第3話「シオン」
長谷川に招かれた下着姿のシオンは、彼の膝の上に乗った。
膝の上に乗ってきたシオンを抱きしめ、唇を重ねる長谷川。舌先で、彼女の唇をノックする。
それが合図だったかのように、シオンは唇を小さく開けた。彼女の口の中に、長谷川の舌がヌルリと入り込む。
入り込んだ長谷川の舌は、シオンの舌をしごいた。
しごかれる舌から快感が走ってきて、
「んっ……」
彼女は唇と唇のかすかな隙間から甘い色が感じられる声を小さく漏らす。
長谷川は舌の動きを強くさせる。
「んふぅっ!」
舌から走ってくる快感が大きくなり、シオンが漏らす声の中にある甘さが濃くなっていった。
しばらくの間、シオンの唇と舌を味わう長谷川。やがて唇と舌を離すと、シオンを膝の上から下ろした。
そして両脚を広げ、彼女を絨毯が敷かれた床に座らせる。
長谷川が自分に何を求めているのか……シオンはすぐに察した。
スラックスと下着を下げ、下半身を露出させるシオン。長谷川のモノは、まだ力が入っていない。
シオンは彼の股間に顔を寄せ、ピンク色の舌を伸ばす。
そのまま少しのためらいも見せず、力の入っていないモノに伸ばした舌を這わせた。二度、三度とシオンの舌が這うと長谷川のモノには力が入り、彼女の目の前でそそり立つ。
シオンはいきり立った長谷川の肉棒を熱い視線で見つめると、再び舌を這わせる。
根元から先端へ、先端から根元へと這うシオンの舌。
先端だけに集中してチロチロと舌を這わせた後、口を大きく開けて、
「んっ、あむっ……」
やはり少しのためらいも見せることなく、ソレを含んだ。
唇を密着させたシオンは頭を前後に動かし、肉棒を出し入れさせる。
「んじゅっ、じゅっ……んっ、んじゅう……」
口に含んだモノを出し入れさせるシオンを見下ろす長谷川。肉棒から快感が走ってきて、彼の顔には満足そうな表情が浮かんでいた。
長谷川の手のひらが、唇を使って肉棒を愛撫するシオンの頭を撫でる。
彼女は長谷川の顔を見上げ、笑みを浮かべる。そして、
「あむっ……んじゅっ、んじゅる……んじゅっ……んむっ……」
唇による出し入れを続けた。
シオンが使うのは、唇だけではない。唇で肉棒をしごきながら、舌も動かして刺激を加える。
肉棒から走ってくる快感が増して、長谷川は熱くなった吐息をこぼす。
シオンは唇の密着を強めると、頭を前後させる動きを速くさせた。
長谷川が大きな快楽を得ているのを表すかのように、彼の肉棒はシオンの口の中で脈動をはじめる。
唇で出し入れされ、舌で愛撫を受けるたびに、長谷川のモノの脈動は大きくなっていった。
シオンは頭の動きをさらに速める。それに合わせ、肉棒の脈動は大きさを増していく。
長谷川はシオンの頭を掴んだかと思うと、彼女の顔を股間に押し付けるようにした。
「んぶぅっ!」
シオンの口の中で、肉棒が爆発を起こす。白濁した体液が、口内に放たれる。
粘り気のある、強い匂いを放つ体液。
彼女はそれを、喉を鳴らしながら飲み込んでいった。肉棒に舌を這わせたり、口に含んだりしたときと同じように、長谷川が放ったものを飲み込むことに、少しのためらいも感じさせなかった。
白濁した体液を飲み干すと、シオンは長谷川の肉棒を口から抜く。飲み込めきれなかった体液が、口の周りを汚す。
白濁液を放った長谷川だが、股間ではまだ肉棒がそそり立ったままである。物足りないと言わんばかりに、存在を主張していた。
長谷川はシオンをベッドの上に横たわらせ、レモンイエローのブラジャーとショーツを脱がす。彼女は全裸にソックスだけという格好にさせられた。
長谷川はスーツを脱ぎ、全裸となる。
シオンの足首を掴み、両脚を大きく広げさせた。彼女は長谷川にされるがままだ。
長谷川はシオンの股間に顔を寄せる。彼女の股間を飾る茶色い柔毛は、それほど濃くはなかった。
そんなシオンの股間に顔をうずめ、長谷川は舌を伸ばす。柔毛をかき分けてスリットを露出させ、舌を這わせる。
部屋の中に長谷川の舌がスリットに沿って這う音とともに、
「ああ……っ」
というシオンの快感の色で染まっている声が混ざって響いた。
長谷川の唾液で濡れていくシオンの股間。彼の舌が這うたびに、股間から全身へと快楽が広がっていく。
何度も彼の舌が這うたびに、シオンの股間は唾液以外のものでも濡れるようになっていった。
少女の証しであるスリットから溢れる蜜……それが、唾液と一緒になってシオンの股間を濡らす。
広がる快感によって溢れるようになった、少女の淫らなメス蜜。
長谷川の舌は、ソレをすくい取るように動く。彼には、シオンの淫らな蜜が極上の酒のように感じられた。
ソレをもっと味わうかのように、舌の動きが激しくなる。
「あふっ! あふんっ!」
シオンの内側を疾走する悦楽が強まり、口から漏れ出る声の中にある甘い色が濃くなっていった。
股間のスリットを愛撫されて快感を得るシオン。だが、ソコからの悦楽だけではなく物足りなくなっていく。
シオンは長谷川の手を掴むと、胸へと導いた。長谷川の手が、彼女のAカップの乳房を握る。
そして、優しい力で揉む。
「ああ……あっ!」
股間だけではなく、乳房からも快感が走ってきて、シオンは顔を赤く染めて甘く喘いだ。
乳房を揉んでいるうちに、長谷川の手のひらにツンッと小さなものが当たってくる。
快感で勃起した乳首だ。
4本の指で膨らみを揉みながら、長谷川は人差し指の爪で勃起した乳首を引っかいた。
「くぅっ! あふっ!」
引っかかれた乳首からピリッとした軽い痛みが走ってきて、シオンは声とともに肩を震わせる。
ただの痛みではない。快感の混ざった痛み。こぼれ出る声の中には、甘い響きがあった。
長谷川の爪が乳首を引っかくたびに軽い痛み混じりの快感が疾走し、シオンは肩を跳ねさせながら甘い声を響かせる。
快感が、スリットから溢れる淫蜜の量を増やしていく。シオンの股間は長谷川の唾液と自身がこぼす蜜でベトベトに濡れていた。
胸と股間を愛撫され、彼女の中の快感はどんどん高まっていく。
「はあ、ああ……あふっ! ああっ!」
それに合わせて声の中の甘さも、より濃くなっていった。
長谷川はスリットに這わせる舌の動きを速くさせ、Aカップの乳房を揉む指の力を強める。
「あっ、あっ! あふっ! あふぅっ!」
シオンの内側を疾走する快感は、今にも爆発しそうだ。
長谷川が舌全体を使うようにしてスリットを舐め、乳房をギュウッと強く握ってきた瞬間、
「くぅああっ!」
爆発しそうだったシオンの中の快感が、ついに爆発を起こした。
「あっ、ああ……あふぅぅっ!」
性の高みに達して、背中を弓なりに反らすシオン。長谷川の顔が埋まる股間のスリットからは、淫蜜が噴き出す。
噴き出したソレは、彼の顔を濡らした。
クタッと脱力するシオンの全身は赤く染まり、快楽の汗で濡れている。
そんな彼女の姿を見つめながら長谷川は体を起こし、両脚を脇に抱えた。
長谷川の股間でそそり立っている肉棒の先端が、唾液と淫蜜で濡れているシオンのスリットに触れる。
硬い肉の感触を股間に受けると、赤く染まって汗で濡れているシオンの顔には何かを期待するかのような表情が浮かんだ。
彼女の期待に応えるように、長谷川は腰を突き出した。怒張しているモノがスリットを左右に割り広げ、淫蜜で熱く濡れている秘洞へと埋没する。
「んくぅうっ! あふくぅううっ!」
衝撃とともに快感が秘洞から疾走してきて、シオンは声を響かせながら首を反らす。
肉棒が埋まってきたことで秘洞を濡らす淫蜜がこぼれ、ベッドのシーツに黒いシミを広げていく。
ギチギチときつく長谷川の肉棒を締めつけてくるシオンの秘肉。
メス蜜で熱く濡れている秘肉の締めつけをしばらくの間、楽しんだ後、長谷川は腰を動かしはじめた。
「くぅ……ああぁっ!」
怒張しているモノで秘洞をえぐられると、ソコから快楽がジワジワと広がってくる。
長谷川が腰を動かすたびに、シオンは甘く潤っている声を響かせた。
彼女の秘肉は締めつけてくるだけではない。ウネウネと蠢き、長谷川の怒張を刺激してくる。
長谷川は興奮し、腰の動きが無意識のうちに速くなっていった。
「ああっ! あっ、くぅっ! くぅああっ!」
秘洞を激しい勢いで突かれ、広がる快楽が大きくなる。それに合わせ、シオンが響かせる声も大きくなっていた。
シオンが大きな快感を得ているのを表すかのように、秘肉のウネウネとした蠢きは妖しさを増していく。
そんな秘肉の蠢きでさらなる刺激を怒張に受けた長谷川は、シオンの体勢を変えさせた。
あお向けの状態から、うつ伏せの状態にさせる。
「んくうぅぅっ!」
肉棒を押し込まれたまま体勢を変えさせられたシオン。秘洞を強くひねられる形となり、大きな快感混じりの衝撃に襲われた。
その衝撃で、シオンは軽く達してしまう。秘洞からメス蜜が噴き出し、ベッドのシーツに広がっている黒いシミをもっと広げていく。
彼女の上半身をベッドに押し付けるようにして、長谷川は後ろから肉棒で秘洞を突いた。
「あふっ! ふああっ! あっ、あっ、あああーっ!」
シオンの甘い声とともに、長谷川の腰と彼女の尻がぶつかるパンッパンッ、パンッパンッという音が部屋の中に響く。
肉棒が激しい勢いで出入りを繰り返すたびに秘洞を濡らす淫蜜が滴となって飛び散り、ベッドのシーツに点々したシミを作っていった。
「あっ、あっ! あふっ! くふぅっ! あふぅああっ!」
軽く絶頂して敏感になっているシオンの肉体。すぐに、快感が体の内側で膨らんでいく。
長谷川は、どれほどシオンの肉洞を突いたことだろうか。やがて彼女の中をえぐる怒張しているモノが、脈動をはじめる。
最初は小さかった脈動。しかし腰を動かしてシオンの秘洞をえぐるたびに、それは大きくなっていく。
シオンの中の快感も大きく膨らんでいて、すぐにも破裂しそうであった。
肉棒の脈動を大きくさせた長谷川は、ソレが抜けるギリギリまで腰を引く。そして勢いを乗せ、一気に根元まで秘洞へと叩き込んだ。
「くふうっ!」
背中を反らすシオン。その一撃が、彼女の中で膨らんでいた快感を爆発させた。
「ああっ! あっ、あっ……あふうううっ!」
性の高みに達して、シオンの全身がガクガク、ガクガクと震える。
秘洞から引き抜かれる長谷川の肉棒。直後、ソレは弾けた。
シオンに尻に、白濁した体液が降りかかる。彼女は自分の尻を白く汚した長谷川の体液を熱く感じた。
白濁液を放った長谷川のモノは、まだそそり立ったままだ。
シオンの腰を抱いたままの彼は、再び秘洞へと怒張を押し込む。
「あふうっ!」
新しい快感が股間から疾走してきて、彼女は首を反らして甘い声を響かせた。
埋没してきたモノを歓迎するかのように、シオンの秘洞はギチギチと締めつけてくる。
長谷川は腰を動かして、いきり立っているモノで肉洞をえぐった。
「ああっ! あっ、あふっ! ふあっ! くふぅうっ!」
シオンの喘ぎ声とともに、肉棒が秘洞をえぐる音が部屋の中に響き渡った……。
バスローブを着た長谷川は窓際に置かれたテーブルセットにつき、ウイスキーを飲んでいた。部屋に備え付けられているシャワールームからは、シャワーが流れる音が聞こえてくる。
やがてシャワーの音は止まり、シャワールームから裸身にバスタオルを巻いただけという格好のシオンが出てきた。
「それで、おじ様」
シオンは長谷川の前に座って聞く。
「今日はボクを抱きに来ただけ? それとも……」
「ある事件を予知した」
長谷川は彼女の言葉をさえぎるようにして言った。
「いつもどおり、キミにそれを伝えようと思ってな」
彼の言葉を聞くと、シオンの顔に笑みが浮かぶ。
「じゃあ、教えて、おじ様」
「ああ」
グラスの中のウイスキーを飲み干す長谷川。彼もシオンと同じように超能力者だ。
持っている超能力は予知。『これから起きること』を知ることができる。
『これから起きる事件』を賞金稼ぎであるシオンに教えるために、【夜の黒猫亭】を訪れ、彼女を抱いていた。
【ゼロポリス】では普通の犯罪者にも、超能力犯罪者にも、賞金が懸けられている。
シオンのように、犯罪者を捕らえて賞金をちょうだいする賞金稼ぎがいる。
『これから起きる事件』を前もって知っておけば、待ち伏せすることができた。
賞金首を捕らえるのが楽になる。
シオンにとって長谷川は、ありがたい情報屋であった。
長谷川はシオンに、どこでどのような事件が起きるのかを教えた。
長谷川が去った後、シオンは着替える。
スポーツブラとレーサーパンツを身に着け、それからマゼンタのブレザーの制服を着た。
そしてスマートフォンでどこかに連絡を入れる。
「さて、一仕事しますか」
シオンは【夜の黒猫亭】の娼婦から賞金稼ぎになった。
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