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321…

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
目次

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「すみません…本当に…」

ゆりは文句も言わずに頭を下げた。

平次「ちょお!あんたそんな言い方ないやろ!椿がおらんかったらまだ事件は…」

「服部くん。………すみません^^もう大人しくしていますので^^」

綾小路「せやったらはよどっかいってくれますか?あなたがいることでこちらの動きも悪なります」

「そうですね^^失礼します^^」

ゆりはそう言うと平次にちょっと外にいると行ってその場をあとにした。



一人川辺に座りぼーっとしていた。


?「椿ゆり」

声のする方を振り向くと一人の男が立っていた。

「…っ!」

?「また戻ってきたのかい?僕に…」

男が伸ばした手を交わすとゆりはおびえた様子で蘭達の元へ戻った。

…バンッ!…

「はぁっはぁっ」

和葉「ど、どないしたん?」

綾小路「またあなたですか?あなたが邪魔やと言うたはずですが。」

「…っ。」

平次「おい、どないしてん?」

平次がゆりの肩に手を置くとゆりはひどく驚いた顔で平次の腕を振り払った。

「あっ、ごめっ…」

平次「椿?」

「あ、ごめんね、服部くん^^…綾小路警部、申し訳ありませんが捜査が終わるまで大人しくしていますしなるべく目につかないようにしますのでここにいさせてください^^外は暑いですから^^」

綾小路「まったく。うろうろせんといてくださいね。」

「はい^^」

空「ねーちゃん」

「何もないよ、ちょっと外に虫がいて急いで走っちゃったから汗かいちゃって^^」

和葉「死体は大丈夫でも虫が苦手とか女の子らしいとこあるやん!」

蘭「和葉ちゃん^^;」


綾小路「捜査は終わりました。これで失礼します」

女将「ゆりはん、もうこの時間やし皆さん泊まるところないやろ?」

「あ、そうですね…」

女将「知り合いの宿開けといてもろたから皆さん連れてそこ泊まり」

「ありがとうございます^^」

女将「かましまへん^^そこの探偵さん達のお陰で解決もしましたし、あの出雲はんのとこの隣やからわかると思うわ^^」

全員「ありがとうございます!」


「ここを曲がったところの…………っ!」『まただ、あいつが…いる…!』

空「ねーちゃん。誰もおれへんから大丈夫やで。」

平次・コナン「?」

「あ、あぁ。ありがと^^」

若女将「お待ちしておりました^^さ、どうぞ^^」

「あ、ありがとうございます^^」

若女将「こちらが女性の部屋、こちらが男性の部屋となっとります^^温泉もあけてますからご自由に^^」

「ありがとうございます」


蘭「お風呂気持ちよかったねー^^」

和葉「ほんまやなぁ^^ゆりちゃんが京都で顔広いお陰やな!」

「そんなことないよ^^」

?「ククッ」

…ゾクッ…

『今、見られてた…誰かにこう…刺すような視線…』

…pipipi…

「あ、ごめんちょっと電話…はい、もしもし」

ゆりは電話に出ながらみんなから離れて外に出た。

平蔵「椿、今京都来とるらしいな」

「はい。平次くんと遠山さんのお嬢様も一緒ですよ。」

平蔵「わかっとるやろうけどあんまり平次達に深入りせんとってくれ。君は使えるけど平次達にはそんなこと教えんでいい思っとる。君は…」

「飼い猫ということをわすれたことはありませんよ^^」

平蔵「…」

「それと、本題は何ですか?」『わかってますよ。あなたの声に動揺があることくらい…。その気持ちだけでもありがたいこと…』

平蔵「あぁ…」

「あの、本当に気にしないでくださいね、警察が私のことをよく思っていないことくらい分かっていますし、それでも働かせていただけてるだけでもありかたいことです。私は空を育てていく責任があるので、少しでも危険が生じても高校生をしながらお金を稼ぐとこができるのはこの仕事しかありませんから。」

平蔵「…せやったな。」『頭の中ではこの子は悪ないてわかってるのに冷たく当たらんと部下を信用できへんくなる。この子のほうが仕事ができすぎるんや。それに…部下を危険な目に合わせるより、この子を危険に合わせることがどれだけ楽かわかってるからやな…。この子には家族はおらんし、椿に万が一のことがあっても空くんもまだ子供や。脅威になることはない。なんて考えてるのは最低やな。』

「ええ^^だから気にしないでください^^…私は、誰も恨んじゃいませんよ。」『恨むのは自分自身だけでいい。』

平蔵「ほな明日悪いけど明日大阪府警に来てくれるか?そこで捜査内容を話したいんや。空くんなら平次達に世話させるから気にせんでええよ。」

「ありがとうございます。では失礼致します。」

…pi…

電話を切ると同時に感じる刺す様な視線。

「!」

…ゾクッ…

誰かの近づいてくる気配を感じていた。

「…っ」

怖い、怖いのに動けない。

?「椿ちゃーん。京都に来てたんだねー?わざわざこんな所にねぇ~?」

突然男に両肩を掴まれた。

「ひっ…」

その手にはじわじわと力が入っていく。

?「君は僕たちから逃れられないんだよ~?君は僕たちにじわじわと殺される運命なんだ~♪警察の内部が君を殺したなんて誰も疑いやしないからね♪」

「…」
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