貴之の妹、黒沼美月やってくる
ピンポーン!
潤「はぁーい! 今出まーす!」
家のチャイムが鳴る、どうやらお客が家に来たようだ。
潤ちゃんが対応をする為、玄関へと向かう。
ガチャ…
潤「はーい、お待たせしました…。」
??「はぁーい! お久しぶり~!」
潤「あぁ~どうぞどうぞ! 貴ちゃーん、来たよ~妹さんが。」
貴之「えっ、まさか?」
何と僕の妹が家にやって来たとの事。
潤ちゃんは、妹を中に迎え入れたようだ。
そして…。
??「やっほ~兄貴~! 妹の"美月"ちゃんが来たよ~!」
貴之「おぉ、久しぶりだな~! 元気にしてた?」
美月「元気、元気~!」
ハイテンションでリビングにやって来たのは、僕の2歳年下の妹、黒沼 美月(くろぬま みづき)だ。
美月「兄貴、チビちゃん達は?」
貴之「あぁほら、あそこにいるよ。」
僕は美月に子供達の居場所を教えた。
美月「はぁ~い、チビちゃん達、おばちゃん来たよ~♪」
雪菜「美月お姉さん~来たんだ!」
美冬「わぁ~美月姉ちゃんやってきた~!」
夏彦「あぅ、あぅ~みぶきちゃん~。」
子供達も美月がやってきた事に喜んでるようだ。
まあ、それよりも気になるのが。
貴之「しかし美月、今日家に来るなんて珍しいな、仕事休みなのかい?」
美月「そうそう~今日あたし、仕事休みだからどうしようかな~って思って来ちゃったんだ!」
貴之「成る程、それでか。」
彼女の仕事は、"イラストレーター"。
結構忙しいだろうし、こんな高いテンションで家に来てるけど、実際はこんな高いテンションでいれるような仕事環境にいる訳じゃあない。
美月「まあ、あたしもそこそこ稼いでるとは言え、
兄貴には敵わないよ。 あたしの10倍近くは稼いでるんだからね。」
貴之「どういう意味だそりゃ。」
潤「そうですよね~美月さん。 はい、お疲れの所、麦茶をどうぞ!」
潤ちゃんが美月に麦茶の入ったコップを渡す。
美月「義姉さん、ありがとー! ゴクッ…んむっ…。 うひゃー、美味いわ~!」
コップに入った麦茶を一気に飲み干す美月。
余程の長旅で疲れてるのかな…。
美月「ねぇねぇ、今日来たのはさ…相談が有って…良いかな?」
美月は僕に何か相談したい事があるみたいだ。
貴之「まあ、構わないけど。」
美月「ありがと!!」
貴之「じゃあ、潤ちゃん。 子供達を部屋にお願いできない?」
潤「良いよー。」
相談することを了承した僕は、潤ちゃんに子供達を部屋に連れてくようにお願いした。
子供達と妻がいない、リビングには僕と美月の兄妹2人だけが残った。
美月「ありがと、兄貴。」
貴之「良いって、しかしながら珍しいな、美月から相談したいなんて。」
美月「まあね…色々と事情が有って…。」
貴之「ん?」
しんみりとした顔に変わる美月。
その顔から思いがけない言葉を口にした。
美月「あの…兄貴の料理教室にあたしも通わせてくれないかな?」
貴之「え? 何で?」
何と相談の内容は、僕が主催する料理教室に通いたいとの事だと。
彼女の口からその理由が語られる。
美月「実はさ…あたし、結婚したいんだ。 兄貴みたいにチビちゃん作って…良い家庭を持ちたいなって…。」
何とも思いがけない理由だった。
しかし…驚いた。
美月が結婚を考えているとは…。
貴之「驚いたね、美月が結婚を考えてるなんて。」
美月「そりゃそうだよ、クソ真面目な兄貴がまさかこんな綺麗な奥さんを射止めて結婚したんだから。」
貴之「まあ、それは否定できないね。」
美月「だからさ、あたしも兄貴に刺激されて結婚を決意しようと思ったわけ。」
貴之「成る程。」
どうやら僕の結婚が彼女の結婚意欲を刺激した模様。
だがそうなってくると、美月は好きな人がいるという事になる。
聞くべきなのか…どうか…。
潤「で、美月さんの好きな相手ってどんな方ですか?」
まさかの潤ちゃんが聞く結果。
家族である僕が聞かなかったのに…。
美月「それはね…あたしの会社の先輩なんだよね…男気有って…あたしが新人の時なんかは仕事を一生懸命になって教えてくれて…あたしそれで惚れちゃったんだよね~!」
会社の先輩らしい。
おそらく彼女の計画はこうだろう。
料理のスキルを上げて、その人にお弁当でもプレゼントしてさらに距離を詰めてやるって事なんだろう。
美月「だから、兄貴~! 授業料は倍額でも何でも払うから、お願いだからあたしを入れさせて、ね!?」
僕は彼女の強い思いを感じたが…しかし僕は疑問に思ってた事がある。
貴之「美月…それだったら、今直接、教えた方が早くないかな?」
潤「あ、そう言われてみれば。」
実際、今目の前の兄貴本人がいるのに、わざわざお金だして料理教室に通う必要があるのかと思った。
美月「確かに、今だとタダで教えてもらえるから良いけど。」
貴之「そうそう。」
美月「けど、兄貴の料理技術はお金を出す価値は有るの! それにあたしだけが贔屓されてるような感じで嫌! だから、兄妹とか家族とかじゃなくて黒沼 美月として教えてもらいたいの!! だからお願い!」
美月なりの理由を聞いた。
中々芯の通った理由だったから、僕ももはや何とも言えない。
その思いに僕は…
貴之「分かった、ただ僕の会社内で行う事だから、教えるのは難しいよ。」
美月「それに関しては、あたしも会社と話をして、平日の休み作っておくよ。」
潤「はぁーい! 今出まーす!」
家のチャイムが鳴る、どうやらお客が家に来たようだ。
潤ちゃんが対応をする為、玄関へと向かう。
ガチャ…
潤「はーい、お待たせしました…。」
??「はぁーい! お久しぶり~!」
潤「あぁ~どうぞどうぞ! 貴ちゃーん、来たよ~妹さんが。」
貴之「えっ、まさか?」
何と僕の妹が家にやって来たとの事。
潤ちゃんは、妹を中に迎え入れたようだ。
そして…。
??「やっほ~兄貴~! 妹の"美月"ちゃんが来たよ~!」
貴之「おぉ、久しぶりだな~! 元気にしてた?」
美月「元気、元気~!」
ハイテンションでリビングにやって来たのは、僕の2歳年下の妹、黒沼 美月(くろぬま みづき)だ。
美月「兄貴、チビちゃん達は?」
貴之「あぁほら、あそこにいるよ。」
僕は美月に子供達の居場所を教えた。
美月「はぁ~い、チビちゃん達、おばちゃん来たよ~♪」
雪菜「美月お姉さん~来たんだ!」
美冬「わぁ~美月姉ちゃんやってきた~!」
夏彦「あぅ、あぅ~みぶきちゃん~。」
子供達も美月がやってきた事に喜んでるようだ。
まあ、それよりも気になるのが。
貴之「しかし美月、今日家に来るなんて珍しいな、仕事休みなのかい?」
美月「そうそう~今日あたし、仕事休みだからどうしようかな~って思って来ちゃったんだ!」
貴之「成る程、それでか。」
彼女の仕事は、"イラストレーター"。
結構忙しいだろうし、こんな高いテンションで家に来てるけど、実際はこんな高いテンションでいれるような仕事環境にいる訳じゃあない。
美月「まあ、あたしもそこそこ稼いでるとは言え、
兄貴には敵わないよ。 あたしの10倍近くは稼いでるんだからね。」
貴之「どういう意味だそりゃ。」
潤「そうですよね~美月さん。 はい、お疲れの所、麦茶をどうぞ!」
潤ちゃんが美月に麦茶の入ったコップを渡す。
美月「義姉さん、ありがとー! ゴクッ…んむっ…。 うひゃー、美味いわ~!」
コップに入った麦茶を一気に飲み干す美月。
余程の長旅で疲れてるのかな…。
美月「ねぇねぇ、今日来たのはさ…相談が有って…良いかな?」
美月は僕に何か相談したい事があるみたいだ。
貴之「まあ、構わないけど。」
美月「ありがと!!」
貴之「じゃあ、潤ちゃん。 子供達を部屋にお願いできない?」
潤「良いよー。」
相談することを了承した僕は、潤ちゃんに子供達を部屋に連れてくようにお願いした。
子供達と妻がいない、リビングには僕と美月の兄妹2人だけが残った。
美月「ありがと、兄貴。」
貴之「良いって、しかしながら珍しいな、美月から相談したいなんて。」
美月「まあね…色々と事情が有って…。」
貴之「ん?」
しんみりとした顔に変わる美月。
その顔から思いがけない言葉を口にした。
美月「あの…兄貴の料理教室にあたしも通わせてくれないかな?」
貴之「え? 何で?」
何と相談の内容は、僕が主催する料理教室に通いたいとの事だと。
彼女の口からその理由が語られる。
美月「実はさ…あたし、結婚したいんだ。 兄貴みたいにチビちゃん作って…良い家庭を持ちたいなって…。」
何とも思いがけない理由だった。
しかし…驚いた。
美月が結婚を考えているとは…。
貴之「驚いたね、美月が結婚を考えてるなんて。」
美月「そりゃそうだよ、クソ真面目な兄貴がまさかこんな綺麗な奥さんを射止めて結婚したんだから。」
貴之「まあ、それは否定できないね。」
美月「だからさ、あたしも兄貴に刺激されて結婚を決意しようと思ったわけ。」
貴之「成る程。」
どうやら僕の結婚が彼女の結婚意欲を刺激した模様。
だがそうなってくると、美月は好きな人がいるという事になる。
聞くべきなのか…どうか…。
潤「で、美月さんの好きな相手ってどんな方ですか?」
まさかの潤ちゃんが聞く結果。
家族である僕が聞かなかったのに…。
美月「それはね…あたしの会社の先輩なんだよね…男気有って…あたしが新人の時なんかは仕事を一生懸命になって教えてくれて…あたしそれで惚れちゃったんだよね~!」
会社の先輩らしい。
おそらく彼女の計画はこうだろう。
料理のスキルを上げて、その人にお弁当でもプレゼントしてさらに距離を詰めてやるって事なんだろう。
美月「だから、兄貴~! 授業料は倍額でも何でも払うから、お願いだからあたしを入れさせて、ね!?」
僕は彼女の強い思いを感じたが…しかし僕は疑問に思ってた事がある。
貴之「美月…それだったら、今直接、教えた方が早くないかな?」
潤「あ、そう言われてみれば。」
実際、今目の前の兄貴本人がいるのに、わざわざお金だして料理教室に通う必要があるのかと思った。
美月「確かに、今だとタダで教えてもらえるから良いけど。」
貴之「そうそう。」
美月「けど、兄貴の料理技術はお金を出す価値は有るの! それにあたしだけが贔屓されてるような感じで嫌! だから、兄妹とか家族とかじゃなくて黒沼 美月として教えてもらいたいの!! だからお願い!」
美月なりの理由を聞いた。
中々芯の通った理由だったから、僕ももはや何とも言えない。
その思いに僕は…
貴之「分かった、ただ僕の会社内で行う事だから、教えるのは難しいよ。」
美月「それに関しては、あたしも会社と話をして、平日の休み作っておくよ。」
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