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銀魂短編集

原作: 銀魂 作者: 神崎しおり
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桂×山崎

俺は桂の攘夷志士採用試験とやらを受け、潜入捜査に成功したかと思いきや……

最後の最後で潜入捜査だということがバレてしまい、その後桂の指示によって周りの浪士共が俺を取り押さえ始めた。

「桂さん……こいつどうします?」

「ふむ、お前たちは出て行け」

桂にそう言われ、浪士共はぞろぞろと部屋を出て行った。俺は、手首を後ろにやられ縛られている状態。部屋には俺と桂小太郎の2人だけ。

さて、これからどうなる……

「俺は、わかっていた」

2人きりになった途端、突然桂が近づいてきて俺に話しかけてきた。何がわかっていたというんだ……?
「貴様が真選組……幕府の犬だということは最初からお見通しだったのだ。潜入捜査だということも全て知っていた……その上でちょっと遊んでいたのだ」

「遊んでいた……?」

「ちなみにあのカムチャッカ語の和訳も全て嘘だ」

「くっ……」

あのでたらめなカムチャッカ語を書いて、一瞬だったけど正解したと喜んだ自分に、そして、始めから桂の手の上で遊ばれていたという事実に……何とも屈辱的で、自分の言動を見返せば見返すほど、恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になってきてるのが自分でもわかってきた。


俺はこれから、桂に何をされてしまうのか……。奥歯を噛み締めていると、不意に桂が俺の顎をクイッとあげた。まじまじと視線を向けられ、思わず視線を逸らす俺に、奴は次の瞬間口付けをしてきた。


「んんっ……」


息が出来ずに苦しんでいると、今度はベロまでも入れてきた。口内も脳内もぐちゃぐちゃに犯されて、俺は既に意識朦朧としていた。しかし、ここで意識を手放すとこれから何をされるかわからない。負けてたまるかと、目を開こうとするも、その瞳がしばらく開けられることはなかった。



「即効性の媚薬と睡眠薬を仕込ませてもらった。さて、これからどうしてくれようか」



何やら俺に薬を盛ったらしい桂。媚薬と、睡眠薬。睡眠薬……?待てよ、いま口に含んで俺に薬を投入させたということだよな。それはつまり。



「む、いかん。どうやら俺も眠くなってきZzz」



えぇええぇえぇぇぇ!??



心の中で俺の叫びがこだまするも、だからと言って逃げれる状態なわけではない。さて、これからどうなる桂小太郎と山崎退。


人生は試験だ、分岐ストーリー。続きは読者の方々の妄想にお任せいたします……。
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