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なぜ、彼女は全て真っ白のパンツスーツスタイル?

ジャンル: 現実世界(恋愛) 作者: rodann
目次

白の彼女は黒の彼に対して?

変なお見合いパーティーに参加させられた私、"白石 潤"…。
私がモデルの道に入ったのは18歳の時…。
高校を卒業する前に、自分の好きな事をしようと思い、思いきってやった事だ。
始めたら当初は人気があって、年収は1000万を超えた。
けど…今では生活を維持するのだけで精一杯…。
そんな中、友人にこんなお見合いパーティーに参加させられる事に…。
参加してほしい理由は、人数合わせという事らしい…。
しかも友人からは、「潤は白のパンツスーツ姿が似合うからそれでお見合いパーティーに来て!!」と言われ、私は仕方無くこんな姿で…。

周りがドレスの中、パンツスーツで来た私は…周りに馴染めない感じだった…。
そんなのを感じて私は…もう帰ろうと思った…
そんな時…。

黒スーツの男性「あ…あの…。」

私に、見知らぬ男の人が話し掛けてきた。

潤「…? はい…?」

私は、その人の格好を見て…不思議に思った…。
普通の黒いスーツでこのパーティーに来たのだから…。
と、彼から…

黒スーツの男性「貴女も…この雰囲気は…キツいですか?」

と言われた、こんな事を言ってくるという事はおそらくこの彼も私と同じ様に、このパーティーの雰囲気に馴染めない参加客なんだろうなと思った。

潤「あ、分かっちゃいました? 実を言うと…そうなんです…。 何か…こういう雰囲気苦手で…。」

私は正直にその思いを教えた。

黒スーツの男性「あ…そうなんですか…。」

すると、彼も同じ気持ちだと言うのがこれではっきりとした。
そんな彼と私は話がしたかった…いや、彼ともっと関係を持ちたいと思った。
そんな事を思って、私は…

潤「あの、もし宜しければ…私と一緒に外に出ません? 会場内は…。」

黒スーツの男性「あっ、そうですね。 会場から一回出ましょう。」

一度、会場の外に出して、二人きりで話をする事にした。

潤「いやー、ありがとうございます。 何か一人で出るの…恥ずかしくて…。」

黒スーツの男性「あっはは、分かりますよ。 僕もあの雰囲気ダメですから。」

潤「貴方もなんですか、何か私達気が合いますね。」

やはり、この人も私と同じようにあの雰囲気が苦手な様だった。

黒スーツの男性「あの、一応自己紹介しましょうか…? お互い名前を知った方が良いかなと思うので…。」

潤「あっ、そうですね。」

彼は自己紹介をすると言ってきた。
まあ、私も彼の事が気になるし…。

黒スーツの男性「じゃあ僕から、"黒沼 貴之"(くろぬま たかゆき)と言います。 職業は普通のサラリーマン、特技はこま回し、得意技は"大車輪"という技です。」

彼の名前は"黒沼 貴之"さんというらしい。
しかも特技まで私に教えてきた、"こま回し"…!?
考えつかない特技を聞いて私は…

潤「こま回し出来るんですか! すごーい!!」

パチパチパチ!!

私自身の素直な気持ちを彼に伝えて、拍手を送った。
すると

貴之「ちょっ…そんな大したことじゃないですよ…。」

潤「(あっ、照れてる、何か可愛いな♡)」

彼は少し恥ずかしそうにしていた。
その反応を見た私は彼の事が可愛く感じた♡
そして今度は

潤「じゃあ、今度は私の番ですね。 私は、"白石 潤"です、職業はモデルで特技はフットサルとバスケです。」

私も、彼と同様に名前や職業、そして特技を紹介した。
そして紹介した後、私は…彼とこれで最後になるんじゃないかという不安から…。

潤「あの宜しければ…連絡先も交換しませんか? 何か、こんなで会ったのも何かの縁ですし、これからも仲良くしてくれると…私も…。」

と、私は彼に連絡先を交換してと頼んだ。

貴之「えっ、あぁ…分かりました。」

すると、彼は女性との連絡先交換に慣れてないのか、少し戸惑った姿を見せた。
やっぱり、この人可愛いなぁ♡

潤「ふふっ、ありがとうございます。 これからも宜しくお願いします♪」

貴之「いえいえ、こちらこそ。」

そして…
パーティーが終わって…友達とも別れた後、私は黒沼さんの事がずっと気になっていた…。

潤「黒沼さん、好い人だったな…。 また、会えたら良いなぁ…。」

一生懸命頑張っている彼…あんないい人…一生を掛けても二度と会えないだろう…。
そんな事を思っていると、私は直ぐに行動に移した。

潤「えーっと…今日は…黒沼さんのおかげで楽しい日になりました…。」

私は、スマホのメールを開くと、直ぐに黒沼さん宛にメッセージを打ち始めた。

メールの内容は

お疲れ様です!!
今日は、黒沼さんのおかげで楽しい日になりました!
今度、時間がある時でも良いので、一緒に御飯でも食べに行きませんか?

というシンプルな内容。

私はそれを打ち終えると、直ぐに黒沼さんに送った。

暫くして…。

黒沼さんからメールが返って来た。

こちらこそありがとうございます。
こういったお誘い本当にありがたいです!
でも、僕はあまり一皮剥けた服装は持ってないので、スーツで来る可能性が高いんです(>_<)
そんな格好でも良いでしょうか?

メールの内容も真面目だった。

それに対して私は、

それなら、私も貴方と同じ様に今日着た格好で会いに行きますよ♪

と言うメールで返した。

そんなメールに対して彼の返信は、

分かりました、白石さんの今日の格好、スゴくカッコ良かったですし、僕もそんな姿見れると嬉しいです!!
白石さんの様なただでさえキレイな人があのスーツ姿で来るとなれば僕は嬉しい限りです!!

と純粋な気持ちを書いたメールが返ってきた。

私はクスッと笑ってしまった。

白石「可愛いなぁ、メールの内容も♡ 私、この人に声かけられて良かった♪」
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