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うちは転生!?〜お地蔵さんに相談したらサスケの双子の弟に転生させてくれました!〜

原作: NARUTO 作者: 御影 雫
目次

うちはサスケの弟「うちはアラシ」

俺には前世の記憶がある。日本という恵まれた国の子供として生まれ、何不自由なく暮らしていた記憶が。海外旅行中にテロ組織に攫われ、親子共々拷問死させられた記憶が。

そして今、俺は前世で読んだNARUTOの世界に、うちはサスケの双子の弟「うちはアラシ」として転生したようだ。

どうやら日本に住んでいた時、ボロ神社のお地蔵さんを相談相手にしていたのが功をそうしたらしい。記憶によるとそのお地蔵さんは転生地蔵だったらしく、死んだ後空間の狭間に呼ばれて、「好きでよく読んでいたNARUTOの世界に、こちらのミスで枠が1つ増えてしまっているため、生前信心深かった(ただ掃除して相談してただけだが)俺を転生させることにした。」と言われた。

忍の才能は随一の器とはいえ、そのまま転生させると元日本人の価値観のせいであっという間に死んでしまいそうなので、転生特典として願いを1つ叶えると言われ、アニメ版NARUTOで印象深かった「晶遁」の血継限界を貰うことになった。

生まれた時からの転生だと色々辛いだろうとのことで、2歳で記憶を思い出すと言われており、つい数日前記憶を思い出したところだ。

地蔵さんのミスで増えた枠はインドラの転生者の枠だったらしい。本来はサスケになるはずが、何故か双子になってしまっていたのだそうだ。うちはに転生とかハードモード過ぎるとは思うが、アシュラとインドラの転生者しか使えない術も終盤には多かったし、幸いイタチの弟枠ではあるので、殺されないことを願いつつ実力を付ける他ないだろう。


この数日サスケが構ってくるのを無視しながら、現在の状態を検証したり、今後の方針を考えてみた。

数日前から、前世の記憶を思い出したせいで、万華鏡写輪眼を開眼している。能力は、うちはオビトと同じ神威だった。この危険な世界で自分だけの安全空間があるのは心強いし、大切な荷物を取られる心配をしなくていいのは助かる。ただし、永遠の万華鏡写輪眼の条件は満たしていないため、使えばおそらく失明する・・・本当に必要な場合を除いて使用は控えたい。

次に晶遁についてだが、使うことはできた。元々鍛えていない2歳の体では、チャクラなんか殆ど無い状態で、分身の術1つ満足に出来ないレベルだったようだ。だが前世分の精神エネルギーがプラスされた事に加え、万華鏡写輪眼を開眼したお陰か、チャンクラの質・量とも格段に伸びている。ただ、それでも翠晶分身や結晶五角牢程度でもかなりの割合のチャクラを持って行かれている状態なので、要修行。

最後に身体能力だが、NARUTOの2歳児としては当たり前なのかもしれないが、日本の2歳児とは比べものにならないレベルの身体能力だった。日本の2歳なら、二足歩行がまだたどたどしいくらいだが、こちらの世界では当たり前の様に走り回ったり飛び回ったり出来る。これなら今すぐ修行を開始しても問題ないだろう。

生まれた場所が場所である以上、弱ければ待つのは死だ。それに前世で憧れていた忍術が使えるのであれば、努力する価値は十分にある。印を組んだ後にただ虚しくなるだけじゃなく、ちゃんと術が発動する様になるのだ。これをロマンと言わずしてなんと言えばいいのか。

当分は人目につかない場所に秘密基地を作り、そこで修行に精を出すことにする。里内ならば子供が秘密基地をつくることはおかしいことではないし、怪しまれることなく修行が出来るだろう。

家の中で修行を行うのは止めた方がいいだろう。イタチやフガクに実力がバレてしまう事になるし、クーデター主犯のフガクに認められても嬉しいとは思わない。何より晶遁の血継限界持ちだと情報が漏れた日には、大蛇丸やダンゾウが嬉々として参上するだろう。


「アラシ、お前も兄さんと忍者ごっこしようぜ!」

「嫌だよ。疲れるもん。・・・でも兄さんの忍術見るの楽しいから、見たいなぁ。」

前世で16まで生きた記憶が、忍者ごっこを拒絶するんだ。すまん、サスケ。イタチのリアルの忍術を見るのはショー見てるみたいで楽しいし、印見たいから歓迎なんだけど。

「じゃあ、こうするか。」

「えっ!?兄さんが2人!?」

なるほど影分身ね。2体分身でも、印はアニメと同じ十字印か。2体なら死なないだろうし、後で挑戦してみよう。

「アラシ、業火球の術を見せてやる。池に行くぞ。」

「は〜い!」

兄さん、実演と印ゴチになります!こっそり写輪眼出して、コピらせてもらいました!


〜次の日〜

「サスケ、アラシ。今日は火遁・業火球の術を見せてやる。来なさい。」

「はい、父さん!」

「あっ、俺パス。今日は秘密基地で本読むって決めてるし。んじゃねー。」

「んなっ。アラシ待ちなさい!」

「おい、アラシ!!修行しないと強くなれないんだぞ!!」

既に使える術を時間かけて見学してるほど、俺だって暇では無いんだ。しかめっ面で厳しい事しか言わない父さんといると疲れるし、今日こそは木登り修行成功させたいし。自慢の息子の役は、イタチとサスケで十分だろう。俺は好き勝手生きるので、気にしないでくださいねっと。
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