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原作: 名探偵コナン 作者: takasu
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「はじめまして。椿ゆりです。」『バーボンは下でバイトしてるって聞いたから安心してたけど…まさか来るなんて。最初に会った時は変装してたしな…』

安室「せっかくお友達の方が来られてるのでしたらこれで失礼します^^」

蘭「あ、すみませんいつも!ありがとうございます!」


安室が部屋を出てからは他愛のない話をしてゆりは明日からこの姿で学校に行くようにすることになった。

そしてお開きの時間になる頃…

「お邪魔しました^^また今度は噂の眠りの小五郎さんにお会いしたいな^^」

蘭「うん!いつでも来て^^ありがとう^^」

「「「お邪魔しました~!」」」

世良「じゃあ僕はこっちだから!」

園子「私は迎えがあっちに来てるから^^」

「うん、ばいばい^^」

…カランコロン…

安室「こんばんは。」

「こんばんは。先程はサンドウィッチありがとうございました。美味しかったですとても。」

安室「それはよかった。…近くまで送りますから、車に乗って頂けますか。」

「…全く、強引な人ですね。…フフッ」

そう笑いながらゆりは安室の車に乗り込んだ。

安室「どちらが貴女の素顔ですか。それとも、どちらも変装ですか。」

「こっちが素顔。昨日のは変装。」

安室「なぜ今日は変装をせずに…?」

「世良真澄、あの子に感づかれて。」

安室「それで姿を表したんですか。」

「はい。」

安室「でも、まさか貴女がまだ高校生だったとは。」

「まぁ…」

安室「お酒も煙草も吸っていたようですし、車も運転する。あなた、何者ですか」

「何者でもないですよ。…あ、すみません、そこの酒屋よってください。」

安室「はぁ。高校生がお酒を飲んではいけないですよ。」

「…じゃあいいです。一人で帰ります。降ろしてください。」

安室「だめです。………って!ちょっと、何してるんですか…!」

「降ろしてくれないなら降りるまでです。」

ゆりは車の窓を全開に開けるとシートベルトを外してそこにあしをかけようとした。

安室「わかりました!わかりましたから!」

「…じゃあそこで降ろしてください。」

安室「…はぁ。…僕もついて行きますよ。」


安室「そんなに買うんですか。」

「はい。」

そういう彼女が持つカゴの中にはウイスキー、テキーラ、ジン、ウォッカ、ラム…蒸留酒ばかりが入っていた。

安室「そんなに飲んでいては体を壊しますよ…」

「だから?」

安室「え?」

「…別に。」

安室「…」

「じゃ、私帰るので。」

安室「どちらまで?送りますよ。」

「いいえ、結構。」

安室「とは言っても女性を一人でこの時間に歩かせるわけには行きませんから。」

「くどい。…もうほっといて。…忠告しておくけど、あまり組織の人間を見くびらないこと、信用しないことよ。…じゃ。」

…ガシッ…

安室「…」

「ちょっと。離してよ。」

安室「おとなしく車に乗っていただければ離しますよ」

「…はぁ…。…じゃあこのあいだの倉庫までよろしく。」

安室「えっ?」

「いいから。」

安室「はい。」

安室「なぜ倉庫に?」

「私の家よ。悪い?」

安室「あんなところに一人で!」

「あんなところで悪かったわね。」

安室「危ないんじゃ…」

「別に。銃撃戦になるなら倉庫の方がまだ安全よ。」

安室「銃撃戦になることを想定してって…;」

「…じゃ、ここで。あがってくって言いたいところだけどうちは酒以外おいてないから車を乗ってきた人に生憎だけどおもてなしできないの。それに、こんなとこ、だしね。」

安室「あれはその、すみません;…今日のところは帰ります。また何かあれば。」

「何もないわよ…」

安室「え?」

「じゃ。ありがと。」


赤井「いつも悪いな」

「悪いと思うなら早く変装覚えてよ。」

赤井「まぁそう言うな。変装はなかなか奥が深い。」

「何も難しくなんかないわ。他人になりきればいいだけよ。…自分を出すことより簡単じゃない。」

赤井「…お前について調べた。」

「あっそ。」

赤井「お前は警察に飼われた猫、だな。」

「なにそれ。」

赤井「警察を信用できず自分たちで作り上げた組織。しかしそれは法に触れることもある。法に触れることを見逃す代わりに警察に力を貸すという条件で飼われた自由奔放だがしばられた猫ということだ。」

「そこまで調べたのね。さすがFBI。でももう組織と呼べるほどの人数はいないわ。」

赤井「…悪い。」

「謝るなら最初から言わないで。…ま、別に気にもとめないわ。…私は私のやり方でやるもの。」

赤井「なぜ一人で動く。」

「必要ないわ。仲間なんて。」

赤井「そうか。…まぁ何かあれば頼るといい。」

「ありがと。気持ちだけありがたく受け取っておくわ。」

赤井「…」

「さ、できた。」

赤井「ありがとう。…このあと空いていないか」

「空いてません。」

赤井「空いてるということだな。隣のアガサ博士という人が子供達を連れてでかけるようなんだが、博士の車を修理に出していて車が足りないんだ。」

「送迎代もらうわよ。」

赤井「お安い御用だ。」

「本気にしないで。私は帰るわ」

…ピーンポーン…

赤井「来客か。」
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