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銀魂短編集

原作: 銀魂 作者: 神崎しおり
目次

銀さん×新八

「銀さーん、ケーキ買ってきましたよ~」

珍しく金が入ったから、新八におつかいを頼んだのだが……どうやらもう帰ってきたようだ。

「おお、ごくろーさん」

「あれ?神楽ちゃんは?せっかく3人分買ってきたのに……」

ケーキの箱を差し出しながら、神楽の姿をきょろきょろと探す新八。

「神楽なら定春の散歩行ったぞ。んなことよりそれ、2人で食っちまおうぜ」

「そうですね、僕も歩き疲れて甘い物が欲しかったところですし、神楽ちゃんの分はとっとけばいいですもんね」

神楽には悪いが、俺にとってはいない方が好都合だけどな。だって新八と2人きりになれるんだもの。こいつもそう思ってくれてるはずなのだが……

「……新八は、俺と2人きりじゃ、嫌なのか」

わざと真剣で寂しげな顔をつくり、試しに意地悪心も含め、聞いてみた。

「え!?そんなことないですよ……む、むしろ」

「むしろ、何?」

「う、嬉しい、です、よ?」

そう小さく呟くと新八は顔を真っ赤にさせた。ああ、なんて可愛いんだろうこいつは。

「それよりケーキ!早く食べちゃいましょう」

新八に見惚れてすっかり忘れてた。俺達は早速ケーキを食べた。

すると、突然

「!」

新八が俺の頬にキスをしてきやがった。

いきなりのことで焦る俺。

「何すんだよ!銀さんいきなりで照れるじゃないかコノヤロー」

赤くなりそうな顔を隠すために、キスされた側の頬をおさえながら必死に言い放った。

「だって、ほっぺにクリームついてたから」

クリームついてたからって、なんでこんな積極的なの!?なんか悔しい。ならば俺も……

俺は新八の唇に自分の唇を重ねた。

新八は驚いて目を見開いた後

「なっ、何するんですかいきなり!」

と顔を真っ赤にして言ってきた。あらら、先にキスしてきたのはそっちなのによー

「クリーム、ついてた」

俺が微笑むと、新八は照れ隠しかうつむいた。ああ、もう我慢できねぇ。

俺は無意識に新八のことを押し倒していた。

新八は、ほんのりと頬を染めて上目遣いで俺のことを見ている。うわ、その顔反則。

「だめだ、もう我慢できねぇ。……誘ったの、てめぇなんだからな」

え!?という顔をしていたが、そんなのはお構いなしに、俺は新八の手首を掴み深い口付けをした――

――



「定春……もう少し散歩行くアルよ」

「ワン」

「とてもじゃないけど入れねーヨ」

end



銀さん×新八 その2


「ぎっ、銀さん!ちょっと深い、怖いです!それ以上いくと痛いですよッッ」

「あ~らら。そりゃ大変だな、ぱっつぁんよぉ」

「あ~ららって何ですか銀さん!って、イダダダダダ!」

「あらあら」

「あらあらじゃねェんだよォォ、お願いですから止めてください!」

「その痛さがやがて快感に……」

「なるかァァ!あっ、イダッ」


「ほれ、終わったぞ」

「もぉ……銀さん乱暴にするから嫌いです」

「なんだと。お前、銀さんに耳掃除されるなんて滅多に経験できないんだぞ。有難く思えコノヤロー」

※耳かきでしたとさ


※少し前の話

「どれ、新八。耳かきしてやるよ。こっち来い」

「え、嫌ですよ。だって銀さん、なんか痛くするんですもん」

「何言ってんだ。いいからさっさと俺の膝の上に頭乗っけろ」

「え、えぇー……」

「痛かったら言えよ」

「は、はぃ……」

というやり取りがあったっぽい。
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