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Gray

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
目次

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上司「矢神、これも頼むぞ」

「はい^^」

同期「矢神、これもよろしくー!」

「はい^^」

上司「矢神!そんなの後でやれ!捜査いくぞ!」

「はい、すみません!すぐ行きます!降谷さん!組織から何かあればお手数ですけど連絡下さい!」

降谷「あぁ…」

「ありがとうございます!では、行って参ります^^」

警察庁警備部警備企画課に新しく配属されてきた矢神ゆり。

まだ警察学校を出たばかりと聞いていたが謎の多いやつだった。

本来ここは例え首席で卒業したとしても何年か実務経験を積んでからでないと配属されることはないはず。

なのにすんなりとここに入りかなりの仕事を任されている。

何より、組織への潜入もしている。

そしてスコッチ亡き今、俺は彼女と組まされている。


「ただいま帰りました!遅くなってすみません!…組織の動きはありましたか…?」

降谷「いや。あったら連絡している。」

「あ…そ、そうですよね^^;すみません^^;」

そう言いつつ帰る準備をしている俺の横で彼女はデスクに積まれた大量の書類と向き合った。

降谷「今からやるのか?」

「あ、はい!」

降谷「そうか。…お疲れ様」

「お疲れ様です!」

俺は彼女にそれ以上話をするわけでもなく自宅へと足を向けた。

彼女について調べる必要がありそうだ…


「おはようございます!早いですね!」

朝一番で向かったはずなら本部には既に彼女の姿があった。

降谷「まだ終わってなかったのか」

書類を各上司の机に置いている彼女にそう声をかけた。

「あ…すみません…もう終わります!」

最後に上司の机に置いた彼女は時計を見ると慌てて荷物をまとめ始めた。

降谷「どこにいくんだ。」

「あ、えと…さ、30分で戻ります!」

慌てて外へ出て言った彼女は髪を結んでいるゴムを外しながら
どこかへと向かった。


「おはようございます!」

上司「あぁ、おはよう…あれ、お前また髪濡れてるぞ?ちゃんとかわかせよー!」

どうやら先程は何処かへシャワーを浴びに行ったようだったが30分で戻るためか髪は少し濡れたままだった。

「あはは^^;寝坊しそうになっちゃって^^;」

上司「まぁ、出勤時間より早くきてるからいいけど遅刻だけはすんなよー?」

「はい!気をつけます!」

上司「あ、それじゃ今日もこれ、頼んだぞ!」

「はい^^」

矢神はどうやら朝まで仕事をして睡眠も全くとっていないようだ。
それをわかっているはずの上司(だが俺より立場は下)もわかっているはずなのに大量の仕事を押し付けている。

降谷「矢神、今日は組織の方に顔を出す予定だろ。そんなに仕事はできないだろ」

「降谷さん」

上司「矢神なら大丈夫だよな!…な!矢神!」

「は、はいっ^^」

上司「お、そうだ降谷!今夜1杯どうだ?そろそろ話してもいい頃だろ?」

そう言いながら上司は一瞬だが冷たい目を彼女に向けた。

「…」

降谷「何のことですか…」

上司「今日の夜あけとけよー」

降谷「あ…ちょっと…!」

「あ、今日の集まりは私が上手くいっておきますね!」

降谷「そんなことお前が出来るはず…」

「今日は顔合わせの予定だけだったようですし!大丈夫です!それでは!私行かなきゃ行けない捜査があるので失礼します!」

降谷「おい矢神!話はまだ…」

終わっていないと言おうとした俺の言葉を遮って彼女は俺に背を向けていった。


…pipipi…

ジン「何だ。」

「あのさー今日の集まりなんだけどキャンセルしていいかな?ちょっと調べておきたいことができたの!」

ジン「何だ。」

「ふふっ…NOCについて」

ジン「怪しい奴がいるのか」

「ちょっとね♪確信じゃないから今は言わないけど、いくら下っ端でも脅威になりかねないからね^^」

ジン「そういうことならいいだろう。」

「じゃあー悪いけどバーボンにはまた今度って伝えといて♪」

ジン「わかった。ベルモットに連絡させる」

「Thank you!じゃあまたね♪」

…pi…

ベルモット「ストレガから?」

ジン「あぁ。…今日の顔合わせはなしだそうだ」

ベルモット「そう。…バーボンに連絡しておくわ。」

ジン「あぁ。」

…pipipi…

降谷「はい」

ベルモット「今日の顔合わせはなしよ。」

降谷「?!…どうしてですか…?」『まさかあいつ本当に…』

ベルモット「さぁ。また連絡するわ。」

…pi….


上司「好きなもの頼めよ!」

降谷「…一体なんの話をしに来たんですか」

上司「まぁそう焦るなよ!仕事なら矢神がやってるさ!」

降谷「前々から思っていましたがあいつは何者ですか。明らかに人より抱えている仕事が多い上に他の人の仕事までさせられているように思いますが。」

上司「ははっ!その事についてそろそろ降谷にも話してやってもいいかと思ってな!」

降谷「…何のことですか…」

上司「あいつはな…」

俺はその時上司の話を聞いてしまった。


上司「あいつは公安の犬だよ」

降谷「は…?」

上司「まぁ、あいつは何もわかっちゃいないがな!あいつの親は公安で殉職したことになってるけど本当は上層部がわざと見殺しにしたんだよ!公安の頭の狩生さん、わかるな?」

降谷「はい…」
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