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ないしょの恋人

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: 護堂アオイ
目次

第22話「ヌードの練習」

 小学校、5年生の教室の1つ。流香(るか)たちがいるクラスだ。

「イメージビデオの撮影、どうだった真理(まり)?」

 流香は真理に聞いてみる。

 真理は溜め息雑じりに、

「恥ずかしかった」

 そう答えた。

「やっぱり、大勢の男の人の前で下着姿になるのは恥ずかしいわ」

「そう言うけどさあ、真理」

 葉月(はづき)が言う。

「次からはヌードになるんでしょう?」

 それを聞くと、真理はまた溜め息をつく。

「そうなのよねえ……次からはヌードになるのよね、私」

「下着姿と比べものにならないと思うわよ、恥ずかしさ」

 流香がそう言うと、真理は2人に聞いてみた。

「2人はどうだったのよ、初めてヌードになった時?」

「かなり恥ずかしかった……そう覚えている」

「あたしも。すごく恥ずかしかったなあ。けど今じゃ、普通にヌードになれる。真理も、すぐに慣れるよ」

 葉月はそんなことを言うが、大人の異性の前でヌードになる……そのことに慣れるのかどうか真理は疑問を抱く。

 それ以前に次の撮影が問題であった。

(次の撮影で、ヌードになれるのかなあ、私……)



◇◇◇



 今では人が住んでおらず、廃墟と化した洋館。そこで撮影が行われてた。

 ルカの作品の撮影だ。

 洋館をバックに、全裸のルカがミュージックプレイヤーから流れるアップテンポの洋楽に合わせて踊っている。

 腕を振り、ステップを踏み、腰を振るルカ。ときには無毛の股間を強調するような動きもとった。

 カメラマンたちは、そんなルカをさまざまなアングルで撮る。

 ルカはステップを踏みながら半ターンし、背中を向けた。そして、プリンッとした可愛らしい形のお尻を突き出す。

 突き出されたお尻は、流れる音楽に合わせて右に左に振られる。

 ときには大きく速く、ときには小さくゆっくりと変化を付けて振られるルカのお尻。

 カメラマンの1人はルカのお尻をアップで撮った。

 ルカは肩越しに笑みを浮かべた顔を見せ、お尻を左右に振り続ける。

 しばらくの間、ルカにお尻を振ってもらった後、監督は撮影を一時中断した。そして、撮影の場所を変える。

 洋館の中、広い部屋での撮影。

 ここが元は何のための部屋だったのか、ルカには分からない。だが分からなくても、仕事に支障は出ない。

 監督はルカにタンクトップだけを身に着けてもらう。下半身は裸だ。

 タンクトップの色は白で、布地は薄い。乳首の色、肌の色が透けて見えている。裾はそれほど長くないため、無毛の股間もお尻も隠せない。

 そんな格好で、ルカは壁の前に立つ。

 撮影が再開される。

 ミュージックプレイヤーから音楽が流れ、タンクトップ1枚きりという格好のルカは踊った。



◇◇◇



 その日、真理は買い物をしようと繁華街に来ていた。

 どの店から回ろうかと思ったとき、真理は「やあ」と声をかけられた。

「真理ちゃん、意外なところで会ったね」

 声をかけてきたのは亮一(りょういち)だ。

 彼の言うとおり、意外なところで出会ったので真理は驚いた。

「亮一さん。驚きました、こんな場所で会うなんて」

「僕の家、この近くなんだ。真理ちゃん、1人?」

 聞かれて、真理は「ええ」とうなずく。

 亮一は何かを考えるような顔になる。

 そして「ねえ」と口を開く。

「真理ちゃん、時間ある?」

「時間ですか? ありますけど」

 なんだろうと、真理は首をかしげた。

「さっきも言ったけど、僕の家この近くなんだよ。もし真理ちゃんさえよかったらなんだけど、僕の家で練習しないかい?」

「練習ですか?」

 亮一の家で何の練習をするのか? そんな疑問を抱くと彼は、

「ヌードになる練習だよ」

 と言ってきた。

 それを聞くと、真理はわずかに頬を赤くする。

「次の撮影でヌードになるだろう? だから、今のうちに異性の前でヌードになることに慣れておいた方がいいと思うんだ」

 次の撮影は下着止まりではない。ヌードになることが決まっている。

 異性の前でヌードになれるのか、という心配が真理にはある。

 亮一の言うとおりかもしれない。異性の前でヌードになる……そのことに慣れておいた方がいいかもしれないと思い、真理は彼の言葉にうなずいていた。



 亮一が住んでいるマンションは、真理が買い物をしようとしていた繁華街の近くであった。

 彼の自宅の一室で、真理は練習することになった。

 異性として意識している亮一の自宅に来て、真理は少しドキドキしてしまう。

「じゃあ、さっそく始めようか。まずは下着姿になろうか」

「は、はい」

 ブラウスにデニムのミニスカート、そしてソックスという服装の真理。ブラウスとミニスカート、どっちを先に脱ごうかと考え、真理はミニスカートの方に手を伸ばしていた。

 亮一は真理をジッと見ている。

 それに気づくと、真理は恥ずかしさを感じて手の動きが止まってしまう。

 そんな真理に亮一は、微笑みを向ける。

「真理ちゃん、恥ずかしがらないで。撮影当日は僕以外の男もいるんだから」

 今は亮一だけだが、確かに彼の言うとおりであった。撮影当日は、亮一以外もいるのだ。

 真理は恥ずかしさを我慢して、止めていた手の動きを再開させる。

 ミニスカートのホックを外し、ファスナーを下げた。

 デニムのミニスカートは、すぐに足元にストンッと落ちる。

 パンティが露わになった。真理が穿いているパンティは、白と水色のボーダー柄のパンティだ。

「ブラウスも脱いで」

 亮一に言われて、真理はブラウスのボタンを上から外していった。

 ボタンをすべて外した真理は、亮一の視線を感じながらブラウスを脱いだ。

 露わになるのは、水色のカップ付きのジュニアブラ。

 下着姿になった真理は恥ずかしくて、両手で体を隠してしまう。

 亮一は小さく笑う。

「真理ちゃん、隠さないで」

 彼に言われて、真理はどうにか両手を体から離す。

 まずは下着姿でポーズをとっていく。

「それじゃあ、真理ちゃん」

 しばらくして亮一は言う。

「最初に、ブラジャーを外そうか」

 言われて、真理は顔を赤くする。

 下着姿でも充分、恥ずかしいのだ。下着を脱ぐことに、ためらってしまう。

 それでも、やらなければならないこと……ジュニア・ヌードモデルをやると決めたのだからと、真理はジュニアブラに手を伸ばしていた。

 ためらいながらも、恥ずかしがりながらも、ジュニアブラのフロントホックを外す。

 深呼吸してから、カップを膨らみから離した。

 ピンク色の乳首で飾られた胸……小さいが、もう成人型になっている乳房が露わになり、亮一の視線に晒される。

 胸に彼の視線を感じ、真理は赤くしている顔をさらに赤く染めていった。

 真理は両腕で乳房を隠す。

 亮一はまた小さく笑う。

「隠さないで見せて」

 そう言われるが、簡単には腕を乳房から離すことができない。恥ずかしさがある。

 真っ赤な顔の真理は視線をさまよわせ、恥ずかしさに耐えながら乳房から腕を離した。

 再び亮一の視線に晒される小さな乳房。

「手を後ろで組んで」

 亮一の言葉に従い、真理は背中の方で手を組んだ。

 乳房に彼の視線を感じる。

 ただでさえ赤い真理の顔は、もっと赤くなっていく。

 しかし、撮影の時は亮一以外の男性にも乳房を見られるのだ。恥ずかしがってなどいられないと、真理は思った。

「真理ちゃん、パンツも脱いじゃおうか」

 恥ずかしがってなどいられないが、さすがに恥ずかしい。それでも我慢する。

 亮一の言葉に小さくうなずき、顔を真っ赤に染めている真理はパンティの両端に指を引っかけた。

 すぐには脱げない。亮一を意識してしまう。目を閉じ、亮一を意識しないようにして、真理は意を決してパンティを脱いだ。

 全裸にソックスだけという格好になる真理。

 目を閉じていても……逆に目を閉じているからか、股間に亮一の視線が向くのが分かった。

(うう……は、恥ずかしい……)

「真理ちゃん、そんなに恥ずかしがらないで」

 亮一はそう言うが、無理であった。

 彼の視線を感じると、強い羞恥を抱いてしまう。

 両腕で胸と股間を隠そうとするが、

「隠さないで」

 と言われる。

「真理ちゃんの裸、見せてよ」

 どうにか胸と股間を隠さないようにするが、真理の呼吸は恥ずかしさで荒くなっていく。

 亮一は真理の後ろを向くように告げる。

 言われたとおり、亮一に背中を向ける真理。目は閉じたままだ。

「うん、お尻、可愛いね」

 プリンッとした可愛らしい形のお尻。そこに亮一の視線が向いているのが分かる。

(亮一さんだけでも、こんなにも恥ずかしいのに……大勢の男の人の前で脱げるの私?)

 羞恥を抱くのと同時に、不安も抱く真理であった。



◇◇◇



 葉月はいつものように、巧実(たくみ)の部屋で秘密のデートをしていた。

 椅子に座っている巧実の目の前で、葉月はハーフパンツを脱いでパンティを露わにさせる。穿いているのは、赤いリボンで飾られた白いパンティだ。

 白いパンティも脱ぎ、葉月は下半身裸となる。

 脱いだパンティは、巧実に向かって投げていた。

 キャッチしたパンティをもてあそびながら、巧実はポーズをとっていく葉月を見つめる。

 葉月はTシャツも脱ぎ、タンクトップとソックスだけという格好になった。

 そんな格好の彼女に巧実は、

「そこに座って」

 とベッドを指差す。

 葉月は言われたとおり、ベッドの端に腰を下ろした。

 椅子から立ち上がった巧実は、葉月の元へと歩み寄る。

 葉月の前でしゃがみ、彼女の膝を掴んで両脚を広げさせる巧実。葉月は彼にされるがままだ。

 巧実の視界に入るのは、葉月の無毛の股間。巧実はそんな葉月の股間に顔を寄せ、舌を伸ばした。

 少女の証しであるスリットに、巧実の舌が這う。

 ペチャペチャ、ピチャピチャという舌が這う音に、

「あっ、あっ……んっ、あっ……」

 葉月の甘い声が混ざる。

 そんな葉月の声を聞きながら、巧実は夢中になって彼女のスリットに舌を這わせ続けた。

「ああ……あっ」

 巧実の舌が這う股間から快感が走ってきて、葉月は声の中にある甘さを濃くし、顔をほんのりと赤く染めていく。

 葉月のそんな声を、巧実はもっと聞きたくなる。

 股間のスリットに舌を這わせながら、巧実は裾からタンクトップの内側に片方の手を差し入れた。

 乳首がツンッと目立っているだけで、まだ膨らみがない葉月の胸を撫で回す巧実の手のひら。

「あんっ、あっ、あっ……」

 股間だけではなく胸からも快感が広がってきて、葉月は赤くなっている顔をさらに赤くさせていき、声の甘さをもっと濃くしていった。

 葉月の声を聞いていると、巧実は自分も快感が欲しくなる。

 巧実は立ち上がると、ズボンのベルトを外した。

 下着ごとズボンを下げる巧実。すでに硬く立ち上がっている少年の証しが露わになる。

「葉月、舐めてよ」

 耳元でささやく。葉月はベッドから下りると巧実の前に膝をつき、股間へと顔を寄せていった。
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