ネット喫茶.com

オリジナル小説や二次創作、エッセイ等、自由に投稿できるサイトです。

メニュー

銀魂短編集

原作: 銀魂 作者: 神崎しおり
目次

高杉×銀時

「これはどうゆうことだ、高杉」

「てめぇこそどうゆうことだよ」

「俺はいつも通りだろうが」

「そうだな、テメーはいつも通りだ」

目を覚ましたら、俺の手首には鎖が繋がれていて、目の前にはこいつがいて……

どういうことだと問いただしてみても、高杉はずっとこんな調子で。

「何で俺がこんな目に合わなきゃならねぇんだよ……」

「こうでもしねぇとお前は俺を見ないだろう」

「いやいや見てるだろが」

「俺だけを見ないだろう」

「そりゃ当たり前……っつーか、マジでどうしたんだよ、高杉」

「てめぇはここでずっと俺とだけ過ごせばいい」

「あぁ?」

「ここで俺だけ見て俺のことだけ考えて生きればいい」

「落ち着けよ、高杉」

「俺はいつだって落ち着いてるぜェ」

「いやいや冷静に見えるけど十分狂ってやがる」

「そうかァ?ククッ」

「そうだよ。まあ狂ってるのはいつものことだけどよ……」

「俺だけを見ろ、俺だけを考えろ。てめぇはこれからずっとそうやって生きてけばそれでいいんだ。銀時ィ……それじゃダメか?ククッ」

「駄目ってか無理」

「あ゛?なんでだよ」

「……」

「黙ってちゃわかんねぇぜ?」

そう言うと高杉は銀時の自身を服の上から優しく撫でる。



「や、マジ辞めろ。そーいうの」

「だから、どうしてだァ?」

「俺、いつか言ったよな。『魂が折れる方が心臓が止まるより恐ろしい』って。そういうことだ」

「銀時ィ」

「お前は俺をどうする気なんだ、どうしたいんだ」

「ククッ……」

「俺にだけ自分を見ろと迫るのか」

「クックック、俺はお前だけでもいいからな」

「俺は、よくねぇんだよ。わかったら鎖外せ」

「……クク、クククク」

「何がおかしいんだよ、高杉」

「俺は……先生を失ってから、かつての仲間を失くしてから……腐った世界をぶっ壊すことだけをずっと考えていた」

「……」

「でも、今は。てめぇごとこの世界を壊してぇんだよ、ぐちゃぐちゃにしてやりてェんだ……」

「バッ、辞めろ。てめぇざけんな。どこ触って……」

「俺のこの衝動をわからせてやんだよ。お前の身体にな」

高杉はそう言うと銀時の中に玩具を入れる。

「……ッ」

銀時の苦しそうな声が漏れる。


――



「高す、ぎ……はぁん、お願いだからやめっ……いやぁ」

「ククッ、ここはこんなになってんのになァ……?」
目次

※会員登録するとコメントが書き込める様になります。