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零と秀

原作: 名探偵コナン 作者: みゃお
目次

零と秀54

(これは名探偵コナンに出てくる、公安降谷零とFBI赤井秀一のラブストリーです。男の子同士のお話しが苦手な方はごめんなさい。)

工藤邸

赤井「帰りました。」

コナン「ただいま・・」

有希子「あら新ちゃん、秀ちゃんお帰り。お父さん書斎にいるわよ。」

コナン「ありがとういってくる。」

有希子「秀ちゃん、零ちゃんもだけど、新一を無事に連れて帰ってくれてありがとう。ゆっくり休んで。私は部屋にいるわね。」

赤井「はい。」

務武「秀一、よくやったな。」

降谷「秀一さんお帰りなさい。」

務武「二人ともおいで」

と抱き締めて、頭をなでてくれた。

務武「俺の自慢の息子だ」

降谷「僕もいいんですか?」

務武「そりゃそうだ。零も頑張った」

降谷「ありがとうございます」

今まで誰かに誉められた事なんてなかった。だからとても嬉しかった。

赤井「父さんもフロント係お疲れ様。でも俺の姿でボーイは・・」

降谷「かっこよかったですよ。背が高いし、ハンサムだし、立ち振舞いがキレイだし。」

務武「どっちをほめてるにせよ光栄だ。俺はねるぞ。」

赤井「お休み。daddy」

降谷「お休みなさいパパ」

赤井「親父でいいって言っただろう?」

降谷「嫌です。パパが呼びやすいので。」

務武「早く寝なさい。」

二人「はぁい。」

と二人も部屋に帰った。

書斎

コナン「父さん?入るね」

優作「ああ。」

コナン「父さんまた黙って勝手に動いてごめんなさい。」

優作「前回俺は何と言ったか覚えているか?」

コナン「小説じゃなく、動いている世界の中に俺の大切な命があるって・・」

優作「覚えているなら何故かってに行動した?秀や零が助けられなかったらどうするつもりだったんだ?」

コナン「ごめんなさい。俺・・やっぱり自分だけ空荷が辛かったんだ。どうにかして組織を壊したいそんな気持ちばっかり先走って。」

優作「新一、お前に何かあったとき俺たちはどうやって乗り越えるんだ?二人にとってかけがえのない子供なんだぞ。」

コナン「はい。大切だって沢山言ってもらってるのに俺・・いい子じゃない・・」

優作「新一目をつぶりなさい。」

コナン、そっと目を閉じる。

優作「次あった時には容赦しないと言ったよな」

コナン頷く。

バシッ優作が新一の頬を叩きつけた。

優作「20分そこに立ってなさい。そしたら部屋へ戻っていい。」

コナン「はい・・」

優作は寝室に行ったようだ。1人になったらどうしても色々な事が甦ってくる。小さくなった時の事、江戸川コナンとして1人で戦い始め、それから沢山の味方、力を惜しみ無く貸してくれる人、自分と一緒に立ち向かってくれる人が出来た事。でも何一つ恩を返せていない。それどころか心配ばかりかけて、最後には結局手を煩わせてしまっていた。何が探偵だよ。ただのガキの足掻きじゃねーか。無性に自分に腹立たしく、情けない気持ちになった。

コナン「俺・・どうしたらいい?どうしたらいい息子になれんだよ」

ずっと葛藤したままの20分間だった。きっとベッドに入ってからも。。

降谷の部屋。

降谷「dad明日から本格的に組織のアジトや研究施設にも捜査が入ります。」

赤井「そうか。やっとここまで来たんだな。」

降谷「長かったですね。」

赤井「そうだな。初めは二人とも組織の一員だったのにな。」

降谷「今でも覚えてますよ。ガキって言われた事。」

赤井「未成年に見える零が悪いな」

降谷「あの時だって成人してました。それに今は三十路です。」

赤井「around 30と言ったか?それで区切ると同年代だな。」

降谷「年の差3歳だけじゃないですか。」

赤井「ほぅー一回り違うと思っていたのにか?」

降谷「もう、そんなの覚えてないで下さい。」

赤井「なぁ零。もし、君が良ければ何だが、諸伏景光君のお墓参りに行かせてくれないか?」

降谷「どうして・・ヒロのスコッチの名前・・」

赤井「知ってるさ。零の大事な幼なじみ何だろう?駄目か?」

降谷「いいんですか?ヒロの事で僕、あなたに酷いことしてしまったのに。」

赤井「今はこうして蟠りもなくなっただろう。きちんと諸伏君に報告したい。」

降谷「ありがとうございます。きっとヒロ喜びます。」

赤井「だと嬉しいが」

降谷「実は組織にいたときにヒロが言ってたんです。Ryeは長男だからゼロには甘そうだなって。」

赤井「当たっているな。でも彼も弟気質だろう?」

降谷「小さいときに離れてしまったそうですが、お兄さんがいるそうです。警察官なんだって嬉しそうに話してました。」

赤井「そうか。零君と俺はこれから沢山色々な事を積み上げていくだろう。これからも君の大切な人や仲間の話し聞かせてくれないか?」

降谷「はい。」

赤井「本当は自分の中だけで思い出すだけにしようとしていただろう?」

降谷「どうしてわかったんですか?」

赤井「1番知りたい人の事だから。それから忘れないように。なっ」

降谷「はい・・」

と降谷は赤井に抱きついた。僕は本当にこの人を好きになって良かった。そう温かくなった心の中で思った。
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