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なぜ、彼女は全て真っ白のパンツスーツスタイル?

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

白の家に泊まる黒 三日目 お別れ篇

ピコピコピコ…

貴之「うわぁっ! こいつ…手強いな…。」

潤「待っててくださいね、それっ!!」

残り少ない時間をオンラインゲームでお互いに過ごしていく…。

もう彼とは暫く会えなくなるからだ。
貴重な楽しい時間を過ごすにも、充分満喫しないと。

潤「よっしゃーーー! やりましたよーーー!!」

貴之「やりましたね、白石さん!!」

手強いボスを倒して、お互いに喜びを分かち合う。
やってる間は、楽しい様に見えるが…しかし、それと同時に…寂しさが…やってくる。

貴之「あっ、もうこんな時間…。 んじゃ、僕は夕食の準備をしますね。」

潤「あぁ…分かりました…。」

まだ時刻は午後の4時を回った所、しかし…勿論、夕食を食べるにも時間は早すぎる…。
そう…私"達"なら…

ジュー…ジュー…トントン…。

貴之「あっ、白石さん。 もし食べる時は、ちゃんとレンジで温めてから食べて下さいね。」

潤「分かりました。」

実は黒沼さんが作ってるのは、"私の夕食"。
何故ならば、彼はこれを作り終えた後、自宅へ帰るからだ…。
その為にこんな時間に…。

貴之「ふぅ…終わりました。」

と、夕食を作り終えた後、帰る準備をし始めた。

ガサガサ…

貴之「えーと…確か…着替えた服は全部…入れたから…。」

遂に来てしまった…彼との別れ…。
ここからは、もう暫く会えなくなる…。
今、私の気持ちを伝えるべきなのか…どうか…。

ガサガサ…

着々と帰る準備を進めていく彼…。
しかし…それも仕方の無い事、彼だって仕事があるし生活がある…だから…。

貴之「良し…じゃあ、白石さん…。 また今度…。」

潤「あっ、あの…。」

貴之「ん?」

それでも、私は思いを伝えようと…彼を引き止めた…

潤「えと…その…。 この三日間、色んな料理を食べさせてくれたり…。 一緒にゲームをしてくれて…ありがとうございます。 また…その…。」

貴之「…。」

やはり、私は…恥ずかしいのか思いを伝える事が出来なかった。
しかし、それを察したのか彼はいきなり…。

貴之「こちらこそ、お誘いをありがとうございます。」

潤「えっ!?」

何と私の手に優しく触れてきた。
彼の思わぬ行動に私は戸惑ってしまう…。

貴之「僕も白石さんとなら…では。」

と言いながら、彼は荷物を持って…行ってしまう…。
私は訳が分からずに…部屋と戻る…。

そして…彼が作ってくれた夕食をレンジで温めて食べる。

チン!

潤「いただきます。」

私は彼の作った料理を食べた。
やはり…相変わらず…美味しい…。
だけど…一人で食べるご飯は…少し寂しさが出ている…。
一緒に過ごした時間はたったの3日足らずではあるが…それでも楽しかった…。

そして私はそれを食べ終えると…使った食器を洗い始める。

カチャカチャ…
ジャー…

いつもは、彼がいるからやってくれる…しかし、久し振りに食器を洗うからか…手付きはあまりぎこちない…。

潤「黒沼さん…どういう事なんだろう…? あれ…?」

しかしそんな時、私は彼の言ったあの言葉を思い出す…「僕も白石さんとなら…?」。

「白石さんと…なら…?」

ま…さ…か…!?

潤「うぅーーー!! まさか、黒沼さんも…私の事を!? 私の事が…黒沼さんも好きって事なのかぁ!?」

私の事が好きだと言う意味は分かるが…。
もしかして…!?

潤「え…まさか、私と一緒に住もう…って事ぉ!? いや、待って!? 嘘でしょ!? という事は…という事は!?」

私は食器を洗ってる中、一人で騒ぎながら…興奮してしまってる…。
いやいや!? そりゃこうなるよ! 大好きな人からあんな事を言われたら、こんな風にもなるよ!!

潤「どうしよう…!! あーあー…どうしよう…!!」

キュッ…

皿を洗い終わった後は…寝る準備を直ぐに済ませて布団に入ったが…

潤「うぅ…まさか…まさか…!?」

私は興奮状態のまま…その日はあまり眠る事が出来なかった…。

そして仕事現場に辿り着くなり…私は…

潤「…。」ポーーッ…

ずっと…空を見ててしまった。

共演のモデルA「白石ちゃん…どうしたのかしら…? ずっと…空を見てるよ…?」

共演のモデルB「一体何があったのかな…?」

女性スタッフ「ははん、こりゃ…もしかしたら…"恋"をしてるなぁ~。」

モデル達「ええっ!?」

女性スタッフ「そりゃ、そうでしょ? 多分、いるよ。 彼氏とか?」

モデル達「えぇ~!! キャーキャー!!」

私の様子を見てて、何かを感じたのか…周りの人達が喋ってる様だけど…。
それでも私は、黒沼さんの事だけを考えていた…。

潤「(黒沼さん…私とまさか…結婚を前提に? そうじゃないと…あんな言葉なんて言わないよ…。 だって、あんな真面目な人があんな事を言うなんて…。)」

その日の仕事が終わった後も…私は…やはり黒沼さんの事を…。
そして…いつまでも考えている私は、思いきった行動を移すことに…。

潤「よし…!」

私は、スマホのメール画面を開くと、彼に送るメールの内容を打ち始めた。
それが終わり送信をする。

暫くして彼からメールが返ってきた…。
その内容は…。

分かりました、その日は必ず開けておきます。
宜しくお願いします。

と、どうやら了承してくれた。

後は…その日が来るまで…待とう…。
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