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321…

原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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周りに心配し始められると直ぐにまた完璧にカラ元気を見せて周囲にも悟られないようにした。…しかしその一方、家では酷い有様で、飲もうとしたが飲めなかった薬はゴミ箱に大量に捨ててあったり、ベッドは使われることなく綺麗にベッドメイキングされたままで。心休まる時間など一切なかった。


空「ゆり!!迎えに来た!!」

「え…」

空「さ、!引っ越しするぞ!」

「ちょっといきなり…」

空「迎えに行くって言っただろ?秀兄も車で来てくれてるし直ぐに出るぞ!」

「いや、あ…でも…」

空「あ、でとゆりは休んでて!俺たちで運ぶから!」

「あ、荷物はそのままでいい。必要最低限だけ持っていくから。」

空「そうか?じゃあ俺バイク乗ってって運ぶからゆりは車な!」

「はいはい…;それより家主には…」

沖矢「家主には話をつけました。」

「しゅ…じゃなくて、昴さん」

沖矢「取り敢えず家に向かいましょう。」

「…はい;」

そして家に着くと既にコナンが居て、ゆりは2階の部屋を使っていいと言われた。


「いいの?本当に…」

コナン「うん!その方が安心だしね!」

空「お!がきんちょ、おまえいいやつだな!」

「ありがとう」

コナン「でね、この間…」

「ごめんね、せっかく同行させてもらったのに空気悪くして帰っちゃって…」

コナン「そうじゃなくて、平蔵さんが謝りたがってたよ。また会って話がしたいって。」

「蘭ちゃんにも同じこと聞いたよ…。また機会があれば話すよ。」

コナン「うん!…それよりさ、大丈夫なの?体調…」

「あぁ、今はこの通り元気。」

コナン「そっか…。無理は、しないでね…」

「ええ。………これから、お世話になります。…昴さんも、空も。」

コナン「^^じゃあ僕そろそろ帰らないといけないからまたね!」

「ええ、また。」


「家事の分担はどうなってるの?」

空「あ、それはほとんど秀兄が…」

「空、居候するなら何かしなさいよ…;」

空「あ!じゃ、じゃあ、俺洗濯!!」

「じゃあ私は掃除でも…」

赤井「いや、掃除じゃなくて料理を頼みたいんだが」

「あ、わかった。」

赤井「では掃除は俺がしよう。」

空「きまりだな!」

赤井「無理な時はそれぞれ手が空いてる奴がすればいい。」

「そうね。」

赤井「料理もできるときでいい。空は忘れずにな。」

空「なんで俺だけー!」

「そうね、空にはやってもらわないとね;」

空「あーもー!わかってるよ!やるよ!」

「ふふ…」

空『ゆりが笑ってる…よかった…。』


安室「ゴホッゴホッ」

「大丈夫?風邪かしら」

組織の話し合いをする為に2人は安室の家にいた。

安室「大丈夫ですよ、これくらい…ゴホッゴホッ」

「随分と辛そうね。この話し合いはこれくらいにしておきましょ。」

安室「いえ、ゴホッゴホッ大丈夫ゴホッゴホッです」

「大丈夫じゃないでしょ。」

…コツ…

「っ///」

「ほら、熱あるじゃない。さ、寝てて。」

安室「でも…」

「今お粥作って薬出すから。はい、病人は寝た寝た。」

ゆりはそう言いながら安室の手を引いてベッドへ無理矢理寝かせ布団をかけた。

安室「///…ゴホッゴホッ」

そして暫くして

「さ、出来たわよ。あーん」

安室「ゴホッゴホッ、じ、自分で食べれますからっ///」

「あ、そうね、ごめんなさい。はい、どうぞ。」

安室「い、ただきます///……美味しい…」

「よかった。じゃ、それ食べ終わったら薬飲んで寝てよね。」

そう言うとゆりはリビングに戻り、テスト勉強を始めていた。それがきりのいいところで終わると寝室へと向かった。

「薬飲んだ?」

安室「ゴホッゴホッ、はい、ご馳走様でしたゴホッゴホッ」

「じゃこれ下げとくから。」

安室「いいですよ、ゴホッゴホッそれくらいできますからゴホッゴホッゴホッ」

「…;病人は大人しく寝といて。」

安室「はい…ゴホッ」


ゆりは洗い物を終えると空に電話をした。

「あ、もしもし空?今日私帰らないから、うん、適当にしといて。じゃね。」

電話を終えると安室の様子を少し見に行き、寝てるのを確認すると自分のハンカチを濡らして安室のおでこに当てた。

安室「ゴホッゴホッゴホッ…」

寝ているとはいえ咳が出て随分と辛そうな安室をゆりは撫でた。

「無理させてたのかしら…」

そして暫くすると安室は起きた。

安室「…ゴホッ……」

「…Zzz」

安室のベッドにもたれるように眠るゆりはとてもかわいかった。

安室「っ///」

「あれ、起きた?…大丈夫?」

…コツ…

「ちょっとは熱下がったみたいね。」

安室「お陰様で…ってこれ…」

「あぁ、ごめんなさい、タオル勝手に使うのも気が引けたから私のよ。」

安室「すみませんっ…ゴホッ」

「気にしないで。それより何か飲む?っていっても安室さんの家だけど。」

安室「あ、はい…」

ゆりはハンカチを再び濡らしに行き、飲み物を持って部屋へ戻ってきた。

「水かスポーツドリンク、置いとくから適当に飲んでね。」

安室「ゴホッ…ありがとうございます」

「あ、あと薬も一応ね。ま、ちゃんと今夜眠れば明日には治るでしょうから。」

安室「あ、はい…」
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