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ないしょの恋人

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: 護堂アオイ
目次

第9話「たわむれ」


 その日も、ポロシャツにハーフパンツという服装の葉月(はづき)は巧実(たくみ)の部屋で秘密のデートをしていた。
 付き合っている男子である巧実に、葉月は自分が出演している映像ディスクなどを渡す。
「あと、一応これもあげるよ」
 そう言って葉月が差し出したのは、ジュニア向けの下着のカタログであった。
「あたしと流香(るか)が出ているやつ」
「ああ、この間、言ってやつか」
 巧実は受け取ったカタログを広げる。
「前半と後半に分かれていて、あたしと流香が出ているのは後半……後ろの方だよ」
 カタログには、さまざまなデザインのジュニア向け下着を着たハヅキとルカが写っていた。
「ジュニア・ヌードモデルって、こういう仕事もするんだね」
「まあね。ヌードデッサンの依頼も来ることがあるよ」
「こうやって写真や映像で見るのもいいけど……」
 言いながら巧美は、視線を下着のカタログから葉月に向ける。
「やっぱりナマで見るのが一番だな」
 巧実がそんなことを言うと、葉月はどこかいたずらっぽい笑みを浮かべて、
「見たい?」
 と聞いた。
 聞かれた巧実はカタログを閉じ、机の上に置きながら「見たいよ」と答えた。
 葉月は「いいよ」と、いたずらっぽい笑みを浮かべたまま返す。
 そして、ポロシャツの裾に手をかけた。
 巧実は葉月をジッと見つめる。彼の視線を意識しながら、葉月はポロシャツを脱いだ。
 ポロシャツの下には、下着代わりにタンクトップを着ていた。
 脱いだポロシャツを床に落とした葉月は、タンクトップとハーフパンツ、先にどちらを脱ぐか考える。
 彼女の手は、ハーフパンツに伸びていた。
 ベルトとホックを外し、ファスナーを下げると、ハーフパンツはストンッと足元に落ちる。巧実は視線を、葉月の下半身に向けた。
 彼の視界に入るのは、白地にピンク色の水玉模様のパンティだ。
 タンクトップにパンティ、そしてソックスだけという格好になる葉月。
 そんな格好で、巧実の前でポーズをとる。それから、タンクトップの裾に手をかけた。
 葉月はタンクトップをスルリと脱ぎ、上半身裸となる。
 巧実は視線を、彼女の下半身から上半身へと移した。
 乳首がツンッと目立っているだけで、膨らみのない胸が露わになっている。
 上半身裸となった葉月はタンクトップも床に落とし、ようやく、くびれが目立ちはじめた感じの腰に手を当てるポーズをとった。
 水玉模様のパンティも脱ごうとするが、前を向いて脱ぐか、それとも後ろを向いて脱ぐかを葉月は考える。
 考えて彼女は巧実に背中を向けて、水玉模様の布に包まれたお尻を突き出す。
 肩越しに笑みを浮かべた顔を見せ、お尻を左右に振る。
 巧実の目は右に左に振られる、パンティに包まれた葉月のお尻を追った。
 葉月はパンティの両端に指を引っかけると、お尻を振りながら下げていく。一気には下げない、ゆっくりと下げる。
 巧実の視線は、徐々に見えてくる葉月のお尻に集中した。
 お尻の割れ目が半分ほど見えたところで、葉月はゆっくりとパンティを下げるのをやめた。一気に膝まで下げる。
 ボリュームが少し不足しているが、それでも可愛らしいと思わせる形のお尻が巧実の視界に入り込んできた。
 パンティを膝に引っかけた状態で、葉月はむき出しにしたお尻を左右に振り続ける。
 振られるお尻を見つめる巧実の視線は、どんどん熱いものになっていった。
「ねえ……」
 お尻から目を離さずに、巧実は静かな口調で言う。
「葉月、こっちに来て」
 葉月は膝に引っかけているパンティの脱ぎ捨て、全裸にソックスだけとい格好で椅子に座っている巧実の方に近づいた。
 巧実の前に立つと、彼は片方の手で葉月の腰を抱いてきた。そして、膨らみのない胸へと顔を寄せる。
 ツンッと目立っているピンク色の乳首に、巧実の唇が触れた。
「んっ……」
 彼の唇は軽く触れた程度だが、敏感な乳首はそれだけでもくすぐったさを感じた。
 巧実はチュッ、チュッと音を立てて左右交互に乳首にキスをする。
 乳首にキスをされるたびに葉月は、
「んっ……あっ……んっ」
 と、くすぐったそうな声を漏らした。
 巧実はそんな葉月の声をもっと聞きたくなる。乳首にキスを続けながら、空いている方の手を彼女のお尻へと伸ばしていく。
 お尻に手のひらが触れ、撫で回す。
「ああ……」
 巧実の手で撫でられるお尻から気持ちよさが走ってきて、葉月は頬を赤く染め、甘く潤っている声を口から漏らした。
 巧実は舌を伸ばし、乳首を舐める。
「あんっ! んっ……あっ!」
 彼の舌で左右交互に舐められる乳首からも気持ちよさが走ってきて、葉月は肩を小さく跳ねさせながら声を漏らす。その声は、とても甘いものだ。
 巧実は、もっと、もっとその声を聞きたくなる。
 葉月のお尻を撫で回す手のひらの動きは、無意識のうちに大きくなっていた。
「はあ、ああ……んっ、はあ……」
 お尻から広がる気持ちよさが強まり、葉月がこぼす声の中にある甘さは濃さを増していく。
 乳首とお尻からの快感で、葉月は頬だけではなく顔全体を赤く染めていた。
 巧実は膨らみのない胸から顔を離すと、椅子から降りる。そして葉月の前で膝をつく。
「ねえ、葉月……」
 彼女のお尻を撫で続けながら、巧実は無毛の股間に視線を向けて言う。
「ここも……舐めていい?」
 聞かれて、葉月は恥ずかしそうな表情を浮かべる。
 それでも「いいよ」と、うなずいていた。
 巧実は顔を葉月の股間へと寄せていく。伸びた舌が、無毛の股間に触れる。
 少女の証しであるスリットに沿って、巧実の舌は這う。
 撫でられるお尻と舐められる股間から快感が広がってくる。
 部屋の中には巧実が葉月の股間に舌を這わせる音とともに、
「あっ、あっ……んっ……ああ……」
 という葉月の甘く潤っている声が混ざって響いた。
 最初はゆっくりと舌を這わせていた巧実。だが、葉月の声を聞いていると、彼女にさらなる快感を与えたいと思うようになる。
 巧実は、葉月の股間のスリットに這わせる舌の動きを速くさせた。
「あんっ! あっ!」
 股間からの快感が強まり、葉月は肩を跳ねさせて喘ぐ。
 お尻と股間からの快感で、彼女の全身の肌はほんのりと赤く染まっていた。
 巧実は夢中になって葉月のお尻を撫で、スリットに舌を這わせる。彼の愛撫を受けているうちに、葉月の背中をゾクゾクとした寒気にも似た感覚が走るようになる。
 その感覚は巧実が手のひらを動かすたびに、舌を這わせるたびに強くなっていく。
 体の中心に集まっていくゾクゾクとした感覚。
「あっ、ふっ……ふぅ……ああ……んっ!」
 巧実の愛撫を受ける葉月の全身が、小刻みに震えるようになる。
 最初は小さかった震えだが、彼が手のひらを動かすたびに、舌を動かすたびに、震えは大きくなっていった。
 巧実はお尻を撫でる手のひらの動きをさらに大きくさせ、スリットに這わせる舌の動きもさらに速くさせる。
 葉月の中を走るゾクゾクとした感覚は、今にも爆発しそうであった。
「はあ、ああっ……んん……んっ、ああっ……あふっ」
 口からこぼれる彼女の声は、切羽詰まったようなものになる。
 巧実が舌全体を使って、強く大きな勢いでスリットを舐めた瞬間、爆発しそうだったゾクゾクとした感覚が葉月の中で爆発を起こした。
「あっ、あああぁっ!」
 ビクビクと裸身を震わせる葉月。巧実の愛撫で、彼女は性の高みへと達した。
 膝から力が抜け、その場に座り込む葉月。ハアハアと荒く呼吸をする彼女を抱き、
「気持ちよかった?」
 と巧実は聞く。
 真っ赤な顔の葉月は恥ずかしそうな表情を浮かべながらも「うん」と、うなずいていた。
 そんな葉月の頬にキスをする巧実。絶頂して敏感になっている葉月は、くすぐったそうに首をすくめた。

◇◇◇

 小学校の5年生の教室の1つ。
 真理(まり)は流香と葉月に『参考書』として渡された映像ディスクを見たことを話した。
「ねえ、流香も葉月も恥ずかしくないの? その、大勢の男の人の前で服を脱ぐのって」
「デビューしたばかりの頃は恥ずかしかったわよ」
 そう流香は答えた。
「なかなか服を脱ぐことができなかったけど……でも、だんだんと慣れていったわ。いつ頃からか、普通に脱げるようになっていた」
「あたしも同じ」
 と葉月も答える。
「最初は恥ずかしかったなあ。けど、今じゃ慣れちゃって、普通に脱げる」
「慣れねえ……私は慣れるのかしら?」
 真理のその言葉を聞くと、流香と葉月は「おっ?」と声を漏らす。
「なに真理、ひょっとしてジュニア・ヌードモデルやる気になったとか?」
 流香に聞かれて真理は、
「まだやるとは決めていないわよ」
 そう返す。ただ、と言葉を続ける。
「少しだけ、だけど……興味は出てきた。将来の夢の近道だっていうし」
「ならさ」
 今度は葉月が言う。
「見学だけでもしてみたら? 撮影の現場を見てみる……映像ディスクを見るよりも、いろいろと参考になるよ、きっと」
「見学かあ……ちょっと考えてみるわ」
 確かに葉月の言うとおり、撮影の現場を見学することは、いろいろと参考になるかもしれないと真理は思った。

◇◇◇

 その日のハヅキの仕事は、ジュニア・ヌードモデル専門誌の付録ディスクに収録されるイメージ映像の撮影であった。
 撮影の場所はとあるリゾート施設にある、屋内プール。
 白とオレンジのボーダー柄のビキニの水着を着たハヅキは、プールサイドに立ってポーズをとっていた。
 頭の後ろやお尻の後ろで手を組んだり、腰に手を当てたりと、さまざまなポーズをとっていく。
 監督である男が、トップスを外すように指示を飛ばしてくる。
 ハヅキは背中に手を回し、紐をほどいた。胸からボーダー柄の布を外す。乳首がツンッと目立っているだけで、膨らみがない胸が露わになった。
 そんな胸を強調するようなポーズをハヅキはとった。カメラマンの1人は、彼女の胸をアップで撮る。
 しばらくの間、トップレスでポーズをとってもらった後、監督は下も脱ぐように指示を出す。
 ハヅキはためらうことなく、ボーダー柄のボトムスをスルリと脱いだ。
 全裸となるハヅキ。胸をアップで撮っていたカメラマンは、彼女の無毛の股間をアップで撮る。
 全裸になってさまざまなポーズをとり、ハヅキはプールに飛び込んだ。
 水中用のカメラを持ったカメラマンが、全裸で泳ぐハヅキの姿を撮った。
 少年的な顔に笑みを浮かべながら泳ぐハヅキは、水着を着て泳ぐよりも裸で泳ぐ方が気持ちいいかもしれないと思っていた。

 少子化やら何やら、いろいろな問題で廃校になった小学校がある。色々な施設・設備があるこの場所は、撮影にはもってこいの場所であった。
 そんな場所で、アスミが出演する作品の撮影は行われていた。
 教室の1つ。机を並べて作られたステージの上に、淡いピンク色のパンティ1枚きりという格好のアスミが立っている。
 彼女はミュージックプレイヤーから流れるアップテンポの洋楽に合わせ、体を動かしていた。
 腕を振り、ステップを踏み、腰を振るアスミ。そんな彼女を、複数いるカメラマンがさまざまアングルから撮っていく。
 手足を動かすたびに、小さいが、もう成人型の乳房になっている胸の膨らみがフルフルと愛らしく弾んだ。
 カメラマンの1人は、愛らしく弾むアスミの乳房をアップで撮った。
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