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Gray

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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6

「っ…」

医者「暫くは入院…」

「ありがとうございます!やっぱりいつ来てもすぐになおしていただけますね!もうすっかりら治っちゃいました!」

医者「馬鹿か!傷口を塞いだくらいで…!」

「問題ありません!いやぁ、ほんと、いつもありがとうございます!では行ってまいります!」

警察病院に言って数時間、傷口を部分麻酔だけで塞いだゆりは着替えるなりすぐに署へと向かった。


署に戻ったゆりのデスクには大量の書類が積まれていた。

そして隣のデスクでは降谷が何やら仕事をしているようだった。

「お疲れ様です!」

降谷「もう片付いたのか」

「はい!」

降谷と会話をしているとそれを見た風見が駆け寄って来た。

風見「矢神!!」

「あ、風見さん^^お疲れ様です^^先程は…」

風見「お前、もう休んでろっ…」

降谷「どうかしたのか」

風見「降谷さん!こいつ…」

「風見さん、降谷さんもお仕事してらっしゃるのに私が休むわけにはいきませんよ^^」

風見「でもな…!」

上司「そうだぞ?風見、気にするな、本人が仕事をしたがっているんだ、やらせてやれ?な?矢神^^」

「っはい!さー!今日もいい勉強になりそうな案件ばかりです!ありがとうございます!」

上司「お!いい心がけだ!矢神、これも追加で頼むぞ!俺は今日娘の誕生日でな、すまないが帰らせてもらうぞ!」

風見「それは…!」

「はい!お嬢様お誕生日なんですね^^おめでとうございます^^しっかりお祝いしてあげてください^^」

上司「おう!ありがとな!それじゃ!」

「お疲れ様です^^」

風見「矢神っ!」

「あ、風見さん、これ先程の報告書です^^」

風見「え…もう終わったのか…?」

「はい!少し時間がありましたので^^」『点滴している間に片付けられてよかった…』

風見「矢神…」

「風見さん、顔色が悪いですよ?今日はもう帰られた方が…」

風見「っ…!」

降谷「無駄口を叩く暇があれば仕事をしろ。矢神、他人を心配している場合じゃないだろう。」

「すみません!すぐに片付けます!」

何も知らない降谷は矢神にそう言うと目の前の仕事と向き合った。

「風見さん、今日は貴重な経験ありがとうございます!これくらいへっちゃらですよ!」

風見「…」

感謝を述べるのも謝罪を述べるのも自分の方だと思いながらも風見は降谷の手前何も言うことができず、じぶんのデスクへ戻るしかなかった。


狩生「降谷、矢神、組織が絡んでいるかもしれない、取り引きに潜入、できるな?」

「はいっ…」

降谷「はい」

狩生「○△倉庫だ。すぐに向かってくれ。くれぐれも無茶はするな。冷静に判断しろよ。」

降谷「勿論です。」

狩生「矢神、降谷を頼んだぞ」

「はい…」『戦闘にならないようにしなきゃ…体もたないや…』

そして2人は○△倉庫へと向かった。


「降谷さん、これ以上は危険です。戻って応援を呼びましょう。それに近くに…」

降谷「まだだ。あと少し、確信を…」

敵「そこで何をしている?」

降谷『しまった!』

『言わんこっちゃない…。はぁ。』

敵「奴らを閉じ込めておけ。」

敵部下「はい!」

『ここは素直に捕まって内部から…』

…ドガッ…

『え。』

降谷「ふっ。見つかってヤバイことでもしてたんですか?」

「ちょっと、降谷さん…相手は…」

敵「殺れ。」

…グサッ…

ゆりは降谷を庇って刺されたがそれは降谷にわからないように平然を装い降谷の鳩尾を殴って気絶させた。

「…っ。すみません、私達も死にたくないので大人しく捕まります。」

降谷「くっ…」

敵「なかなか賢い選択だ。だが死ぬのが早くなるか遅くなるかの違いだけだがな」

「戦闘向きではないので、もう少し冷静な取引をしましょう。あなた達がこの件を終わらせるまで待っていますから。」

敵「自信があるようだな。仲間を気絶させてでも何かいい作があるんだな?」

「ええ、それなりの情報は持っているつもりです」

敵「ならいいだろう。こいつらは後だ。地下にでも閉じ込めておけ」

敵部下「はい!」

二人は大人しく捕らえられた。


『暗闇なら何とかわからないかな…。にしても結構深く刺されちゃったな…。少し動いたせいで今日の傷口もひらいちゃったな…』

傷口を抑えるてからは血が流れていた。

万が一降谷が起きたときに気づかれないように座ったまま痛みに耐えて目を閉じていた。

降谷「…っ」『捕らえられたのか…くそ!矢神のやつ…!』

「大丈夫ですか?…すみません、少々手荒な真似をさせて頂きました。」

降谷「矢神!どういうつもりだ!お前のせいで…!」

…ドクンッ…

"お前のせいで…は死んだんだ!"

"返せ!返して!…を!!"

"お前が"

"お前のせいだ"

"お前といるとろくなことがない!"

"お前の周りのやつは皆不幸になる!"

"死神"

『…っ…こんな時に…』

ゆりは一言で連想してしまった過去に平常心を失いつつあった。

降谷に心配も迷惑もかけられないと思い傷口を押さえていた手を離し心臓を必死に掴むと荒れる呼吸を隠すためになるべく息を殺した。

「…」

降谷「全く…お前は…!」

「…っ」

降谷「お前と仕事をするとろくなことがないな。」

「…めて…」

降谷「?何か言ったか…?」

やめてと叫びそうになるのを堪えるのがやっとだった。

「っ…ぃっ…」
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