ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

うちは転生!?〜お地蔵さんに相談したらサスケの双子の弟に転生させてくれました!〜

原作: NARUTO 作者: 御影 雫
目次

うちはアラシ、三尾の人柱力になる!

「すまないアラシ。三尾の人柱力になってくれないか?」

イタチにそう依頼されたのは一昨日のこと。四代目水影だった三尾・磯撫の人柱力ヤグラがイタチに殺されて4年・・・どうやらプライベートタイムに行った偵察中に、火の国と水の国の間にある小島の湖で、磯撫を発見したらしい。

弟に対して、暁の標的でもある人柱力になれというのもどうかとは思うが、イタチ曰く「三尾の力を使わなければ、そもそも人柱力とバレない。封印も尾獣のチャクラが漏れ出さない強固な封印にしてしまえばいいし、いざってときに封印解いて尾獣化という奥の手が出来るのは、デメリットよりメリットの方が大きい。」とのこと。

俺としてもどの道第四次忍界大戦には巻き込まれるであろう運命である以上、人柱力になるのは嫌ではないので問題ないし、相棒になれたら(話し相手の面で)心強い。ここで磯撫の人柱力にならなければ、俺に人柱力になる機会は巡って来ないだろうから、話に乗った。

仙術をマスターして2年、今では戦闘中数秒で仙人モードになれるレベルまで仙術の練度は上がった。出来る気配のなかった陽遁も一応ではあるが習得した。スサノオも使用時の体の負担はほぼ無くなる位使いまくって、今では第二段階スサノオ発動までに0.3秒かからない。

どこからどう見ても磯撫よりも化け物じみているチート野郎になってしまった俺なら、磯撫を捕まえるのも難しくはないだろうし、説得中に殺される心配もないだろう。


「君、うちは一族だね?僕を捕まえに来たの?」

「うん。今尾獣を集めて十尾を復活させようとしている組織があって、いずれ君はその組織に見つかるだろう。んで、それを阻止しようと動いてる奴から、君を捕らえて人柱力になるように依頼を受けたんだ。」

「ふ〜ん・・・人柱力になるの嫌じゃないの?皆物凄く嫌がるけど、人柱力になるの。」

「俺結構瞳力強いから君を抑えるのは難しくないし、君を恐れる事はない。普段君のチャクラを使わなければ、人柱力以外は俺が人柱力だって分からないし、別にバレたところで俺クラスの力がある人間なら困らないから。」

「(珍しい人間だなぁ)なるほどね。僕の名前は磯撫。今から君を本気で攻撃する。僕を倒せたら君に封印される事を認めるよ。」

「了解。来いよ磯撫。軽く捻ってやるから。」

磯撫は得意の水遁を駆使して襲ってきたが、仙術チャクラモードの桜花衝で何発かボコってやったら泣きながら降参した。死ぬほど痛かったらしく、降参後は犬みたいに従順になってしまった。

「まあ封印も出来たし、これで暫くは暁に見つかることもないだろう。よろしくな、磯撫。」

「まさかヤグラを殺した奴がスパイだとは思わなかったよ(だから僕回収されなかったんだろうけど、スパイに殺されるなんてヤグラも気の毒に)。よろしくね〜。」

磯撫は防御力と水遁の腕はかなりのものだし、穏やかな性格で話してても楽だから、良いパートナーになれるだろう。あとは、イタチに報告だな。

イタチへの報告ついでに、実体化させたミニ磯撫(ぬいぐるみサイズ)と話をさせてあげたら驚いていた。どうやら頭の回るイタチでさえ、尾獣にまともな意思があるとは思ってなかったようだ。

磯撫との話し合いの結果、普段は感知されないよう精神世界の奥に住んでもらうことになった。チャクラ不足の時等、戦闘中どうしても頼らなければならない時のみ、特殊印1つでチャクラのやりとりができるように封印を組んだので、万一そこまで追い込まれても何とかなる可能性が高くなった。

俺のチャクラは人間にしてはありえないくらい多いけど、それでも磯撫の5分の1程度しか持ってないからね。今まで強くなろうと努力してきた結果、おそらく最大の弱点がチャクラ量って事態になっていたので、これはありがたい。

「そろそろ修行の仕上げもしたいし、磯撫との連携を他の奴に見られるのは都合悪いから、湿骨林付近でアカデミー卒業まで修行しようかな。」

「そこは人が居ないところなの?」

「まず人は居ないと考えて良いよ。やって来るとしても知り合いだけだし、人柱力にもある程度理解のある人達だから。(もっとも・・・流石にバレたら火影にチクられるだろうから、バレないに越したことないし、連携の練習自体は神威空間でだな。)」

綱手は木の葉の忍びを実質引退してるから、俺の里外漫遊や実力についてはチクられてない。人柱力であることさえ隠せれば、スサノオや神威、晶遁、鉱遁等自由に練習しても問題ないだろう。

十分なレベルの術は覚えたと思うし、これから卒業までは忍術や体術等の完成度を上げる修行に使おう。自力で使えるようになった術は沢山あるけど、便利な術なのに完成度が低いものも少なくないしね。

それに研究の成果で、チャクラの流れさえ精密に再現すれば、印無しでも術は発動するって分かったから、普段使いの術や切り札の大技は、印無しでも発動できるようにしておきたい。

「アラシは強いから大丈夫だと思うけど、僕との完全な一体化は数をこなさないと短時間しか使えないから、それの練習もしなきゃだしね。」

ああ。一体化の修行は影分身では出来ない(少しでも失敗するとチャクラの圧で影分身なんかけし飛ぶ)から、俺本体がやるしかないしな。普段使う気がないとは言え、「やらない」と「できない」は全然違うから、また1年頑張ろう!

・・・?あれ?俺、ずっと頑張ってないか?・・・まぁ・・・いいか。
目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。