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321…

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
目次

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コナン「んなもん来た道を戻れば…。」

「無理よ。完全に封鎖されてるはずだから。」

平次「ちょお、見せてみ!」

「ストップ。うかつにはいればこういう…。」

…スパンッ…

平次が入ろうとした場所に飛んできたのは先端に包丁のついた弓矢。

「ほらね。」

蘭・和葉「きゃぁぁあ!」

「まだあと1000本は用意されてるよ。」

平次「あぶなっ…ゆりが引っ張ってくれんかったら刺さっとったわ…」

コナン「なるほど。でれなくした上、この無駄な冷凍庫のような空調で凍え死なせるってことか。」

「恐らくね。…まぁ出れないこともないけど。」

平次「脱出方法わかったんか?!」

「んー、一か八か。私の読みが正しければ、だけど。」

そう言うとゆりは床に刺さったままの弓矢をひっこぬいた。


平次「それで何するつもりや?」

…カチャ…

コナン「拳銃?!」

和葉「な、なんでそんなん持ってんの…?!」

「まぁ詳しくは後で。…これで一気に千本の弓矢を撃ち落とすから、それからあの出口に向かって出よう。」

平次「せやかてな!そんな命中率…」

「フィフティーフィフティーよ…って事で、危ないからはなれてれててね。」

…ドンッ…

…ガタガタガタガタ…

「よし。これで大丈夫。早く表に出て入場規制と入ってる人達の避難。私はこの周囲の人の出入りを禁止する。西の高校生探偵の名前があれば出来るでしょう。」

平次「ああ、まかせとき」

「蘭ちゃんと和葉ちゃんはなるべく死体を見ずに下を向いたまま一気に出口まで出てね。蘭ちゃんと和葉ちゃんとコナンくんはここで犯人の出入りがないか見張りをお願い。危ないと思ったら逃げていいから」

平次「でも複数犯なんやと…」

「いいえ、複数犯と見せかけるためにバラバラにした遺体だけど、単独犯。読みが正しければ犯人は…」

「どこいくの?殺人犯さん?」

犯人「な、なんのことだか…」

「そんな大きなチェーンソーもってどうするつもり?」

犯人「なっ」

「あんまり手荒な真似はしたくないけど、私も怪我したくないし、ごめんね。」

…バシッドカッ…

「いるんでしょ?コナンくん、この人気絶してるうちに麻酔銃打ち込んでもらえる?」

コナン「ばれてたのかよ」

「当たり前でしょ」

…ピシッ…

「よいしょっと。担ぐのは無理だから荷台に乗せて…拳銃取り上げて…あーあ、殺人罪に銃刀法違反だよ…」

コナン「よくわかったな…;」

「まぁね。意外と頭は切れる方なの」

コナン「…;」


大滝「あれ?ゆりちゃんやないか!」

「お久しぶりです^^」

大滝「そのでっかい荷物っちゅうか人っちゅうか、何や?」

「あ、今回の犯人です。」

全員「えええ!!」

「いやぁ、姿を見ちゃったものですから。証拠もバッリチありますよ」

大滝「いやぁ、流石やわ…せや、今日久しぶりに1杯どうや?」

「いいですね、では後ほど連絡させて頂きます。取り敢えずこの犯人のことは警察に任せますね。」

大滝「あ、せやけどな、事情聴取せなあかんから皆来てもらいたいんやわ」

「わかりました。では私も車で来ていますので皆んなであとをついていきます。」

大滝「あんまし荒い運転はしなやー」

「あの時だけですよ^^;」

コナン・平次『あの時…?』

大滝「ほなたのむわ!人手不足でなぁ、パトもなかなか足りんくて…」

「事件…ですか?」

大滝「あぁ、そのこともあってちょっと今日は付き合うてや」

「かまいませんよ、私でよければ。」

大滝「ほなまたあとで」

「はい。」


和葉「ゆりちゃんって大滝警部と知り合いなん?」

「ええ、まぁ…。」

平次「いつ知りおうたんや?あの時って?」

「学生しか潜入できない事件があってね、それで親の手伝いでわたしも警察のお仕事させてもらってたの。」

コナン「運転が荒いっていうのは…?;」

「あぁ、たまたま大滝警部の車が破損しちゃった時にわたしの車で送り届ける予定だったんだけど、その時逃走中の車が厄介でパトカー全滅させられたのを目撃してね、慌てて追いかけてちょこっと派手に止めただけだよ。」

コナン「ちょこっとって…;」

「まぁ、大した事件じゃなかったからその話は忘れて。」『組織絡みだったとは言えないしね…。それに、その組織の人間を逃したのが私とも言えないし』

平次「なぁあいつ絶対何か隠しとるよな。」

コナン「ああ。」

平次「よし。今日は大滝警部の後付けんで」

コナン「まじかよ?!」


大滝「ご協力おおきにな皆。」

「では後ほど。」

平次「大滝はん今日はどこ連れて行くんや?」

大滝「あぁ、行きつけの…」

「大滝警部。あまりそういう事は言わな方が…」

平次「なんでや水臭いなぁ」

大滝「まぁ大人の話やさかい」

平次「ゆりも同い年やろ」

大滝「せやけど彼女はなぁ…」

「ま、私は警察の猫だから。」

大滝「…っ…。まだそのこと気にして…」

「別に、本当のことを言ったまでですよ。」

大滝「…」

「ま、とりあえず今夜楽しみにしていますね。」

平蔵「なんやて?!あいつ、またゆりちゃんと…」

平次「いつものいきつけ店行くゆうてたで?」

平蔵「ぼんぼんか…。」
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