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321…

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
目次

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赤井「今直ぐにとは言わない。決心がついたら来ればいい。」

「…ありがとう…。」

空「拒否権はねえよ!また迎えに来るから!」

「…ごめんね、ありがと…。」

赤井「今日はおとなしくしていることだな。」

「うん。…そうするわ…。」


がしかし、ゆりは少し休むとギリギリで学校の授業に出た。

世良「おっそーい!もう5時間目だぞ!」

「あ、あぁ、ごめん;」

蘭「大丈夫?何かあったのか心配しちゃった」

「あ、ごめん、寝坊しちゃって…。」

園子「いくらなんでも寝すぎでしょ…;」

「だよね〜。あはは…。」

園子「あ、それより来週の連休暇?暇よね?」

「え、まぁ今のところは…。」

園子「じゃあきまりね!私の別荘でテニスの練習するのよ!一緒に行きましょう!」

「あ、そういうことなら遠慮…。」

世良「僕は行けなかったのにさ!行けるのに断るわけ?!」

「あ、はい…いきます…」

世良「よーし!じゃあ何か事件があったら教えてよね!」

「…;それが目的…;」

園子「朝蘭のおじ様におくってもらうからちゃーんと来てよね!」

「は、はーい^^;」

蘭「あ、そうだ、この後みんなでポアロいこって言ってたんだけど、どうかな?」

「あ、ごめん、今日はちょっと用事があって…」

蘭「そっか…じゃあまた今度だね!」

「うん^^」


コナン「え…」『なんでこの男が…』

『うっわ最悪…』

安室「教える分には問題ないので^^」

蘭「コナンくん、ボール危ないから下がっててねー^^」

コナン「いや、危ないのは…」

安室「危ない!!!!」

…ゴンッ…

「蘭ちゃん、頭打ってるから揺らしちゃだめ。どこかに運ばないと…」

園子「私の別荘まで結構距離あるわよ」

女1「それなら私たちの別荘の方へ…」

コナン「あれ?ここどこ?園子ねえちゃんの別荘じゃないよね?」

女1「ごめんねーっ、汗で手が滑っちゃって…」

…というやり取りをしているとミックスダブルスでもしようということになった…

「私はテニスしたことがないので…ここにいてます。」『バリバリできるけど。』

と、その間に殺人が行われ…

知らないゆりは犯人とは知らずに誰かが倉庫に入って行くのを見てしまい、追いかけた。

倉庫から犯人が出てくるのを確認すると、ゆりはさっと隙を見て中に入った。するとそこには血の付いた服などがあり、ゆりは見つけるとそれを持って外に出ようとしたが、外から鍵をかけられ閉じ込められてしまった。

「え…」

窓一つない倉庫は外よりも熱く、空気が通らないためにひどい気温だった。そしてなぜか外から灯が入る小窓も封鎖され、真っ暗になってしまった。

「…うそ…」


そしてその頃、外には不審に鍵をかけられている倉庫を見つけた安室が一人で倉庫の鍵を開けようとしていた。

犯人も頭がキレる安室を閉じ込めておきたかったのか、安室が倉庫に入った途端、犯人は再び外に鍵をかけた。

安室「くそっ!」『あれ、誰か他にいてる…』

「誰…」

暑さで意識が朦朧としつつあるゆりはかろうじて声を出した。

安室「ゆりさん…?いつからここに…」

「私も閉じ込められちゃって…」

沈黙の後、安室は過去について問いただした。

「…答えたくない。」

そう言いながらゆりにはあの時のトラウマが蘇っていた。

真っ黒に焼け焦げた真っ暗な部屋、外の消えていない火の暑さ、そっくりだった。

「…ハァッ…ハァッ…」

トラウマのストレスによってゆりは内臓からこみ上げる血を吐き出してしまった。

安室はその場で驚くしかなかった。鉄の匂いと血の感触。彼女は負傷しているのではないかと。

安室「ゆりさん!!」

「………バ…………ボン………ゴホッがホッ…」

ゆりがとっさに抑えた手を触るとまた血だとわかった。

安室「刺されたんですか?!」

「ちがう………大丈夫だから………」

そう言いつつもゆりの意識は朦朧としていた。

「ハァッ……さ、むい…」

安室「え…?」

ゆりは熱中症からか寒いと言い出す始末だった。

安室『まずいな…。…そうだ、携帯…!…圏外…くそっ…』


『あれ、視界が…』

安室「ゆりさん!!」

『声が…。私を呼んでる…。………!!』
「いや…」

安室「ゆりさん…?」

突然ゆりは立ち上がると壁の方まで一気に後ずさった。

「いやっ!!わ、私のせいっ…!!ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ!!!!…もう、頼ったりしないから……!!皆んなを……殺さないで………………お願い……………!!」

安室「ゆりさん!どうしたんですか?!しっかりしてください!」

「……イヤァァア!!……………………」

…バンッ!!

小五郎「大丈夫か!!」

「お願い………もう、私を……………

殺して」

そう言い切るとゆりはその場にパタリと倒れてしまった。

コナン「………救急車だ!!」

蘭「私電話してくる!」

安室「…ゆりさん…」

コナン「おっちゃん!氷用意してきて!!早く!!」

小五郎「あ、あぁ!わかった!」

コナン「安室さん、いつからここに?!」

安室「…」

コナン「しっかりしろ!…今状況を説明できるのは安室さんだけなんだ!」
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