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なぜ、彼女は全て真っ白のパンツスーツスタイル?

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

白の家に泊まる黒 一日目 昼篇

ピンポーン!

ガチャ!

潤「はーい! あっ、どうぞ入ってください!!」

貴之「…失礼します…。」

彼女がドアを開けて僕を招き入れ、それに応える様に僕は彼女の家に入った。
中は意外と広めだった、これで6万円なら安い方だろう…。
と、これがもし区内ならば…だが…。

貴之「結構…電車乗りました…。 朝からあちこち行って…2時間くらいは掛かりましたね…。」

潤「スゴいでしょ…私も行くまでにこの位の時間は要しました…。」

彼女の住んでる場所と僕の住んでいる場所は…電車でも約2時間は掛かる程…。
そう考えると…彼女が僕の家へ遊びに来た時は…そうとう大変な事になっていたんだろうな…。
良く頑張ったよ…。

潤「本当にお疲れ様です。 あ…もう昼、出前とか頼みましょうか?」

彼女の言うように、時刻は昼頃になってた。

貴之「あれ? 白石さんって料理とかは…。」

潤「あー、すいません…あまり料理とかはたまにしかしないんで…。」

貴之「そ…そうなんですね…。」

何と、彼女はあまり料理とかはしないとの事…。
これまた意外な一面だな…。
そう考えると…キッチンとか勿体無くなるな…。
仕方無い…。

貴之「それじゃあ、僕。 近くのスーパーで何か物買ってきますね。」

潤「えっ…そんな良いんですか?」

貴之「やっぱり、白石さんは"モデル"という職業であり、その上芸能人ですから。 体型が変わってしまったり体調を崩したりしないように、健康面にも気を付けないと。」

潤「…はい…。」

僕は、彼女の為に近くのスーパーで買い物をする事にした。

荷物を中に置いて、僕はまた再び外に出る事に。

ガチャ、バタン。

外に出た後、僕はスマホの地図アプリで近くのスーパーを探す事にした。
歩いて約20分程の場所に目的のスーパーが有った為、僕は地図アプリを使いスーパーへと向かった。



貴之「ふぅ…こんなもんで良いかな?」

僕はスーパーからある程度の買い物を済ませた。

ガサガサ…。

貴之「うー…結構重いな…。 まあ…彼女の為だ…頑張れ、僕…!」

重い荷物を抱えながらも、僕は彼女の家へ。
ようやく辿り着くと、

ピンポーン

貴之「すいませーん、開けてくれませんか?」

インターホンを鳴らし開けて欲しいとお願いする。

潤「はーい!」

ガチャ…

潤「おおっ、お疲れ様です。 さ、どうぞ!!」

彼女がドアを開けて、再び僕を中に入れてくれる。

潤「うわー…スゴい買ってきましたね…。」

貴之「まあ、有給休暇を取った分の食料は買ってきましたね。」

潤「えっ、黒沼さん、有給休暇何日くらい取ったんですか?」

ちなみに僕は、この時の為に有給休暇を多めに取ったのだ、その日数は…

貴之「んー…"4日"程ですね。」

潤「4日!? そんなに取ったんですか!? どうしてですか!?」

僕が有給休暇を取った日数を教えた瞬間に、彼女は見せた事の無い驚きを…。

貴之「まぁ…貴女の為ですね。 白石さんに会いたいという為だけですね。」

潤「え…あ、そうなんですね…。」

僕は、ありのままの思いとその理由を彼女に伝えた。
彼女は、顔を赤らめ嬉しそうな表情でいた…。

貴之「あ…まあ、それよりも…お昼ご飯を作りますね。」

潤「あ、分かりました…。」

僕は、買ってきた食材で早速、今日のお昼ご飯を作る事に。

貴之「んー…どうしようかな…。 よし、これで行くか。」

30分後…

貴之「お待たせしました~!!」

コトッ

潤「うわぁ、すごっ! パエリアですか!?」

貴之「まぁ、こんな感じの料理で良いかなと思いまして…。」

潤「いや…もはやレベルが違いますよ…。」

貴之「後、野菜が足りなくなるかなと思ったので、色んな種類を巻いた生春巻きもどうぞ。」

潤「あ、ありがとうございます…。」

出された料理に彼女は驚いて、言葉が上手く出てこない様子…。
まあ、こんなレベルの料理出されたら…驚くか…。
昼に出される料理じゃないからね。

僕が作ったのは、カキとアサリとエビを使ったパエリアと、キャベツやレタス、パプリカ等や使った彩り豊富な野菜の生春巻きを20本程。

栄養バランスを考えた料理にしたが…大丈夫かな?

潤「じゃあ…いただきます…。」

彼女がパエリアを一口食べてみた。

モグモグ…

貴之「(どうなんだ…!?)」

潤「んん~! 魚介の旨味がご飯に染み込んでて美味しいです!」

どうやら、気に入ってくれた様だ。

潤「あと、この野菜の生春巻きも。」

シャキシャキ!

潤「口の中さっぱりしますね! あ、ちょっと酸っぱさがあります…。」

貴之「生春巻きに使った野菜は、酢に少し漬け込んだんです。 パエリアはどうしても油でご飯を炒めてるので、口の中が油でギトギトになってしつこくなるんですよね。」

潤「確かに、口の中がさっぱりしますね~もう、最高~。」

僕も自分の作った料理を食べる事に。
自分で作った味だけど、彼女の言うように美味しいわ。
まあ、何よりも彼女が気に入ってくれて本当にありがたい、作ったかいが有るよ。

潤「ふぅ、美味しかった…。」

貴之「それは良かったです。」

潤「どうせなら…3日だけじゃなくて…一生…。」ボソリ…

貴之「ん? 何か言いました?」

潤「いえいえ、何も言ってないですよ!!」

何かボソリと言ってたようだが、僕は食べ終えた食器を台所に持ってく事にした。
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