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180cmカップル

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

180cm彼女 タイツを履いた その2

折角の休みだったが、先輩がアルバイトで今日はいない日…。
暇だったボクは、久しぶりだと思い一人で出掛ける事にした。
その出掛けた際に…例のあの"タイツ"を履いて…。

蒼「先輩から貰ったタイツ…意外と履き心地悪くないな…。」

先輩から貰ったあの"青色のタイツ"は、やはり履き心地が良かった。
締め付けられる感覚も無く、歩いていても不快には感じなかった。

蒼「(タイツ…最初はくすぐったいけども…意外とクセになりそうだな…。)」

ボクは、タイツの感覚に対して虜となったみたいだ。

ただ、それでも街中で…こんな背の高い女の人が変わった色のタイツを履いてるのだ…結果的に周りの視線がちらほらと気になってしまう…。

蒼「(あぁ~やっぱり…先輩がいないと心細い…視線に耐えれない…。)」

しかも今日のボクは、ホットパンツを履いてる。
自分で言うのもなんだけど…こんなすらりと長い脚を露出して尚且つタイツ履いてりゃ、誰だってそこに注目するだろうな。
ボクが逆の立場ならそうするかも知れない。

まあ正直言って…この行動、普通ならあり得ないし…目立つのは当たり前だ。
ただでさえ身長の高いボクが街中を一人で歩くのだから。
でも…いつまでも先輩に頼っていても拉致があかないし、殻から抜け出す事も出来ない…いつまでもそんな殻に閉じ籠る自分でいるわけには行かない…!!
そう思って今日は大胆な格好で外を歩いた。

クキュ~

そんなこんなで、もう外を歩き始めて…何時間も経ってる訳だ。
既に時間帯的にも…お昼の時刻だ。

蒼「ただ…どうしようか…。 お昼はどこで…。」

ボクはお昼をどこでとろうか考えていた。

蒼「そうだ!」

ボクは、ある事を思いつく。

ガーッ…

??「いらっしゃい…ませ…?」

蒼「どうも~♪ 先輩♡」

そう、ボクがお昼を取ろうとしてるのは先輩がアルバイトをしてるお店だった。

恭平「お客様、禁煙席でしょうか、それとも…。」

蒼「ボク、こんな見た目ですけど未成年です。」

恭平「失礼しました。 では、禁煙席へご案内します。」

先輩は公私を分け、お店関係者の口調で、ボクを席へ案内していく。

恭平「では、ご注文が決まり次第、こちらのブザーで鳴らして頂ければ。」

蒼「はーい、分かりましたー!」

そう言うと、先輩はボクから離れていった。
しかしながら…先輩…反応が超面白かった(笑)
やっぱりボクの格好は刺激になったんでしょうかね?
視線が脚の方を向いてましたから。

昼食を終えて、店を出たボクは次に文房具店で買い物へ向かう事にした。
丁度、文房具のストックが少なくなってきたからだ。

蒼「あっ、このシャープペンシル可愛い! どうしようかな…。」

今見ているシャープペンシルのデザインがボク好みのデザインの為、買おうかどうかを悩んでた。
けど…お小遣いが限られてるからな…。
これ以上無駄遣いする訳にも行かないし…どうしようか…。

蒼「う~ん…買おうかな…どうしよう…。 でも…。」

ボクは少し前に立ち寄った飲食店で先輩が働いている場面を見て、思い止まった。
実は、一月に貰うお小遣いの大半は先輩がバイトしたり、自分が貯めておいたお小遣いを削ってボクに与えたりしてる。
だから…そう考えると…必死になってお金を作ってる先輩に申し訳が立たない…。

蒼「仕方無いや…今回は我慢しよう。 先輩に一度聞いてみてからにしようか。」

ボクは一度先輩に話して買って良いかどうかにした。
今回は断念する事に…。

そして…いよいよ家に帰るとなる前にボクはトイレに向かう。
それは…タイツを脱いでおく為だ。
実はまだ、"青色のタイツ"に関しては家族に話してはない。
だから、こんな形でバレる訳にはいかなかった。

蒼「あー…どうしようかな…。 やっぱり直接話した方が良いのかな…。」

複雑な心境でボクは今履いてるタイツを脱いだ。
タイツを脱ぐと、一気に風が脚に吹き掛かる。

蒼「うひゃん! 風の感覚が…来るわぁ…。」

生足でボクは家まで帰る事に。

ガチャ…

蒼「ただいま~。 ってまだ誰もいないか…。」

家のドアを開けて中に誰がいるのかを確認する。
しかし…中には誰もいなかった。
どうやらまだ誰も帰ってきては無い。

蒼「仕方無い、待つか…。」

ボクは暫く家の中で一人待っていた。
時間が経つと続々と家族が帰ってくる。

香澄「ただいま~。」

奈緒美「ただいま!」

秋恵「帰ってきたよ~。」

光久「ただいま~。」

恭平「ただいま~。」

夕飯を食べ、寝る準備を済ませると先輩からあの事についての話が。

恭平「そう言えば、蒼ちゃん。 今日、アルバイト先の人達が蒼ちゃんの話題で持ちきりだったよ。」

蒼「えっ、ボクの事でですか?」

何と先輩のアルバイト先で働いてる人達がボクの話題で持ちきりという事に。

恭平「蒼ちゃん、スゴいセクシーな格好で来たからね、皆その姿に驚いて、僕は…大変だったよ…。 『あの子、知り合いなのか?』とか、『スゲー美人じゃん!』とか、『足がキレイすぎるだろ、羨ましい~!』ってね。」

蒼「アハハ…。」

どうやら刺激が強すぎたのは先輩だけじゃない様だ…。
やっぱり、一人で出るには難しい格好か…。
今度からは気を付けないと…。
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