ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

いと哀れなり

原作: その他 (原作:鬼滅の刃) 作者: takasu
目次

11

宇髄「女の癖に化粧の一つもできねえのか?」

「申し訳ありません。」

宇髄「ったく…」

面倒臭そうに私の顔に色んなものを塗ってくださいました。

宇髄「お前は派手に嫌いだがその左目の色は派手でいいな!嫌いだがな!」

音柱様は嫌いと念押ししながらも私の色違いの目を褒めて下さいました。

「もったいないお言葉です。申し訳ありません。」

嫌いと2度も言われてしまったので謝罪するしかありませんが。

そしてそのあと3人の隊士の方達と私は遊郭に売られることになりました。

私は我妻様と一緒の処です。


善逸side

ゆりえさんからは微かな不規則な心音と優しい思いやりの音….。前に見たときは悲しみの音もしたのに…。こんなに綺麗なのにいつも俯いてて、無表情で、どこか無理をしているような…。

売られたその日…

俺と一緒に売られた店では鬼がいて、俺が殴られそうになると庇ってくれて、そのせいで目をつけられて何処かに連れて行かれてしまった。

俺のせいだ。

そのことを宇髄さんに報告すると

宇髄「あいつのことは放っておけ。どうせ弱くて地味に人を傷つけるだけのクソだ。死んだなら死んだ。それでいい。」

とあしらわれてしまった。

柱同士なのに宇髄さんはゆりえさんに厳しい。
確か他の柱達もゆりえさんにきつくあたっているのを何度か見かけた。

だけどゆりえさんはそんな人じゃない気がする…。

そして鬼が露わになった時。

俺たちは苦戦していた。

上弦の鬼を倒すのがこんなにも大変なのか。

首を切っても死ななくて、兄妹で一つの鬼だった。

宇髄さんは左目を潰されてしまった。

避けられない攻撃が俺たちに襲いかかった時。もう絶望的だったと思った。

しかしいつまで経ってもやってこない痛みに目を開けると。俺や炭次郎、猪之助を庇って身体中から血を流したゆりえさんがいた。

「この鬼の頸を持ってできるだけ遠くに逃げて下さい!私は音柱様を援護します!」

そう言ったゆりえさんは俺たちの返事も待たずに宇髄さんの所へ向かって行った。

俺たちは言われた通りにするしかできなくて、ただただ走った。


私は音柱様の援護に向かうことにしました。

先程はとっさのことでしたので声を出してしまいました。

今度は声も出さず、音も立てず、鬼の頸を切りました。

直後に音柱様が逃げろと叫んでいたので何かあると思い私は音柱様を近くの瓦礫の中の木の棒で呼吸を使いなるべく離れた場所へと飛ばしました。

お陰で爆発に巻き込まれたのはわたしだけだったようですが先程の戦いで音柱様は怪我をされていたので音柱様こ元へ向かいました。

音柱様は鬼の毒に侵されている上、左目も潰されています。

奥様方が手当てをしていますが左目は戻らないでしょう。

毒はねずこさんがどうにかしてくれることを信じますが。

私は静かに紙に書いた文字を奥様方に見せてから音柱様に許可を得る前に麻酔を刺しました。

この麻酔はかなり効くので痛みは感じないでしょうが1本しかありません。

奥様方に"絶対にこちらを見ないでください。"と書いた紙を見せてから私は自分の羽織を切り、口いっぱいにくわえました。

そして私は自分の目をくり抜き、音柱様のダメになってしまった目に移植しました。

自分の目をえぐるのは流石に苦しかったです。

それでも役立たずに目がついているより、音柱様に目がついている方がいいはずです。

音柱様が唯一褒めてくださった目ですから嫌がられはしないと良いのですが…

自分の羽織をさらに切り裂き眼帯がわりにして蟲柱様宛に手紙を書き隠の方に渡しました。

"音柱様の左目が見えているか確認お願いいたします。"

私は移植が終わると奥様方の肩を叩いてからすぐにその場を去りました。

自分の手当ては自分でしなければなりません。


やっとのことで自宅に着きましたがもう体力が限界です。

一先ず傷口を布で縛ってそのまま玄関でで眠りました。

翌朝鎹烏のクロに起こされ目を覚ますと玄関が血で赤く染まっていました。

クロ「ヨカッタ!オキタ!チョットマッテロ!」

クロはそう言って窓から飛んでいってしまいました。

流石にこのままという訳にいきませんので湯浴みをする事にしました。

湯浴みを済ませて止血のし直しをし、玄関の掃除をしようとすると扉を激しく叩く音がしました。

しのぶ「ゆりえさん!!大丈夫ですか?!ゆりえさん!!」

蟲柱様のようです。開けない訳には行きませんので扉を開けると蟲柱様と蟲柱様に腕を掴まれた水柱様がいらっしゃいました。

お二人とも玄関の血を見て驚いておられました。

しのぶ「冨岡さん、お願いします。」

蟲柱様がそう言うと水柱様が私の目の前にずいっと出てくると私を抱き上げようとしましたので一歩下がると水柱様は蟲柱様のほうを見ました。

しのぶ「ゆりえさん、手当てをしますから大人しく冨岡さんに身を預けてください。」

そう言われましても私ごときを運ばせる訳にいきませんし手当てをさせる訳にいきません。

私は紙に"自分で手当てしますので大丈夫です。"
目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。