りだした。

大将「へいお待ち!! サーモン、まずは2貫!!」

潤「ありがとうございます。 それでは、黒沼さん。 早速、いただきますね。」

貴之「えぇ、どうぞ。」

潤「では、いただきまーす…あーん…。」

と、彼女は握られたサーモンの1貫を醤油に浸けた後口の中に放り込んだ。

モグモグ…。

貴之「…。」

潤「うん!! 美味しいです!!」

大将「おおっ!! そりゃ良かった!! 気に入ってくれて良かったよ!!」

貴之「良かった~。」

どうやら、彼女の口に合ったようだ。
気に入ってくれて本当に助かった…。

大将「それじゃあ、次は貴ちゃんの番だ。 何にするかぃ?」

貴之「あー、そうですね…。」

僕は、折角の日だしまずは…

貴之「んじゃ、まずは"ハマチ"からで。」

大将「おっ、"ハマチ"かぃ、良いねぇ! 何貫握りたいか?」

貴之「じゃあ、白石さんと同様に2貫で。」

大将「おうよ、貴ちゃん!! ハマチ2貫、ワシが握らせてもらうでぃ。」

潤「黒沼さん、"ハマチ"から行くんですか。」

貴之「まあ、好きなネタですしね。 まず手始めという事で。」

僕は、"ハマチ"を頼むことにした。
そしたら、おじさんは早速握りだし、あっという間に…。

大将「へいよ、貴ちゃん!! ハマチ2貫だよー!!」

と握られた"ハマチ"が出された。
僕は箸で寿司を持つと、醤油をつけて口の中へ放り込む。

モグモグ…。

大将「貴ちゃんよ、どうなんだ? ハマチの味は?」

貴之「うん、良いですね!」

大将「ほぉ~あー良かった~。 貴ちゃんに気に入られなかったらどうしようかと思ったわい。」

食べたハマチの寿司は、下処理も完璧だし、ハマチの質も良く肉厚な身ながらも、口の中で一瞬にして溶けていく脂や旨味は段違いだ。
これで僕はスイッチが入ったのか…

貴之「んじゃ、おじさん。 次、"車エビ"4貫と、"アナゴ"2貫と、"ヒラメ"2貫、あと"ガリ"も2つお願い!」

次々に注文をした。

大将「おおっ、スイッチが入ったようだな、貴ちゃん!! そっちの姉ちゃんはどうするんだい?」

潤「えーと、じゃあ…私も、"アナゴ"と"タイ"と"玉子"を2貫ずつお願いします!」

彼女も僕と同様に注文をした。
その後も、注文して出された寿司を僕達は平らげていった。

どのネタも美味しく、流石おじさんの手入れがちゃんとしている。
下処理や味付け、包丁の技術も高く無いと、この味は出ない。

潤「ふうっ…結構食べましたね…。 黒沼さん、お金は大丈夫…ですか…?」

貴之「あー…大丈夫です。 この時の為に結構おろしたので。 10万円はおろしたので。 じゃあ、おじさん、"おあいそ"宜しく!!」

大将「おうよ!! 貴ちゃん。」

僕はここでお勘定を出す事に。

大将「貴ちゃん、2万8,900円だ!! お会計頼むよ!!」

貴之「分かりました。 じゃあ白石さん、今回は僕の奢りでという事で。」

潤「す…すいません、あの良かったら私も割り勘で…。」

貴之「いえいえ、大丈夫ですから。」

僕は、今回の食事代2万8,900円を支払った。
実を言うと…僕とおじさんの仲だからこそこの値段なのだ。
本来ならば、4万円近い値段だけども…おじさん曰く、「貴ちゃんなら、少し安く出しても構わん♪」らしい。
本当に申し訳無いわ…。

そしてお金を支払った後、僕と白石さんは外に出て、少しばかり街を歩く事にした。

コッ…コッ…コッ…

僕は彼女の歩き方を見て、やはり"モデル"の歩き方だと感じた。
姿勢はあまり崩れず…歩き方もキレイで…やはり普段から身に覚えさせているんだろうな…。

ただ、彼女のこのスタイルもスゴいわ…。
痩せすぎず…太りすぎずの…スタイルも…丁度良いし…。
僕もこういうスタイルの女の人の方が良いから、彼女の印象は◎だ。
ただ、問題は…彼女が僕に気が有るかどうかだな…。
まあ、有り得ないだろうけど…。
ただ、僕には気になる事がある…それは…。

貴之「あの…白石さん。」

潤「はい?」

貴之「僕は気になったんですけども…。 白石さんのその白のパンツスーツって…いつ、どこで作ったものなんですか? 何か気になって…。」

何よりも彼女の真っ白なパンツスーツだ。
見るからに特注の物である事は間違いないし、何なら結構値段がはってもおかしくは無い。
僕は覚悟を決めて聞くことにした。

潤「あー、このスーツですか。 まあ、オーダーメイドで普通なら結構な値段はしますけど…。」

やはり、そうかと思ったが…
普通なら?という言葉が気になった。

貴之「えと…普通なら…って言うのは…?」

僕は聞いてみることにした。
その答えは…

潤「実は、このスーツ…モデルで使った時の衣装なんです。 確か…2年か3年程前に貰ったやつですね。」

僕はその答えを聞いて…やはり…僕とは住む世界が違う…。
心の中に有った少しの絶望感を大きくさせてしまった…。

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