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なぜ、彼女は全て真っ白のパンツスーツスタイル?

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
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黒と白の初デート 朝篇

いよいよ、白石さんとの1日が始まる…。
こういうのは初めてだからなのか…緊張のあまり、その前日は逆に早すぎるほどに早く寝てしまった。
夜の9時前に寝る準備を全て済ませて、そのまま寝てしまった。
それも影響してからか、朝起きてしまったのがまさかの午前4時台。
二度寝することもできず、そのまま起きて準備を済ませてしまう。
その結果…待ち合わせの午前10時よりも1時間程早く来てしまった。

貴之「うー…待ち合わせの時刻よりも早く来すぎた…。」

しかしながら…この1時間は待ってるのも辛い。
どうしようかと考えた末に…。

貴之「仕方無い…時間も余裕が有るし、この間に用足しでもしておくか。」

僕は、時間潰しの為、用足しを済ませる事にした。

20分程で用足しを済ませた後、再び待ち合わせの場所に戻ってみると。

貴之「んー…やはり、まだ来ていないか。」

辺りを見回しても、白石さんらしき女の人の姿は全く見えなかった。

貴之「ただ、流石に寝坊なんて無いだろうな…。 一応メールを送ってみるか。」

僕は念の為、白石さんにメールを送った。

貴之「どうなんだ?」

ピロリロリン♪

メールを送ってから3分程でメールが送られてきた。
送り主は

貴之「白石さんだ、えーと…『今向かっています、もう少しお待ちしててください。』ありゃ、ちょっと気を使わせちゃったか。」

どうやら、彼女も今向かっている様だ。
予想はつかなかっただろうな、こんなに早く待ち合わせの場所に来るなんて…。

貴之「すまないな…ん?」

僕は、メールをよーく見ると、下の方にまだ続きが有った。

貴之「えーと…『ちなみに私は今日の格好、下半身は全部黒沼さんの好きな白の格好です!! セミフレアのパンツにローヒールのパンプスの組み合わせなので、見掛けたら分かるような合図をお願いします♪』…マジか…。」

まさかの服装を教えてきた…。
下半身は白のパンツにヒール…?
まあ、分かりやすくはなるだろうから良いけども…。
ただ…

貴之「待ち合わせなら、楽だけど…。 問題はその後だな、普通に歩いても目立つ格好だから周りが結構注目しそうだ…。 しかも、彼女はモデルだし…。 その上、僕の好きな格好で来るとは…。」

待ち合わせの後、今日1日歩くとなった場合、あの格好で外を歩くとなればまず注目の的となるのは必須だ。
ただこれは、あくまで僕の考えであって…実際、そうなるかどうかは分からない。

貴之「大事にならなければ良いな…。」

僕は心配事を抱えたまま、彼女が来るのを待った。

そして…

貴之「んーと…? あっ、あの格好!!」

僕は、特徴がその通りな格好の女性を発見した。
その女性に向かって僕は手を振ると、女性が僕の方を見た瞬間にこちらへと走って向かってきた。

徐々に明らかになるその女性の正体…。

そして僕の目の前に来た時には、もうそれは確信へと変わった。
間違いない…。

潤「はぁ…はぁ…遅くなりました…。」

息を切らせながら…白石さんが待ち合わせの場所へ来た。

貴之「白石さん、どうも~!! お疲れ様です。」

潤「いやー…お待たせして…というか、黒沼さん!! 早すぎますよ!! まだ10時まで20分程時間ありますよ!!」

会ってから、僕の待ち合わせ場所に対する時間にツッコミをいれてきた。
まあ、そりゃそうだろうな、メールを送ったのも待ち合わせの大分前だから(笑)

潤「私、黒沼さん…まだ来てないのかなと思ったら…まさかの、30分くらい前にメールが来て、『待ち合わせ場所で先に待ってます。』ってメールを見てビックリしましたよ~!!(笑)」

貴之「あー…いや…あはは…。 実を言うと…1時間くらい前から待ってました(笑)」

潤「えぇーー!!!? 早く来すぎですよ、ちょっと!!(笑) 逆にスゴすぎて、笑う、あははははっ。」

僕が1時間くらい前から待っていたと話すと、彼女は大笑いした。
確かに1時間も前から待っていたら、ビックリで済めば良い話だよなー(笑)

潤「あはは…あー、ヤバい笑いすぎた…。 しかし、どうしてそんなに早くから待っていたんですか? 何か有ったんですか?」

貴之「いやー、何というか…昨日早く寝過ぎてしまって…。」

潤「早く寝過ぎて…って…一体何時頃ですか?」

貴之「夜の9時前ですね。」

潤「ありゃ、それで起きた時間は…?」

貴之「んー…4時台ですね…。 4時49分…。」

潤「えぇ~…早すぎますよ…え、二度寝とかは考えなかったんですか…?」

貴之「いや、二度寝したら、身体がおかしくなるかもと思ったんで…もう、そのまま起きましたね。 そんな時間から準備を済ませたら結果的に1時間も早くここに…。」

潤「ワォ…。」

事の経緯を白石さんが聞いたら、白石さん、驚きすぎて唖然となっちゃったよ…。

貴之「まあ、それはともかくとして…。 じゃあ、早速街を歩きましょうよ。」

潤「えっ、あっ、そうですね!! んじゃ、最初はショッピングモールに行きましょう!!」

貴之「分かりました。」

こうして、僕らの1日デートは始まった。
今日1日…僕の精神は持つのかな…?
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