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Gray

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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上司「その人と仲の良かったあいつの親は贔屓目で見られててな、そのせいで俺たちの仕事は大変であいつの親はでかい仕事だけしてりゃ出世はするは休みは多いわで狩生さん以外からは煙たがれる存在だったんだよ。同じ組織に潜入していた同期はあいつの親を組織に告発したんだ。そして殺された。まぁ結果その同期も公安だとばれて殺されたけどな。…それであいつは狩生さんの指示でここに入れたわけだ。だからあいつは親のように楽されちゃこまるんだよ。実力もないくせに公安に入って降谷と同じ案件まかせられて、あいつが図に乗らないように俺たちは仕事をさせてるんだよ。まぁ、今の所大人しく仕事はこなしてるみたいだし俺たちに害は無いからいいけどな!だから降谷も面倒な仕事はあいつに任せときゃいいんだよ!自分の立場が危うくなればあいつを売ればいい。それだけ覚えとけ」

降谷「そんなこと…!」

上司「あいつ、自分の同期からも嫌われてるみたいだしそのうちボロが出るだろうよ!あ、大将!お会計!」

上司はそれだけ言うと会計を済ませて帰るようだった。

降谷『なんて酷い扱いだ…まさかここまでとは…まるで道具のように思われている中であの働き…』

狩生「おはよう皆。」

全員「「「おはようございます!!」」」

狩生「今日は一点連絡事項がある。降谷と矢神は暫く潜入捜査に集中してもらう。どうやらNOCの件で組織が敏感になっているようだからな。事務的な仕事はメールで送るからそれ以外はここに出勤してこないように。それと、今後降谷と矢神はなるべく2人で行動するように。周りの皆んなもサポートをたのむぞ。以上だ」

全員「「「はい!!!」」」

上司「矢神、頼みたい仕事はメールで送るから頼んだぞ!」

「あ、はいっ…^^」『そんな暇無いんだけどな…でもこれも勉強勉強…っ…』

上司「それと、今日のうちにこれ済ませといてくれ。他の件がないからこれくらい片付けられるよな?まだ組織の仕事は今日は入ってねーだろ?頼んだぞ!」

上司がそう言って彼女のデスクに詰んだ大量の資料。

「わ…。はい^^」『多いな…絶対今日中になんて無茶だよ…一体どれだけ溜め込んでたんだろ…。なんとか今日中に終わらせないとだけど…』

他の上司たちも頼めるものは今日中に頼んでおこうとばかりに彼女のデスクはあっという間に資料の山に埋もれた。

どう考えても1日で終わる量じゃなかった。


次々と周りの人間が帰宅していく中、彼女だけは必死に資料の山と向き合っていた。

降谷「そろそろ帰るぞ。」

「あ、お疲れ様です^^」『どうしよ、これは徹夜だな…帰れそうに無いな…降谷さんに何か言われるかな…』

降谷「まだ帰らないのか」

「今日中にって皆さん言ってたので^^今日は残って帰ります^^」

降谷「手伝ってやる。」『この量を1人では無謀すぎる…半分でも終わるか終わらないか…』

降谷はそう言って彼女のデスクの資料を手に取った。

「ダメです!」

降谷「は?」

「あ、えと…。これは仕事ができない私の為にはやく仕事を覚えさせようと沢山残してくださってるので…仕事のできる降谷さんのお時間を使ってまでして頂くことじゃないです…。すみません!私仕事が遅くて…。お気持ちだけありがたく頂戴させていただきます…^^」

そう言う彼女の顔には化粧でも隠しきれないほどのクマがしっかりと刻み込まれていて、暫く睡眠もろくにとっていないのがわかった。

降谷「…お前、気付いてないのか…?」

「な、にが…ですか^^?」

降谷「おかしいと思わなかったか?毎日帰れないほどの仕事をさせられているのが自分だけだと」

「…あはは…それは私が仕事が遅くて…」

降谷「どう考えても嫌がらせ…」

「すみません!私ほんっとトロイですもんね!一緒の組織に潜入させられてる降谷さんからすれば組織の仕事が疎かになるんじゃないかって思いますよね!」

降谷「誰もそうとは…」

「すみません!でも大丈夫です!組織の方もちゃんとやりますし!私お仕事ない日は暇ですから!遊びに行くような友人もいませんし!だからお休みの日は組織の方にいつも集中していますし、何より明日からは組織の方しか行けませんから大丈夫です!降谷さんにご迷惑おかけするようなことはしないので!」

そう言った時だった。

…pipipi…

「あ、ちょっと失礼します」

降谷「ああ。」

…pi…

「なぁに?ベルモット。…仕事かしら?」

ベルモット「仕事じゃないわよ。仕事熱心なのは結構なことだけど、私からの電話で仕事とか言わないで頂戴?」

「嫌よ。最近バーボンとばっかりつるんでるらしいじゃないの?」

ベルモット「嫉妬、かしら?」

「別に?」

ベルモット「今夜空いてる?久しぶりに2人きりで話しない?ジンの愚痴も聞いて欲しいのよ」

「ジン?また喧嘩したの?あいつはなに言ってもむだよ。頭のネジ飛んでるもの。ジンの愚痴ならウォッカとの方が盛り上がるんじゃないのー?」

ベルモット「この間ジンがすぐに銃口負けるってうだうだ言ってたのはどこの誰かしら?」
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