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180cmカップル

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
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180cmの彼は弁護士を目指してる その1

恭平「うぅん…中々難しいな…。」

大学の受講を受けてる僕は、今、法学の勉強をしてるが…。
これが結構難しい…。
弁護士の資格を手に入れる為には…司法試験を突破しないと行けないが…それを受ける為にも予備試験を受けなきゃならない。
その勉強をしてるにも…やはり上手くは行かない。
難しいも良い所だ…。

受講を終えた後、僕は蒼ちゃんと一緒に帰るバスの中でお互いの勉強の事について話をした。

恭平「はぁ…もう大変だよ。 何て言うかさ、複雑も良いところ。 ちんぷんかんぷんだよ。」

蒼「そんなに大変なんですね、法学部は。 ボクは理工学部で良かった…数学系大好きでしたからね。」

恭平「蒼ちゃんは昔から、理系の頭脳してたからね。 文系頭脳の僕とは偉い違いだ。」

その一方で、蒼ちゃんは少し楽そうだ。
まあ、彼女は得意な理系の教科の学部だからね。
彼女にしてみれば楽なんだろうね。

だけど、僕は…将来普通の生活を送るのは危ないと思って法学部を選考したが…。
今になって少し後悔してる。
だが、蒼ちゃんからこんな言葉を言われてしまう。

蒼「でも、今は苦しくても先輩の方が後々楽だとボクは思いますね。」

恭平「ん、どういう事?」

蒼「ボクの場合、就職に役立てるのかどうか分かりにくいですからね。 そうなると社会に出た時、知識とかを極めやすい先輩が就職有利かなと僕は思うんですよ。 それこそ、弁護士になるも良し、知識を生かして別の職に進むも良し、どちらにしても先輩の方が就職しやすいと思いますね。」

蒼ちゃんの理系頭脳から導きだした考えなのか…事細かくその後の事を説明した。
確かに、蒼ちゃんの学部だと理系の道が進みやすいが、社会に出ると理系の職業なんて…たかが知れてる。
そう考えれば、後々楽になるのは僕の方か…。

恭平「確かにそうだね。 蒼ちゃん、何も考えずに悩んで…ごめんよ…。」

蒼「いえ、良いんですよ。 先輩だって苦労してるんですから。」

恭平「そ…そう?」

蒼「そりゃそうですよ、ボクは好きで理系の学部に行ったわけですから。」

その後家に帰った後、僕は寝る直前でも六法全書と向き合っていた。

蒼「先輩…ふぁぁ…スゴい頑張りますね…。」

恭平「まあね、目指してるからには、成し遂げないと。」

蒼「でも…ボク、思ったんですけども…先輩はどうして弁護士になろうと思ったんですか?」

蒼ちゃんから、目指す理由を聞かれた。

恭平「まあ、昔ね…僕、ある事件で濡れ衣を着せられてね嫌な目に遭ったんだ。」

蒼「そんな事遭ったんですか?」

恭平「知らないのも無理がないよ、クラスでの出来事だからね、小学校の時だし。」

蒼「もしかして…体操服ビリビリ事件ですか? ボクが確か2年生の頃でしたよね?」

体操服ビリビリ事件…10年経った今でも、僕の記憶では嫌な思い出として脳裏に焼き付く出来事だ…。
あの時は、体育の時間が始まる前…あるクラスメイトの体操服がビリビリに破かれてた事から始まった。
ほぼ全員アリバイがある中で…そんな中、ある一人のクラスメイトが僕の事を犯人と決めつけてきたのだ。

恭平「そう、あれで僕は犯人にされてね。 もう精神的にも嫌だった…。 そんな時だったよ、僕の無実を証明する為に動いてくれた3人の味方が出てきたのは。 一人が探偵のように調査し、一人は弁護士の様に僕を弁護し、一人は裁判長のように周りを厳しく怒って。 その甲斐も有って、真犯人が見つかって僕の濡れ衣は晴れたって事さ。」

蒼「そうなんですか…でその犯人は…?」

恭平「あぁ…その時の犯人は、僕を犯人と言い出したクラスメイトだった。 しかも動機は、僕がただ気に食わないという理由からだと言う…今思い出しても…嫌な気分が出る。」

僕はその時の思い出話を語るが…10年経った今でも苦く胸糞悪い気分が溢れ出てくる…。

蒼「酷いですね…。 先輩が気に食わないって下らない理由で…! ボクその場にいたらその人をボコボコにしてましたよ!!」

それを聞いた蒼ちゃんは、プンプンと怒り出す。

恭平「あはは…まあ、学年も違うし…それにその事件も1日で終わったから、まあそれで解決したんだけどね。」

蒼「もしかして、それが切っ掛けで弁護士を目指そうと?」

恭平「まあ、そうだね。」

蒼「へー…良い話ですね! 自分のその実体験から目指そうとしてるなんて…!!」

恭平「まあ、そうなっちゃうね。」

蒼「え…どうしたんですか? 先輩…?」

僕は我慢してたつもりだったが、やはり付き合いの長い蒼ちゃんには異変を気づかれてしまったみたいだ。

恭平「うん…まあ、その…。 何と言うか…。」

蒼「??」

話しておきたいが…時刻も時刻の為…僕はここで切り上げる事にする。

恭平「まあ、この話はまた後でにしよう。 それよりも…眠くなってきた…もう寝よ…。」

蒼「あー…分かりました…。」

僕は自分のベッドに寝ると点けてた電気を消して眠りにつく…。
状況が状況のおかげからか、何とか誤魔化す事が出来た。
しかし…何れはこの事を話さなきゃ行けないだろう…。
その為にも何としてでも…弁護士にならないと…!
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